日本オラクルと富士通、データベース特化型の情報ライフサイクル管理の提供で協業

*本ニュースリリースは日本オラクル株式会社、富士通株式会社の両社から配信しております。重複する場合がありますが、予めご了承ください。

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下、日本オラクル)と富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:野副 州旦、以下、富士通)は、日本オラクルのデータベース技術と富士通のストレージシステム「ETERNUS」を用いたデータベース特化型の情報ライフサイクル管理*(Information Lifecycle Management、以下、ILM)ソリューションの共同検証を実施いたしました。
*情報ライフサイクル管理:取り決めたデータ管理のルールに従って実行するデータ管理の手法。

ILMは、企業で日々増大する情報の効率的、効果的な管理の需要に応えることができる中核のITソリューションです。ILMの実現のためには、ストレージの効果的な導入と運用や、高度なデータベース管理技術が不可欠となっています。日本オラクルと富士通は特にデータベースにおける情報管理に関心の高い企業の需要に応えるため、ストレージとデータベース技術の連携に関する検証を共同で行いました。両社は、この検証結果と豊富な情報管理の経験やノウハウをILMの包括的なソリューションに組み入れてお客様への提供を行っていきます。

【検証結果】
データベースのILMを実現するソリューションを確立するため、FCディスクとSATAディスクを1つの「ETERNUS」筐体内に搭載した階層型ストレージシステムを構築し、以下の検証を実施しました。

・ILMにおける高速ディスク(FCディスク)からニアラインディスク(SATAディスク)へのデータの移動に関する検証
・ニアラインディスク(SATAディスク)のデータに対する業務処理の性能検証
・ILMのバックアップへの影響とバックアップ性能検証

ILMソリューション実現のためのデータ移動に関しては、「ETERNUS」の特長的な機能であるRAIDマイグレーションを利用したデータ移動と「Oracle Partitioning」の機能であるMove Partitionによるデータ移動の2つの手順を検証し、データベースのILMソリューションに必要なデータ移動手順を明確にしました。

今回検証したILMソリューションを活用し、階層型のストレージ構成をとることにより、

  1. 情報の保存にかかるコストの最適化
  2. 大容量のSATAディスク採用による消費電力量の削減
  3. エコモード活用による消費電力量の削減
    が可能です。

今回の検証により、富士通のプラットフォームと「Oracle Database 11g」を活用したデータベースILMソリューションは、ストレージコストの最適化と消費電力量の削減に有効なソリューションであることを確認しました。

ILMの共同検証は、日本オラクルが2006年11月に開設した、グリッドを基盤に実システムに近い環境でビジネス・ソリューションの実証を目的とする「Oracle GRID Center(オラクル・グリッド・センター)」で行われました。共同検証のシステム環境は以下の通りです。

【システム環境】
・富士通のUNIXサーバ「SPARC Enterprise M4000, M3000」2ノード、ストレージシステム「ETERNUS4000 モデル500」を使用。
・データベースに「Oracle Database 11g」の「Oracle Partitioning」と「Oracle Real Application Clusters 11g」を活用。
・データベースに格納するデータを「Oracle Partitioning」機能で分割し、「ETERNUS」上に構築されたFCディスクとSATAディスクの領域に、格納されるデータの特性にあわせて移動および配置。
・また、単位容量あたりの価格の低いSATAディスクをバックアップ領域として使用、エコモードを使用することで消費電力量を削減。

(当検証システムの構成概要図および検証結果の詳細は、下記URLをご参照ください)
■データベースILMソリューション紹介ページ
http://www.oracle.co.jp/solutions/grid_center/fujitsu/index.html
http://storage-system.fujitsu.com/jp/news/2009/0616/

■データベースILMソリューション検証ホワイトペーパー
http://storage-system.fujitsu.com/jp/partners/oracle/download/fj-gc-eternus-ilm-01.pdf

また、富士通プラットフォームと「Oracle Database 11g」によるデータベースILMソリューションの導入を支援するために、業務データベースシステムの運用環境についてのアセスメント、システム設計/運用設計/構築といったメニューを持つ導入支援サービスの提供も今後予定しています。

●「Oracle GRID Center」について
「Oracle GRID Center」は、2006年11月に開設した最先端のグリッド環境を備える検証センターです。オラクルのグリッド技術とグリッド戦略パートナー各社のソリューションを組み合わせた共同検証により、最適構成および最適構成における運用・構築方法のベストプラクティスを作成します。詳細は下記のURLを参照ください。
http://www.oracle.co.jp/solutions/grid_center/

■本件に関するお問い合わせ先
OracleDirect 電話:0120-155-096 [受付時間9時から12時、13時から16時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)]

富士通コンタクトライン 電話:0120-933-200[受付時間9時から17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)]

■本件に関する報道関係お問い合わせ先

日本オラクル株式会社 広報室
Tel: 03-6834-4833  Fax: 03-6834-6144  E-mail: pr-room@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press

富士通株式会社 広報IR室
Tel:03-6252-2174
お問合せフォーム:http://pr.fujitsu.com/jp/news/q.html

*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
その他の名称は、それぞれを保有する各社の商標である場合があります。

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