金属入りの通い箱も一括で読み取り可能なRFIDタグを開発
ラベル形状で低コスト化も実現し製品物流のIoT化を推進
デジタルハイブリッドのトッパン・フォームズ株式会社(以下トッパンフォームズ)は、金属製品が入った通い箱に貼付しても一括で情報の読み取りが可能なRFIDタグを開発し、提供開始したことをお知らせします。
本製品はアンテナの改良によりRFIDタグが貼付された通い箱内部の金属の影響を緩和し、通い箱の荷山を一括で読み取ることが可能です。また、連続生産が可能なラベル形状にすることで、低コスト化も実現しました。
また、本製品は株式会社アイシン(本社:愛知県刈谷市)様に製品物流における改革ツールとしてご採用いただきます。
なお、本製品については、9月14日~16日に東京ビッグサイトにおいて開催される「第24回自動認識総合展(主催:日本自動認識システム協会)」で展示される予定です。
ラベル形状のRFIDタグ
金属製品が入った通い箱に貼付したイメージ
背景
製品物流分野では、高価な鉄パレットの管理や、空箱の返却・仕分け、在庫把握などのシーンでRFIDが活用されています。しかし、電波による通信を要するRFIDシステムは金属に影響を受けてしまうため、一般的なRFIDタグを金属製の製品が入った箱に取り付けても、荷山の全てを読み取ることができません。そのため、製品物流でのRFIDの活用シーンは限られていました。
当社はRFIDによる自動車部品など、製品サプライチェーン管理を実現するため、物流シーンで活用可能なRFIDタグを追究しています。特に、金属の影響を緩和できるアンテナの研究開発は急務であり、これまでに、100種以上パターンを解析・評価し、箱内に金属が入っても通信可能な基本形状を抽出してきました。
今後の展開
自動車業界はじめ多くの製造業の生産現場において、通い箱が使われています。トッパンフォームズは、今回開発したRFIDタグを中心にRFIDソリューションを広く展開することで、企業のDX化に貢献していきます。
以上
※「デジタルハイブリッド」は、トッパン・フォームズ株式会社の登録商標です。
※記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。