◆「ET／IoT Technology AWARD 2021」各賞が決定！　 組込み業界今年最注目の製品を選出◆

2021年11月17日(水)～19日(金)、パシフィコ横浜にて開催される、組込みとエッジコンピューティング技術の総合展「ET ＆ IoT 2021」(主催：一般社団法人組込みシステム技術協会、企画／推進：株式会社ナノオプト・メディア)の恒例企画「ET／IoT Technology AWARD 2021」の各賞が、開幕に先立ち決定しました。

「ET／IoT Technology AWARD」は、組込み業界の発展と国内産業の競争力向上に寄与する、優れた組込み技術や製品、ソリューション、サービス、IoT技術を発掘し、その成果と功績を国内外に広く顕彰することを目的に開催されています。ET ＆ IoTの出展企業から募ったエントリー製品を、産・学術界と関連メディアによって構成された審査委員会が、議論の末に受賞製品・技術を決定します。今年は、20のエントリーがあり、その中からまず10の製品・サービス・技術が一次審査を通過、そして、最終審査を経て、以下の受賞が決定しました。

受賞企業に対しては、ET ＆ IoT 2021の初日となる11月17日(水)11:30より、展示会場内センターステージにおいて授賞式を行います。また、受賞企業および一次選考を通過した企業によるスペシャルピッチプレゼンも実施します。

◎Embedded Technology 優秀賞

映像解析AIチップの利用効率改善による物体検知高速化技術
(漸進的物体検知技術)

映像解析におけるAI処理を2段階に分けて実行し、計算リソースの限られたエッジ環境で高精度処理と高速処理の両立を実現した物体検知技術。まず、高速だが精度の劣る軽量推論モデルを用いて認識対象を粗く検知する。次に認識対象候補の画像を集約。最後に、集約画像に高精度推論モデルを適用して詳細な解析を実行する。車両ナンバープレートの検知で、高精度推論モデルだけを用いた場合と比べ、認識精度を維持しつつ、1秒あたりの処理画像枚数で7.7～8倍の高速処理を実現した。

審査委員会は、精度と性能のバランスがとれた実用性の高い物体検知技術である点を高く評価した。顔認識などニーズの高いアプリケーションに対して、プライバシーに配慮したソリューションを提供できることも評価を高めた。階層化した認識手法は汎用性が高く、幅広いアプリケーションへの横展開が期待できる点にも注目した。

◎IoT Technology 優秀賞

60GHzスマート電波センサーモジュール「NJR4652 シリーズ」

インフィニオン テクノロジーズ製のアンテナ内蔵60GHzレーダーセンサーICとARM Coretex_M4Fを搭載したMCU「PSoC6」などで構成するセンサーモジュール。開発にあたって、インフィニオン テクノロジーズと新日本無線株式会社が協業した。入退出検知や存在検知、位置検出、ジェスチャー検出、バイタル情報検出などでの利用を想定する。技術基準適合認定を取得済みで、ユーザーは開発工数の削減を図ることができる。モジュールの外形寸法は10mm×13.4mm×1.2mmと小さい。薄型化に新日本無線の技術を用いた。

審査委員会は、ジェスチャーによるタッチレス制御や人流検知、見守り(安全確認)を高精度で行える製品であり、新型コロナや高齢化対応という市場性や社会的意義の大きさを高く評価した。技適認定済みや小型モジュール化という使い勝手の良さにも注目した。

https://www.jasa.or.jp/expo/event/award.html

会期　　　　　　　： 2021年11月17日(水)～19日(金)
会場　　　　　　　： パシフィコ横浜
イベント公式サイト： https://www.jasa.or.jp/expo/
主催　　　　　　　： 一般社団法人 組込みシステム技術協会
企画・推進　　　　： 株式会社ナノオプト・メディア

◎授賞式
開催日：11月17日(水)11:30～
会場　：展示会場内センターステージ

◎スペシャルピッチ
開催日：11月17日(水)、11月18日(木)
タイムスケジュールは以下をご覧ください。
https://www.jasa.or.jp/expo/event/award.html