【北海道東川町】北欧の全寮制学校をモデルとした「人生の学校」。2022年夏に4週間コースを開講・参加者募集中
今回のテーマは「Journey to Sustainability」。自然と人間のサステナブルな共生の仕方を考える
北海道東川町では、町所属の地域おこし協力隊2名が起業し、デンマーク発祥のフォルケホイスコーレをモデルにした学び舎「School for Life Compath」を2020年7月から運営しています。10代〜60代まで、様々な背景を持つ人々が全国から集まり、町の自然や人との関わりの中で、自分と社会について深く考えるコースを複数開いています。昨年に引き続き、2022年8月29日〜9月23日に約4週間のミドルコースを開講。現在、参加者を募集しています。
事業の概要 | 東川町に「寄り道」をして、キャリアや進路を見つめ直す
2020年7月〜 地域おこし協力隊である安井早紀・遠又香の2人による新規事業として始まった「人生の学校」。モデルとしている、北欧のフォルケホイスコーレ(*)と同様に、成績評価はありません。会社や学校など、それまで所属していた組織を離れ、同じコースの参加者と共に対話を重ね、自分と社会を見つめ直していくプログラムです。
この学校の先生の多くは、東川町で働き、暮らす人々が中心です。それぞれの事業や暮らしを通して東川町・社会をより良くしていこうとする彼ら・彼女らと時間を過ごすことで、参加者は生き方のヒントを得ていきます。
(*)フォルケホイスコーレとは?
デンマークや北欧に100校以上ある「人生の学校」は、18歳以上なら誰でも通える大人のための全寮制の学校です。大学入学前や、キャリアチェンジのタイミングなどで入学。成績や評価がなく、自分の興味関心に従って、自由に受講する授業を選択します。また仲間との対話、共同生活を重視し、民主主義的な思考を育む場にもなっています。
事業の実績 | 多くが関係人口として町に関わり続け、中には移住者も。
事業立ち上げ以来、1週間コースをコースを6回、10週間コースを1回開講。今回の4週間コースは昨年に続き、2回目となります。過去開催したコースには、延べ約100名の方が参加し、東川町で暮らしながら、其々学びを深めています。参加者の多くは、東京や大阪などの大都市圏で企業に勤めるサラリーマンや経営者、大学生の参加も増えています。参加の目的は様々ですが、新しい環境でキャリアや進路を考え直したい、という方が多く参加しています。
東川町としては、School for Life Compathの取り組みは、町の関係人口を増やすことにも繋がると考え、支援しています。町に滞在する時間が一般的な観光より長く、自然や人と深く接する機会になるためです。実際に、過去コース参加者の15%が1年以内に東川町を再訪し、その中の3名が東川町に移住するという実績も出ています。
次回実施 | 2022年夏 4週間のミドルコース「Journey to Sustainability」
School for Life Compathは、2022年8月29日(月)〜9月23日(金)に夏のミドルコース開催を決め、現在参加者を募集しています。期間中は週4日間、授業を開講。東川町での暮らし、自然に触れることで、自分や社会との関わり方を考えます。またコース参加者は、町内の宿泊施設で共同生活をします。そこでの対話、お互いにとっての心地よい暮らしを模索する過程からの学びも大きいです。今回のテーマは「Journey to Sustainability」。特に、畑での野菜作りや森林での活動に時間を割き、自然と人間のサステナブルな共生の仕方を考えていきます。
【コース概要】
場所:北海道東川町
募集人数:12名
参加費:プログラム費 250,000円 +宿泊費 51,000円
申込締切:2022年7月10日(日) 23:59
▼コースの詳しい内容は、下記note記事から
運営母体 株式会社Compathについて
「School for Life Compath」は、東川町所属の地域おこし協力隊である安井・遠又が立ち上げた株式会社Compathによって運営しています。「自分たちが町を作っている」という町民の意識に感動したことから、東川町での企業に至っています。
合言葉は「私のちいさな問いから社会が変わる」。今の社会、日本に必要な ”人生の学校” とは何か?を問いながら、学びの形を模索し続けています。
取材受付について
ミドルコース実施中(2022年8月29日〜9月23日)も対応可能です。
お問い合わせは、上記URLより。
写真提供:清水エリ