高スループット衛星とO3bネットワークス社が衛星無線バックホール市場に価格破壊をもたらす
株式会社グローバル インフォメーションは、Northern Sky Research, LLCが発行した報告書「Wireless Backhaul via Satellite, 6th Edition (衛星回線を利用した無線バックホール:第6版)」の販売を開始しました。
NSR社からこのたび出版されたレポートは、従来のSCPCやTDMAを用いたシステムから、O3bネットワークス社と高スループット衛星(HTS)システムへと移行して行く、長期にわたる劇的な変容を明らかにしています。この市場変化は、大容量の宇宙通信企業やエンド・ツー・エンドの通信サービス企業、また通信機器製造企業に対し、新たなビジネス機会を提供するものであると同時に脅威ともなります。世界の衛星バックホール回線市場は年間売上ベースで2021年には23億米ドルに達すると予測されています。これは今日の8億米ドル市場からほとんど3倍近い成長となります。
ごく短期間で、HTSとO3bは無線バックホール産業を大きく変えるものと見られます。「運営コストについて言えば、これまでは広帯域を得るためのコストが高く、それが市場への衛星ソリューションの導入を阻んで来たのですが、このコストが大幅に下がります。そのことと、モバイルワークフォースの必要性がますます高まることとが相まって、先進国でも新興国でも主要な市場で衛星無線バックホールの浸透度が大きく高まるでしょう。」NSR社のシニア・アナリストであり、当調査報告書の著者であるJose Del Rosario氏はこう述べています。
新しい将来計画ではシステムの見直しも行われ、現在導入されているソリューションが、やがてはよりコスト効率の高いプラットフォームに置き換えられて行くことになります。Del Rosario氏はこう述べています。「宇宙通信分野のHTSとO3bは別として、より経済的で適切なサイズを持たせたピコセルが設備投資コストを低減できるものとして、地上のタワーやさまざまな船舶内、ならびに民間航空機内で広く採用が進むでしょう。」
このレポートは、有力なベンダーやあるいはニッチな企業として目前に迫る市場機会に対して持つべき心構えを示すとともに市場リスクをも予測したビジネス戦略ロードマップを提供するものです。ビジネスの変化、市場の変容、また従来技術と新技術との間のギャップについて、定量的分析ならびに定性的分析を加えており、企業の戦略展望に対する指針を提供するものとなっています。
市場調査レポート: 衛星回線を利用した無線バックホール:第6版
Wireless Backhaul via Satellite, 6th Edition
http://www.gii.co.jp/report/ns208624-wireless-backhaul-via-satellite-5th-edition.html
出版日: 2012年07月
発行: Northern Sky Research, LLC
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