自主調査「今を読む ~“時代感覚”アップデート」 【第1回】「時代のスピード感」について
今どきの「一昔」とは何年?「人の噂」は何日? 「不惑」「大人になる」とは何歳?
マーケティングリサーチ会社である株式会社日本リサーチセンター(本社:東京都墨田区/代表取締役社長:鈴木 稲博)では、このたび「今を読む ~“時代感覚”アップデート」と題した自主調査を実施いたしました。
「効率性」というキーワードが、すっかりスタンダードな価値基準として定着し、デジタルテクノロジーの目覚ましい進化・発展が生活サイクルからライフスタイルまでを大きく変革しつつあります。では、人々の生活意識にはどのような動きがみられるのでしょうか。
当調査では「時間軸」に視点を置き、最新の「時代感覚」について、全4回シリーズで順次ご報告させて頂きます。
第1回は、「時代のスピード感」について。
さまざまな生活環境要素が、途切れることなく大きな変動をみせています。そうした中で、「最新の生活意識」ではどういった「新たな常識」が形成されているのか。従来、いわれてきた代表的な通説とも照らし合わせながら、今の生活感覚との比較を試みます。
今回の集計方法に関しては、単なる「平均値」では回答値に複数の「ヤマ」が存在する場合に、その谷間となる中間値が示されてしまい、代表機能性が乏しくなる可能性があるため、回答出現数からの「最頻値(最も多くの人が回答した値=最も主流のイメージ値)」をベースに、TOP3などでみていこうと思います。
十年一昔 「一昔」は、「5年」の時代。




全体では「20歳」が30%で最多。これに次ぐのが「30歳」20%、「18歳」15%。
先ほどの「不惑」とは別に、ここでは「大人=20歳から」という認識がみて取れます。ただ、今の時代要素からか年齢の押上げ傾向は見られ、「30歳」の占める比率も大きく、性別×年代別でみたとき50代男性、60代では男女とも最多となりました。
「18歳」は、男性の全年代でTOP3に入っており、女性に比べて相対的位置付けが高くなっています。2016年から選挙権の対象年齢が「18歳」に引き下げられたことも関連するかもしれません。
さらに、女性の特徴的な点として「25歳」というタイミングが、年代に関係なく確認できます。男性に比べて、結婚、出産などに関連した「年齢」に対するデリケート要素が推察されるところです。
図8「大人になる」のは何歳? 性・年代別

調査実施概要
*対象者/サンプルサイズ(有効回収ベース):
全国に現居住する、18~79歳の一般男女個人
―性別(2区分)×年代区分(6区分:18~29歳/30代/40代/50代/60代/70代)
各セル100名、合計1,200名
*調査方法:WEBリサーチ(自社登録パネル「サイバーパネル」活用による)
*調査期間:2019年8月7日(水)~12日(月)
*設問内容:「時代のスピード感」関連での特設4項目
1)「十年一昔」(意味:世の中は移り変わりが激しく、10年も経つともう
昔のことになってしまう)は、今だと「何年くらい」だと感じますか?
【「半年未満」~「21年以上」/半年刻みのプルダウンから1つを選択回答】
2)「人の噂も七十五日」(意味:どんな噂が立っても それは一時的なものに過ぎず
75日もすれば消えていくもの)は、今だと「何日くらい」だと感じますか?
【「1日未満」~「101日以上」/1日刻みのプルダウンから1つを選択回答】
3)「四十にして惑わず」(意味:人は40歳になれば、ことの道理を知り迷わない)
は、今だと「何歳くらい」だと感じますか?
【「17歳以下」~「81歳以上」/1歳刻みのプルダウンから1つを選択回答】
4)「大人」になる年齢とは、具体的には何歳のことだと感じますか?
【1歳刻みでの自由回答】
*企画設計&分析協力:マーケ戦略発想所


