天然ガス: 世界革命
株式会社グローバル インフォメーションは、Douglas-Westwoodが発行した報告書「The World FLNG Market Forecast 2013-2019 (世界のFLNG市場の予測)」の販売を開始しました。
近年、在来型埋蔵天然ガスおよび在来型とは異なる埋蔵形態の天然ガスともに資源探査が進み生産が行われるようになっており、これら双方を合わせた膨大な天然ガス資源が来世紀にまでわたるエネルギー・ミックスの主力となることが明らかになってきました。これら天然ガス資源開発を後押ししているのは、高値の石油価格や、石炭および原子力エネルギーの使用を控えようという動きの結果として、代替資源の必要性が高まっていることです。総埋蔵量は膨大であり、BPのエネルギー統計年次レポートによれば208 tcm (兆立方メートル) と推定されていますが、採掘可能な資源量の推定値は流動的であり、はっきりとは分かっていません。莫大な埋蔵量が発見されたという報告はモザンビークなど、あまり資源探査が進んでいない地域からもたらされており、またポーランドや、さらには米国といった国々でさえ、在来型、非在来型の埋蔵資源双方とも、多くなったり少なくなったりの資料改訂がたびたび行われています。
米国では非在来型の天然ガス開発が並外れた速度で進行していますが、米国は、世界のどの国と比べても掘削のためのドリル機器数や、自国内に保有している掘削事業者数が最多の国であるという点は忘れてはなりません。最近ロンドンで開催されたGastech 2012展示会の講演で、Douglas-Westwood社のエネルギービジネス・アナリストであるSteve Robertson氏は次のように述べています。「中国は例外となり得るかも知れませんが、米国が行った非在来型の天然ガス開発と同じことを今後10年以内に世界のどこかで何とかして実行できるかというと難しいところです。サプライチェーンが持つ制約や、長期的な生産レベルについての不確かさ、また政治問題といったところが最大の問題点です。」
「さらにまた、海底からの採掘とはなりますが、膨大な量の在来型天然ガス資源が私たちの目前に現れつつあります。こちらの方がもっと予測の立てやすい長期的な供給源となり得ます。欧州は、最近イスラエルや東アフリカ地域の沖合で発見された在来型の天然ガス資源を利用するという選択肢も持っています。モザンビークやタンザニアだけでも100 tcf (兆立方フィート)を超える資源が 発見されています。これは世界全体の現在の天然ガス年間消費量に等しい量です。カタールやオーストラリアでの開発に次いで、今度は東アフリカが次の大LNG地域となる将来性を有しています。」
市場調査レポート: 世界のFLNG市場の予測
The World FLNG Market Forecast 2013-2019
http://www.gii.co.jp/report/dw221351-world-flng-market-forecast-2012-2018.html
出版日: 2012年11月08日
発行: Douglas-Westwood
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