デイヴィッド・ホックニー、サム・フランシス、 アンディ・ウォーホルらによる1960-90年代アメリカ版画の 名作が揃う マレットオークション  モダン・コンテンポラリーセールが2021年12月9日開催

~草間彌生・奈良美智・ピカソなど世界各国から集めた モダン・コンテンポラリーアート全243点を出品~

マレットジャパン モダン&コンテンポラリーアートオークションが2021年12月9日14時より東京都江東区にて開催されます。
出品作品全243点の中から、注目作品を紹介します。

カタログ

今セールではデイヴィッド・ホックニー、サム・フランシスら1960-90年代のアメリカにおける版画市場の拡大に貢献した作家による名品が注目されます。
日本やヨーロッパに比べて版画の歴史が浅いアメリカで、絵画の二次的なメディアとされていた版画でしたが、工房の技術発展と優秀な版画技術者の輩出により作家と共同で数多くの作品が生み出されていきました。
この動向は「プリント・リバイバル(版画復興)」と呼ばれ、版画の概念が様変わりした一時代になります。
その中活躍した作家のひとりがデイヴィッド・ホックニー。
10代から継続的に版画制作を続けるホックニーは、群を抜いたヴァリエーションと表現の多彩さを持ちます。12月のセールではその中でも年代や技法も様々な優品4品が出品となります。

大判の手漉き紙2枚を接いだパノラマのようなスケール感のLot012「ホテル・アカトラン」は刷り師タイラーグラフィックスとのメキシコ旅行時の大作。180センチ以上にも及ぶ版面からは鮮やかな赤が印象的で、滞在中のホテルの中庭を臨む構図にはホックニーの動的視点が活き活きと感じられます。

1971年の日本旅行の後、日本美術に触発され手掛けたシリーズの1点Lot011「霧;ウェザーシリーズより」は、ジェミナイ工房のスタッフと 協力しながら制作されました。

そしてピカソの刷り師であったクロムランクから手ほどきを受けて完成した作品集、Lot 013「ブルー・ギター」。

Lot 014「リトグラフの水」はタイラー・グラフィックスが手掛けた連作で、同じ図版を使い移り変わる光線の変化を表現しています。透明感があり、かつ鮮明な色合いが印象的です。

研究熱心なホックニーにとって「工房」や「刷り師」は良き理解者であり、イメージを具現化するのに欠かせない重要なパートナーでした。

下見会 1

発表する原画作品は即日完売、儚さと可愛らしさを持ち合わせた人物画で知られる天野タケルのキャンバスもハイライト作品です。
伝統的な西洋絵画にインスピレーションを得た、「Leda and the Swan #1」はシンプルな線とドットだけで表現されていますが存在感のある1点です。
その他にもシルクスクリーンによるエディション作品や、スプレーペイントが施されたものも出品されます。

次は動物のはく製にガラスの球体をあしらったPixCellシリーズなどで国内外での人気が高い名和晃平の作品です。
自身の作品150点以上を収録した最新作品集「METAMORPHOSIS」に限定エディションの立体作品が特典として付随した特装版COLLECTOR'S EDITION。
全10種類各10体限定で名和作品を忠実に再現したマルチプルがセットとなっており、「Velvet」と呼ばれる、表面に苔や菌糸のような絨毛を付着させた彫刻シリーズです。

下見会 2

国内のオークションではなかなか出会えない名品が、Lot059ヴィック・ムニーズの「ソフィア・ローレン」です。
ムニーズはブラジル出身のアーティストで食品や日用品を用いて撮影された写真表現により評価を集めています。
今作は500カラット以上のダイアモンドを使用してハリウッド女優のポートレートを撮影したシリーズ「Diamond Divas」のうちソフィア・ローレンをモデルにしたチバクロームプリントです。
チバクロームとはイギリスの写真メーカー、イルフォード社が1960年代に商品化した印画紙のことで、鮮やかな発色と耐久性が当時大人気の製品でした。
漆黒の背景から浮かび上がるようなダイアモンド一粒一粒が、変わることのない煌めきを放つ作品です。

初出品される若手作家による作品で注目したいのは、Lot179松井えり菜の「ウーパートーテム オム」です。
内側をくりぬかれた発砲スチロールに着色が施されており、作家自身の分身とも言えるウーパールーパーが描かれています。
デビュー当時から自画像作品を数多く制作しており、大きなサイズで描かれた顔面は鑑賞者に強烈なインパクトを与えます。

これに加えてJUN OSON、古塔つみ、横山真理、谷口小夏ら次世代を担うアーティストの作品がマレットジャパン初出品となります。
オンラインカタログはHPのトップページよりどなたでもご覧いただけます。

マレットジャパン

オークション開催は2021年12月9日(木)14時~。
事前入札・電話入札の申し込みは12月8日(水)18時まで受け付け可能。
オークション参加に際して無料会員登録はマレットジャパンHPから随時受付中。
マレットジャパンのSNSアカウント(Instagram/Twitter/Facebook/LINE)では最新情報を更新中。
査定依頼も受け付けております、詳しくはマレットジャパンHPをご覧ください。

●オークション詳細
オークション開催日
2021年12月9日(木)14:00~
下見会日時 : 2021年12月6日(月)10:00~18:00
        2021年12月7日(火)10:00~18:00
        2021年12月8日(水)10:00~15:00
会場    : マレットジャパンオークションハウス
所在地   : 東京都江東区東陽3-22-6 東陽町AXISビル1階
会社HP   : https://mallet.co.jp/
お問い合わせ: info@mallet.co.jp

感染症拡大防止の為、可能な限り書面及び電話入札でのご参加をお願いいたします。
外部サイトInvaluable(英語のみ・追加手数料5%)でのオンラインライブ入札もご検討ください。
体調のすぐれない方はご来場をお控え下さい。また会場にお越しの際はマスクの着用・咳エチケットの徹底をお願いいたします。ご来場に際し検温にご協力いただく場合がございますのでご了承下さい。
皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。

●会社概要
マレットジャパンは日本有数の美術品専門オークション会社です。
近代から現代の美術品を中心に扱い、オークションの企画、運営を行う他、東京の自社会場で年間5-6回のオークションを開催しています。
2005年創業時から国内でいち早く海外マーケットの拡大を実現し、国内はもちろん欧米からアジアまで世界各国でお客様と大切な絆を築き上げてきました。
今後も当社は「公正かつ誠実」という経営理念のもと、誇りを持って「確かなもの」をお届けしてまいります。

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