奈良先端科学技術大学院大学、オラクルの階層型ストレージ・システムを導入し、研究・教育用データのストレージを増設しながら、低コスト・省電力を達成
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 兼 CEO:杉原 博茂、以下:日本オラクル)は本日、国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市高山町、学長:小笠原 直毅、以下:奈良先端大)が、増え続ける研究・教育用データを低コスト・低消費電力で効率的に管理することを目的に、記憶媒体にフラッシュ、ディスク、テープを活用するオラクルの階層型ストレージ・システムを導入し、2015年3月に稼働したことを発表します。導入の結果、ストレージ総容量を約2.7倍となる25.4ペタ・バイトに増設しながら、初期費用と運用費用の合計を約1/3に圧縮し*、消費電力を約1/9に抑制**しました。
*奈良先端大調べ。運用費は4年間の保守費
**奈良先端大調べ。増設分の17.7PBをすべてHDDに換算した場合との対比
1991年に創立された奈良先端大は現代社会において基盤的な研究分野である情報科学、バイオサイエンス、物質創成科学を担う3つの研究科から成る新構想の国立大学院大学です。学生数1,029名*、教職員数356名*が在籍し、世界レベルの研究活動と、大学院大学としての教育カリキュラムによる人材育成の成果から、高い評価を獲得しています。ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授をはじめとして、多数の教員を全国の主要大学に教授・准教授として送り出し、先端的な教育研究の最前線に立っています。
*2015年3月現在
奈良先端大はあらゆるデータをアーカイブすることを基本方針に、高度な全学情報環境である「曼陀羅システム」のストレージ容量の拡張が求められていました。「曼陀羅システム」は、研究・教育用データだけでなく、図書や雑誌、授業のアーカイブを含む動画など増え続けるコンテンツへの対応や、今後の電気料金の値上げを見越して、消費電力を抑制する必要がありました。その結果、フラッシュ、ディスク、テープの3種類の記憶媒体を組み合わせて適材適所のデータ配置を実現する階層型ストレージを採用しました。「曼陀羅システム」を構築・運用している同大学の総合情報基盤センターによると、5カ月以内に読み書きアクセスが発生しているファイルは件数・容量とも全体の20パーセント以下で、残りのデータをテープに格納すれば、利便性を損なうことなく消費電力を抑制できると試算しました。
競争入札の結果、階層型ストレージ・システムを構成するオラクルの製品が以下の用途で採用・導入されました:
• 「StorageTek SL8500 Modular Library System」、「StorageTek T10000D Tape Drive」(テープ・アーカイブ)
• 「Oracle FS1 Flash Storage System」(一次保存先ストレージ。ファイル名などの情報を収めたメタデータを1TBのフラッシュに格納し、使用頻度が高いファイルを400TBのHDDに保存)
• 「SPARC T5-2」サーバー(管理ソフトウェア用サーバー)
• 「StorageTek Storage Archive Manager」、「StorageTek QFS」(管理ソフトウェア)
奈良先端大はオラクルの階層型ストレージ・システムについて、以下の導入効果を高く評価しています:
• ストレージ増設分のすべてをHDDとした場合と比較して消費電力を約1/9に削減*
• 初期費用と運用費用を合わせたコストが約1/3に圧縮*
• ハードウェアの刷新に伴いサーバー・ルーム内のスペースが半減*
• 「StorageTek T10000D Tape Drive」のビット誤り率(BER)はSAS方式HDDと比較して1/1,000に低減*。テープは約30年間の耐用年数を有し、地震や輸送による振動にも強いことから、自然災害や火災によるデータ損失のリスクを軽減。
*奈良先端大調べ
奈良先端大は、学外とのデータ連携・共有にも取り組んでおり、大規模地震を想定したデータ共有インフラに関する共同研究に着手する予定です。
参考資料
• 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学
http://www.naist.jp/
• オラクルのストレージ製品
http://www.oracle.com/jp/storage/overview/index.html
• オラクルのSPARCサーバー
http://www.oracle.com/jp/products/servers-storage/servers/sparc/overview/index.html
日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。
「No.1クラウドカンパニー」を目指し、クラウド環境とお客様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計され、ビッグデータから情報価値を創出する製品群の提供と、それらの利用を支援する各種サービスの事業を展開しています。2000年に東証一部上場(証券コード:4716)。URL http://www.oracle.com/jp
日本オラクル公式ソーシャルメディアチャネル
• Facebook http://www.facebook.com/OracleJP
• Twitter https://twitter.com/Oracle_Japan
オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。
【本件に関するお問い合わせ先】
日本オラクル株式会社 広報室 谷地田
Tel: 03-6834-4837 / Fax: 03-6834-6129/ E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/
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