昆虫をタンパク源に世界の食料危機救え/千葉科学大学 廃棄物再資源化会社と食料増産プロジェクト立ち上げへ/養殖や家畜飼料、サプリに活用研究
千葉科学大学(千葉県銚子市潮見町)は、将来予想される世界的食料危機に備え、昆虫をタンパク源として活用する新たな共同研究の実施を、同市内の廃棄物再資源化会社「ガラスリソーシング株式会社」と契約することとなりました。2018年12月20日に調印式を行います。
研究テーマは「世界的食料危機を救う、グローバル食料増産プロジェクト―未来のタンパク源としての昆虫類の養殖技術及び有効利用に関する研究(コオロギの養殖開発事業)」です。具体的には、(1)昆虫類養殖の技術開発(2)昆虫類を飼料とした場合の適用性検討(3)昆虫類をサプリ等に活用する研究(4)飼料とする昆虫類とサプリ等の販売マーケットの研究(5)昆虫類の遺伝子操作による改良の可能性に係る研究―の5テーマに取り組みます。
国際連合の予測では、世界人口は増え続け、現在76億人の人口は2030年には86億人、2050年には98億人となる見込みです。人口増に伴い食料不足が深刻化し、その解決策として新たな代替食料の開発は必須となります。水産養殖並びに牛、豚、鶏等の家畜のエサ確保も、この問題と切り離せません。特に水産養殖はエサの原料の大半が輸入物のイワシで、日本の業者は価格高騰に苦慮しています。
昆虫はタンパク源としてはほとんど未利用で、可能性が高い分野です。ガラスリソーシング社は食品廃棄物を飼料として再利用する事業を行っていることから、千葉科学大学と共同研究することとなりました。石田信宏教授(危機管理学部)がプロジェクトリーダーとなり、推進します。
【千葉科学大学について】
http://www.cis.ac.jp/
2004年4月設立。危機管理の素養を持ち、より幅広い分野で社会貢献できるスペシャリストの養成を目指す大学。建学理念は「ひとりひとりの若人が持つ能力を 最大限に引き出し 技術者として 社会人として 社会に貢献できる人材を養成する」です。
【本リリースに関するお問い合わせ先】
千葉科学大学 入試広報室 青井 克憲、袁 安民(エン アンミン)
TEL:0479-30-4545(9:00~17:00)
E-mail:koho@cis.ac.jp