日本と同じ核兵器の被害国・マーシャル諸島の 気候変動活動家が初来日 広島を訪問し被爆者と対談
岡山市で来日特別講演も開催!
アジア太平洋の社会起業家支援を行う一般社団法人アース・カンパニー(所在地:東京都港区、代表理事・濱川 明日香)が現在支援する日系マーシャル人の気候変動活動家 キャシー・ジェトニル=キジナーが2017年6月に初来日します。同じ核兵器の被害国の出身者として広島平和記念資料館を6月20日に訪問し、遠く離れた両国で同じ宿命を担った被爆者たちがどんな思いを抱えて生きて来たのか共有するため、原爆被害者と対談します。また6月18日には、岡山にて講演会を実施いたします。
核の経験を語り継ぎ平和を訴える広島で、国際的気候変動活動家が学びたいこと
1946年に始まり、ビキニ環礁などで67回も行われた米国の核実験の影響で、マーシャル諸島の島民は生まれ育った島からの退去を余儀なくされました。
放射能難民となった彼らは今、先進国が排出した温室効果ガスを原因とする気候変動による海面上昇で、国土が水没の危機にあり、環境難民になってしまうかもしれない未来に直面しています。
被爆経験を生き抜き、その経験を世界に語り継ぎ、核兵器のない世界の重要性を訴え、今や世界平和のシンボルともなった広島。同じ核兵器の被害国として、そして今や気候変動の被害国として、その経験を世界に語り継ぎ、気候変動問題の重要性を訴えるために、広島の経験から学ぶべく、世界的な気候変動活動家のキャシー・ジェトニル=キジナーが広島平和記念資料館を訪れ、原爆被害者との対談を行います。
29歳のキャシーを案内するのは、24歳のボランティアガイド・村上 正晃氏
広島訪問では、24歳のボランティアガイドとして知られる村上 正晃氏に、ガイドを依頼。
「まずは知ることが大切」と経験を語り継ぐ活動をしている村上氏に広島平和記念公園や広島平和記念資料館を案内していただき、広島の体験と村上氏ご自身の語り継ぐ活動から学びます。
※村上 正晃ブログ「24歳が原爆を伝えるガイド日記(広島平和記念公園ガイド)」
キャシー・ジェトニル=キジナー プロフィール
マーシャル諸島生まれハワイ育ちの29才。2014年、国連気候変動サミットの開会式で544人の候補者から選ばれて世界の市民団体を代表してスピーチ。生後6ヶ月の娘のために気候変動から国を守り抜く決意を訴え、その思いに各国代表が涙し、世界中から称賛の声が送られました。一躍有名人となった彼女は、今や世界を飛び回り、あらゆる国際会議やイベントで気候変動対策の緊急性を訴える一方で、マーシャル諸島での気候変動教育・調査、コミュニティベースでの課題解決など、次世代環境リーダーの育成を行うNGOジョージクムを運営しています。母親はマーシャル諸島初の女性大統領であるヒルダ・ハイネ氏。
キャシー・ジェトニル=キジナー講演会in岡山
満月の夜に、高潮が襲い、床も家具も、大切にしていた家族の写真も、作物もみんな水浸しにしてしまう。家が倒壊することも…。海水で貴重な地下水が塩害を受ける中、干ばつで1日に配給された水はわずか1リットル…。
これは平均海抜がたったの2mのマーシャル諸島で、今も現実に起こっている気候変動の影響の現実です。
気候変動による海面上昇で今太平洋の国々ではどんなことがおきているのか、この現状をキャシーが伝えます。講演会では、国連で世界の首脳陣の心を動かし、称賛を集めたキャシーのパワフルなポエトリー・リーディング(詩の朗読パフォーマンス)も披露します。
講演会詳細
日時 : 6月18日(日) 10:00-11:30(受付開始 9:40)
場所 : 岡山国際交流センター 8Fイベントホール
(岡山市奉還町2丁目2番1号)
アクセス: JR「岡山駅」運動公園口から徒歩3分
対象 : キャシーに会ってみたい方、気候変動が気になる方
定員 : 100名
参加費 : 学生 500円/一般 1,000円
使用言語: 英語(通訳あり)、日本語
※講演会参加のお申込みはこちらから
団体概要
一般社団法人アース・カンパニー
設立 : 2014年10月
代表理事: 濱川 明日香
事業内容: アース・カンパニーは「次の世代に残せる未来」を創出すべく
社会変革を起こす「人」と「団体」を支援・育成するために、
アジア太平洋のチェンジメーカーを支援する
IMPACT HERO支援事業、個人・大学・企業向けに
社会企業や革新的な試みの最前線を体験していただく
バリ島ソーシャル研修事業、社会変革に挑む事業や
団体を対象にしたコンサルティング事業を展開しています。