より低価格で多用途なヘリコプター、弱まるエンドユーザー需要を補完
株式会社グローバル インフォメーションは、Frost & Sullivanが発行した報告書「Global Military and Civil Helicopter Market Assessment (世界の軍用/民間ヘリコプター市場の評価)」の販売を開始しました。
ヘリコプターの世界市場は、引き続き軍用プラットフォームの独占状態です。しかし、プラットフォームの能力が向上し、国防省はコストを抑え、プラットフォームの可用性を改善するため既存の機体との共通性を求めていることから、この独占は減少すると予想されています。これほどではないにせよ、同様の動向は、製品寿命を延ばすプログラムへのエンドユーザーの関心が強い民間のヘリコプター市場でも予想されます。
Frost & Sullivanの最新レポートでは、2011年は179億5,000万米ドルだったヘリコプターの世界市場の収益機会は、2018年には233億3,000万米ドルに拡大するとしています。
Frost & Sullivanの航空・防衛調査アナリスト、Alix Leboulangerは「景気の不安定さや軍事支出の減少により、エンドユーザーは新しいヘリコプターを購入するより、既存のプラットフォームの再製造やアップグレードに流れます。この動向は、従来ヘリコプターの大市場だった欧州、北米で特に顕著です」と述べています。
新たなプラットフォームの調達プログラムは、物流の二酸化炭素排出量が少なく、環境に優しい設計の多用途なヘリコプターへの需要が主な活性因子です。
プラットフォームが飛躍的に多様化していることから、実用的なヘリコプターへのニーズが高まる見込みです。たとえば商用ヘリコプター市場への要求がもっとも高い商用の国外航空分野では、燃料を補給せずに長い距離をカバーできるヘリコプターへの需要が常に存在します。
しかし、進行中の機体の改修にも関わらず、限られた予算はヘリコプター市場のあらゆるエンドユーザー分野において深刻な影響を与えることになります。
「緊縮政策に直面している西洋諸国の軍事エンドユーザーに加え、国の資金に大きく依存している政府分野は、厳しい予算に対処しなければなりません。この状況をさらに悪化させるのが、航空事業と商用事業者も、燃料税と保険のコストに打ちのめされる一方で、支出力の削減による影響を受けると予想されることです」とLeboulangerは述べています。
市場調査レポート: 世界の軍用/民間ヘリコプター市場の評価
Global Military and Civil Helicopter Market Assessment
http://www.gii.co.jp/report/fs253529-global-military-civil-helicopter-market-assessment.html
出版日: 2012年10月29日
発行: Frost & Sullivan
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