【北海道 東川町】留学生と東川日本語学校の PR活動を行う「広報倶楽部」を始動
留学生採用を行い、インバウンド対応を強化したい企業への就職を支援
北海道東川町は、卒業後に日本で働くことを希望している留学生を集めた課外活動チーム「広報倶楽部」を始動しました。広報倶楽部での活動を通し、急速に回復しているインバウンド(訪日外国人旅行)を取り込みたい日本企業へ就職する学生たちが、就職後に即戦力として活躍できるような支援を行っています。
広報倶楽部とは
北海道東川町には、「東川町立東川日本語学校」「学校法人北工学園 旭川福祉専門学校 日本語学科 」の2つの日本語が学べる学校があります。その両校に所属する留学生の生活サポートや就職支援を行っているのがひがしかわ多文化共生室です。
広報倶楽部は、東川日本語学校の留学生5名がひがしかわ多文化共生室と外部講師が支援する形で放課後に活動しています。活動内容は、東川日本語学校のInstagramの運営、町内の住民向けに配布される広報誌「多文化共生室レター」の企画・編集です。この活動を通し、PR活動のノウハウ・日本におけるビジネスマナーの習得を行ってもらうことを狙いとしています。
▼東川日本語学校 Instagramアカウント
https://www.instagram.com/higashikawa.jls/
広報倶楽部発足の背景
日本のインバウンド需要は高まり続けており、新型コロナウイルスの流行による停滞はあったものの、2022年からは回復の傾向が見えています。それに伴い東川町で学ぶ留学生は、地域おこし協力隊や観光施設など、インバウンド需要を取り込みたい企業への就職が目立つようになりました。
広報倶楽部での活動を皮切りに、広報倶楽部での活動を通して身につけたスキルを活かして即戦力として働ける学生の輩出を継続的に目指します。
<過去の就職先実績(一部抜粋)>
●地域おこし協力隊
○北海道置戸町
○福岡県みやま市
●観光業
○野口観光株式会社
○OMO7旭川(株式会社星野リゾート)
○株式会社ハマノホテルズ
●その他
○日昭株式会社
○株式会社カンディハウス
広報倶楽部に参加するメンバーからのコメント
ひがしかわ多文化共生室 室長 山口ちえ
母国の大学を卒業してから日本語を学ぶ留学生が大半です。中には、母国で働いた経験もあり日本語も話せる優秀な留学生も多数在籍しています。日本国内、各地域においても外国人が外国語で情報発信することが求められてきていることを実感しています。日本語学校を卒業してから、即戦力として活躍できる人材を育成できれば幸いです。東川から旅立った留学生たちが日本国内で活躍してくれることを願っています。
台湾出身留学生 楊 詠晴(ヨウ ユンチン)さん
私は、入学以前は台湾で働いていましたが、卒業後は日本で就職することを希望しています。面接や書類を提出するに当たって、広報倶楽部で自身が担当した「多文化共生室レター」のデータや、Instagramのリール動画のリンクを一緒に提出し、アピールすることができました。
外部講師 安立 沙耶佳
初めて東川町を訪れた際、留学生の皆さんの学ぶ意欲の高さに驚きました。多様な課外活動プログラムに加え、町内の飲食店をはじめとした場所でアルバイトも経験する学生も多く、日本で活躍する素養を着実に習得しています。新型コロナウイルスの猛威がおさまりつつある今、日本は外国人旅行者の再獲得のために体制を強化する企業が増えています。この情勢の中、日本と母国との架け橋となるためのスキルを、この活動を通して身につけてくれることを願っています。
東川日本語学校の就職希望者の状況
東川町では、「東川町立東川日本語学校」「学校法人北工学園 旭川福祉専門学校 日本語学科 」の2校を合わせ、約300名の学生が学んでいます。うち日本で就職を希望する学生は例年30%程度で、2023年3月卒業の生徒においては、約20名が日本で就職活動を行っています。
留学生の採用や就職説明会に関するお問い合わせは、多文化共生室までご連絡ください。
東川町 東川日本語学校 多文化共生室 0166-74-6815
取材に関するお問い合わせ
活動の様子を取材いただける場合は、多文化共生室までご連絡ください。
東川町 東川日本語学校 多文化共生室 0166-74-6815
次回活動日:3月2日(木) 15:3017:00 / 3月3日(金) 15:3017:00
場 所:東川町内 複合交流施設「せんとぴゅあ」(予定)