Montblanc Star Legacy Metamorphosis Limited Edition 8 スイス高級時計展(SIHH2019)にて新作ウォッチ モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション8を発表
機械式時計の超絶技巧を凝らしたわずか8点限定のタイムピース
2019年1月14日から17日までスイスのジュネーブにて開催された「スイス高級時計展2019(SIHH2019)」にて、モンブランは、限定生産8点の新作ウォッチ「モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション8」を発表しました。
モンブランが2006年に吸収した伝説のウォッチマニュファクチュール「ミネルバ」は、およそ160年前の1858年に創業しました。ミネルバは、その精確極まりない計時装置で創業当初から国際的評価を勝ちとり、瞬く間にプロ仕様の懐中時計やストップウォッチのリーディングカンパニーに登りつめました。時計ファンの間で伝説となっている名門ブランドでしたが、今はモンブランのウォッチコレクションとして、その高度な審美性、精確で独自の美しさを持つムーブメントを堪能することができます。
2010年、5年間の調査と技術開発を経て、モンブランは、ふたつの異なる「顔」を持つ希少なタイムピース「メタモルフォシス」を発表しました。今年2019年、SIHHにおいて、モンブランは、モンブラン スターレガシー プロダクトラインの中に、新たなメタモルフォシスの精神をよみがえらせました。この超絶な複雑機構を持つタイムピースは718もの部品で構成されており、時間の流れと天空の星の動きを美しく表現しています。モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション8は、サファイアクリスタルのブリッジを持つ特許取得のエグゾトゥールビヨンを搭載し、さらに、北半球を巡るリアルな月を立体的なアヴェンチュリンディスク上に表示します。
ミネルバの160年を超える大いなる遺産に敬意を表しながら、その歴史に新たな一歩を踏み出すべく、この新メタモルフォシスは開発されました。この革新的な時計は、モンブランの技術者と時計師が完全に自社開発して製作したもので、文字通り瞬時に異なる表情に「変身」するものです。キャリバーももちろん完全自社開発のMB M67.60で、開発に3年の歳月を要しました。この「変身」の複雑きわまりないメカニズムは、ダイヤルにコネクトしたケースサイドのレバーをスライドさせることで始まります(ミニッツリピーターと相似した機構です)。このレバーで開閉可能な可動式シャッターが開いたり閉じたりすることで「変身」は瞬時に行われ、時間と地球と月の動きを楽しむためのさまざまな方法を提供しています。
第一の「顔」
6時位置のシャッターが閉じた状態のときには、24時間スケールとデイ&ナイト表示に囲まれたドーム型の北半球が回転しながらワールドタイムを表示します。12時位置では、青みがかったヒゲゼンマイと18本のチラネジを備えたロジウムコーティングされたバランスホイールが、古式ゆかしい1時間あたり18,000振動で鼓動しており、スチールの秒針が青いトゥールビヨンケージに取り付けられています。
第二の「顔」
シャッターが開くと、12時位置にはエグゾトゥールビヨンの全容が太陽のようにせり上がってきます。バランスホイールをケージの外側に配置できる構造(この構造が特許取得済みです)のおかげで、そのダイナミックな変身ぶりが実現可能なものとなりました。エグゾトゥールビヨンは、サファイアクリスタルブリッジによって固定されています。 エグゾトゥールビヨンの周りには、日付数字を窓で表示するジャンピングデイトディスクが取り付けられています。6時位置のシャッターが開かれると、地球から見上げたときの空での月の精確な位置を表示する新機構が表示されます。立体的に作られた月のパーツは地球の周りを常に回転します。月は星空のようにきらめくアベンチュリンを背景にして表示されます。この新機軸ムーンフェイズは非常に正確であり、122年毎に1回調整すれば常に正確な月の位置を示し続けます。
数多くの部品が支える「変身」
この「変身」過程は、スライドシャッターを両方向に動かす複雑な制御装置によって成立しています。320以上の部品が関与しながら同時に動かなければなりません。さらに、エグゾトゥールビヨンにも100を超える部品が使われています。シャッター、北半球儀、月とアベンチュリンのディスクなども合わせて、トータルで718もの部品が結集し、このタイムピースの洗練された美を紡ぎだしています。また、どちらの「顔」に現れるそのすべての機能を恒久的に保持する技術力は、ミネルバの衣鉢を継ぐモンブランが誇るべきことです。時、分、秒、ワールドタイム、そしてムーンフェイズは、隠された状態でも正確に動き続けています。
シンプルな操作性
時計のセッティングが非常にシンプルなのも特徴です。北半球儀のホームタイムは、ゼロポジション(これで日付も回転します)でリューズを使ってセットします。一方ローカルタイムはリューズの内側にセットされたプッシャーを使って調整します。リューズを一度引き出して(第一ポジション)回転させると、すべての表示が連動して動きます。日付(ローカルタイムに連動しています)は2時位置のコレクターを押せば調整可能で、4時位置のコレクターではムーンフェイズを調整できます。
商品名・価格・発売時期
モンブラン スターレガシー メタモルフォシス リミテッドエディション8
230,000ユーロ(時価)
2019年発売 発売月未定
級時計製造の情熱を広めるために…
何世紀にもわたって収集された知識、何十年もの経験、数年間の開発、そして何百時間もの集中を要する作業。それらすべてがモンブランの時計には息づいています。ヴィルレとル・ロックルのモンブラン時計工房は、その技術と知識を、世代を超えて伝え、ひとつひとつの時計にすべてのスタッフの誇り、情熱、魂を込めています。ヴィルレでの時計製作の伝統は、160年前に始まりました。
1858年にシャルル=イヴァン・ロベール(Charles-Yvan Robert)がサンティミエール(Saint-Imier)渓谷の小さな村に時計工房を設立。その名こそミネルバ。同社の精確なクロノメーターは、瞬く間に世界的な名声を得て、プロ仕様の時計製造における有数のエキスパートとなりました。1916年に1/100秒を正確に計測することができた機械式ストップウォッチは、現代のモーターレースの進化を支えるベースとなりました。このミネルバを祖とするヴィルレのモンブランマニュファクチュールは、その大いなる遺産をそのまま継承しています。
複雑きわまりない超絶技巧を要するハイコンプリケーションウォッチを生み出すための専門知識は、機能性が高く実用的なプチコンプリケーションの創出にも適用されてます。製造現場のアトリエでは、すべてのムーブメントのコンポーネントが伝統的な方法を用いて、手作業で丁寧に作られ装飾されています。時計技師たちはあらゆるエッジを丁寧に面取りし、極小の部品を磨き、伝統的なサーキュラーグレインと「コート・ド・ジュネーブ模様」でプレートやブリッジを飾ります。モンブランが擁する時計技師たちの豊饒な知識と経験は、壮大なハイコンプリケーションモデルから洗練されたシンプルな3針時計にいたるまで、すべての時計に反映されているのです。
モンブラン MONTBLANC について
モンブランは1906年創業時の先駆的な精神に則って、画期的な技術革新で筆記文化に革命をもたらしました。現在、モンブランは、頂点を極めた筆記具はもちろん、時計、レザーアイテム、アクセサリー、香水、アイウェア等の分野にその領域を開拓し、精緻なクラフツマンシップを進化させ続けています。おのおのの分野において、伝統に磨かれた新しい機能性と画期的なデザインを提供するため、その分野における最高の職人技を捜し求めた結果、筆記具はドイツのハンブルク、時計はスイスのジュラ地方のル・ロックルとヴィルレ、レザーアイテムはイタリアのフィレンツェに自社工房を設立しました。生涯の伴侶として相応しいパフォーマンス、新鮮さ、品質、スタイルを約束するのは、モンブラン山の長城の白い雪を象ったアイコニックなモンブランのブランドロゴマークです。モンブランは、筆記文化に深く根ざしており、様々な形で芸術文化を広めるための幅広い活動も活発に行っています。中でも、アートパトロンを顕彰する活動は、ユニークかつ有意義なものとして、四半世紀を越える長い歴史を誇っています。
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