地域の持続性に資する顧客価値の提供で経営革新 銀行業界で初、肥後銀行が日本経営品質賞を受賞 2019年度 日本経営品質賞 受賞組織決定
公益財団法人 日本生産性本部が設立した日本経営品質賞委員会(委員長:福川 伸次 地球産業文化研究所 顧問)は11月25日、2019年度「日本経営品質賞」の受賞組織を発表しました。
本賞は、競争力ある経営構造への質的転換を図るため、自己革新を通じて顧客の求める価値を創造し続ける組織を表彰するもので、1995年12月の創設以来、46組織が受賞しています。最上位の日本経営品質賞のほか、2009年度より「経営革新推進賞」「経営革新奨励賞」も設置されており、本年度は8組織から申請がありました。
受賞組織は、顧客視点で経営を見直すことにより、顧客ニーズの探索から独自の提供価値を創造する「顧客価値経営」を実現し、競争力を強化しています。また、顧客価値創造の観点から、地域社会に根ざした組織の取り組みも拡大しており、地域経済活性化の一端も担っています。
今回、銀行業界で初めて最上位の日本経営品質賞を受賞した肥後銀行は、金融サービスを超え、地域の持続性に資する顧客価値を提供する「その地域になくてはならない」地方銀行のあり方を示す諸活動が評価されました。
表彰セレモニーは2020年2月20日(木)、受賞組織等が革新活動を報告する「顧客価値経営フォーラム」は2月20日(木)・21日(金)、3月5日(木)・6日(金)に、東京・霞が関のイイノホール他で開催する予定です。
日本経営品質賞(大企業部門)
株式会社 肥後銀行
(熊本県熊本市)
熊本県を中心に123拠点をもつ地方銀行。鹿児島銀行とともに持株会社九州フィナンシャルグループの傘下にある。業界特有の集権体制を打破し、ブロック単位運営導入等による分権化を早くから推進した。2016年の熊本地震の際には、復興支援のための施策を矢継ぎ早に打ち、地域に不可欠な地方銀行のあり方の一例を示したことが評価された。
このほか、以下4組織が「経営革新推進賞」を受賞、「経営革新奨励賞」の受賞組織はありませんでした。
経営革新推進賞「ジット株式会社」(山梨県南アルプス市/事務用機械器具製造/従業員169名)
同「田中電子株式会社」(千葉県習志野市/携帯電話等販売/従業員156名)
同「ネッツトヨタ富山株式会社」(富山県富山市/自動車販売/従業員287名)
同「ヤマヒロ株式会社」(東京都新宿区/ガソリン等販売/従業員345名)
受賞組織の概要は別紙、日本経営品質賞については参考資料をご参照ください。