「第24回国際個別化医療学会学術集会」の講演詳細が決定 「腸内フローラと個別化医療」をテーマに、11月18日開催
一般社団法人国際個別化医療学会(事務局:東京都千代田区、理事長:阿部 博幸)は、2018年11月18日(日)、東京都港区芝大門 日本赤十字本社ビル大会議室におきまして、第24回国際個別化医療学会学術集会(会頭:赤座 英之、東京大学大学院情報学環・学際情報学府「総合癌研究国際戦略推進」寄附講座 特任教授)を開催することとなり、そのプログラム内容や登壇者など、講演詳細が決定いたしました。
▼第24回国際個別化医療学会
http://www.is-pm.org/ispm24/
「第24回国際個別化医療学会学術集会」テーマ
個別化医療構築に重要な役割を担う「腸内細菌叢の最新研究」から学ぶ
今学術集会は、メインテーマを「腸内フローラと個別化医療」とし、最新の研究成果や実践的アプローチの発表などを通して、知識、技術習得の貴重な機会を提供いたします。
ヒトの腸内細菌叢は、年齢などの生理状態や食事をはじめとする生活習慣・生活様式などの環境的要因によって変化し、一人ひとり異なることが明らかになっています。ヒトの健康と疾患と腸内細菌との関係性を解明していくことは、多角的視点から疾患に対する新たな予防・治療戦略を描くことを可能にし、個別化医療実現のプロセスに欠かせない研究領域です。今学術集会では、腸内細菌叢研究の最前線を凝縮したプログラムを企画しました。恒例のプラクティカルセッションについては、腸内細菌と免疫チェックポイント阻害剤を用いたがん治療との関わりに迫ります。
進展する腸内フローラ(腸内細菌叢)研究ががん治療に影響を与える
がん治療の分野における、現在の最大のトピックは、免疫チェックポイント阻害剤です。有効なバイオマーカーの開発に世界中の研究者が注力していますが、未だに決め手となるものが発表されていないのが実情です。ところが昨年、腸内細菌叢が免疫チェックポイント阻害剤の治療効果に影響を与えることを示す臨床研究が、著名な科学雑誌に相次いで発表され、大きな話題となりました。今後の腸内細菌叢研究の進展が、ヒトの疾病発症機構の解明や薬剤の効果予測を可能にし、個別化予防・医療を加速する重要な役割を担うと期待されています。
*個別化医療(パーソナライズド・メディシン)
ゲノムや分子情報などバイオテクノロジーに基づいた患者の個別診断と、治療に影響を及ぼすあらゆる環境要因(仕事、生活習慣、ライフスタイル、人生観など)を考慮に入れた上で、個々人に最適な治療法や予防策を確立し提供する医療。個別化医療の推進により、従来の平均化された患者にデザインされた画一的な医療から、個々人に最適で安全な、患者中心医療へのパラダイムシフトがもたらされています。
開催概要
■日時 : 2018年11月18日(日) 10:00~17:30 受付開始 9:30)
※17:30~19:00 情報交換会
■場所 : 日本赤十字本社ビル 大会議室
https://www.nisseki-service.com/about/accessmap.html
東京都港区芝大門1-1-3 日本赤十字社ビル
■TEL : 03-3437-7515
■参加費: [事前登録] 8,000円(学会員)10,000円(非学会員)2,000円(学生)
※2018年10月31日まで
[当日登録] 10,000円(学会員)12,000円(非学会員)3,000円(学生)
■後援 : 一般社団法人日本抗加齢医学会、
特別非営利活動法人日本抗加齢協会
プログラム
●会頭講演:個別化医療とUHC(Universal Health Coverage)と腸内フローラ
座長:堀江 重郎(順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器外科学)
桜田 一洋(理化学研究所医科学イノベーションバフ推進プログラム)
演者:赤座 英之(東京大学大学院情報学環・学際情報学府「総合癌研究国際戦略推進」寄附講座)
●教育講演1:腸内細菌を標的としたがん診断の可能性
座長:有吉 範高(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 疾患薬理制御科学分野)
長島 誠(東邦大学医療センター佐倉病院 外科)
演者:辻 浩和(株式会社ヤクルト本社中央研究所 基盤研究所)
●教育講演2:マイクロバイオータを標的とする治療戦略
座長:山田 哲司(国際医療福祉大学大学院 基礎医学研究分野)
演者:本田 賢也(慶応義塾大学医学部微生物学・免疫学教室)
●教育講演3:泌尿器がんのPrecision
座長:後藤 章暢(兵庫医科大学 先端医学研究所)
浜 幸寛(社会福祉法人仁生会 江戸川病院 放射線科)
演者:堀江 重郎(順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器外科学)
●プラクティカルセッション(腸内細菌とがん治療)
協賛:株式会社ヤクルト本社
座長:赤座 英之(東京大学大学院情報学環・学際情報学府
「総合癌研究国際戦略推進」寄附講座)
演者:「免疫チェックポイント阻害剤を用いた腎がん治療」
江藤 正俊(九州大学大学院医学研究院 泌尿器科学分野)
「免疫チェックポイント阻害剤を用いた膀胱がん治療」
西山 博之(筑波大学医学医療系臨床医学域 腎泌尿器外科学)
ディスカッション
モデレーター:赤座 英之(東京大学大学院情報学環・学際情報学府
「総合癌研究国際戦略推進」寄附講座)
パネリスト :辻 浩和(株式会社ヤクルト本社中央研究所 基盤研究所)
本田 賢也(慶応義塾大学医学部微生物学・免疫学教室)
江藤 正俊(九州大学大学院医学研究院 泌尿器科学分野)
西山 博之(筑波大学医学医療系臨床医学域 腎泌尿器外科学)
●ランチョンセミナー:「潰瘍性大腸炎に対する総合的腸内細菌療法」
座長:阿部 博幸(医療法人社団博心厚生会)
演者:石川 大(順天堂大学医学部消化器内科学)
参加登録方法
参加申込書をご記入の上、FAX通信またはE-mailへの添付にてお申込みください。
FAX : 03-5212-5641
E-mail : info@is-pm.org
参加申込書: http://www.is-pm.org/ispm24/entry.pdf
上記の他、企業展示、情報交換会(17:30~、参加費:3,000円)などを予定しております。
本学会は今後も積極的に個別化医療の普及活動に取り組んでいく所存です。学会員・非学会員を問わず多くの方々のご参加をお待ちしております。
各団体の認定講座
第24回国際個別化医療学会学術集会は、日本抗加齢医学会単位認定講演会、日本医師会生涯教育制度認定講座(申請中)です。
・日本抗加齢医学会単位認定講演会
認定単位:2単位
・日本医師会生涯教育制度認定講座(申請中)
修得単位:4単位、カリキュラムコード:9、11、15、54
詳細は事務局(E-mail: info@is-pm.org )へお問い合わせください。
国際個別化医療学会
「個々人に最適な医療」を標榜し1999年に日本で設立以来、東京や北京、沖縄などで国際的な学術集会の開催を重ね、今回で24回を数える。バイオテクノロジーやゲノムに基づいた患者の個別診断と治療に影響を及ぼすであろうあらゆる要因を考慮に入れた上で、個々人に最適な治療法を提供するパーソナライズド・メディシンの実現にむけて、研究の促進、成果や技術の共有、あらゆる分野での交流および普及を図っている。
学会名: 一般社団法人国際個別化医療学会
所在地: 〒102-0073 東京都千代田区九段北1-10-9-B1
設立 : 1999年
理事長: 阿部 博幸
URL : http://www.is-pm.org/