常石商事が海外リスク危機管理研修を実施

2018-04-27 13:00

 常石商事は4月10日と18日の2日間にわたり、全社員を対象に海外リスク危機管理研修を実施しました。これは常石商事BCM事務局が、ツネイシホールディングス総務部BCM・リスク管理グループ(以下、BRG)の協力を得て主催したもので、海外への出張や赴任の際に遭遇するリスクへの基本的な対処法を学びました。

 研修は「海外での贈賄リスク対策」と「自分の身の安全を守る」の2つをテーマに実施されました。
 「海外での贈賄リスク対策」では、東南アジア、東アジア、中南米など出張する地域でも政治家や公務員などへの賄賂が多いといわれており、商社は巻き込まれやすいこと、また、接待、贈答、寄付なども注意が必要であることなどを認識しました。万一、贈賄に関与認定された場合は、巨額の罰金や身柄の拘束、取引停止といった処罰を受ける事例があることを理解しました。被害に遭わないためには、国や地域の関連法規の遵守は勿論、儀礼範囲を超える金額や回数にならないように、当該国や地域の法令・慣習を良く考慮すること、また対応は事前に社内承認を得ること、判断が難しい場合にはBRGや本社に相談し、常石グループ全体として対応することの必要性を共有しました。

 また「自分の身の安全を守る」では、外務省のWEBサイトで配信されている「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」動画や、外務省発行の海外トラブル回避マニュアル「海外安全 虎の巻2018」が紹介され、空港やショッピングモールなど具体的な場所で、事件や事故に巻き込まれると想定される状況や、対策などについて学び、社員一人ひとりが自分の身は自分で守るという当事者意識を高めました。

 長谷川弘社長は「外販強化のために、皆さんに海外に行っていただく機会が増えています。海外のテロや誘拐といった事件を耳にするたび、皆さんのことが心配でしたので、本研修をBRGに依頼しました。会社はこれからも社員の身を守るためにベストを尽くしていきますので、皆さんも『自分の身は自分で守る』心構えと、リスク対策の知識を活用した行動をお願いします。万一の場合、結果は全く違ってくるはずです」と講評しました。

 参加者アンケートでは、「危機管理について詳細に理解できた」「万が一の事態を常に頭に入れて業務に取り組んでいきたい」「参加型のセミナーを、今後も展開して欲しい」といった前向きな意見や、さらに一歩踏み込んだ研修訓練への期待が大きく、常石商事では今後も引き続き海外リスク対策研修を実施していく計画です。

■常石商事
1953年の創業以来、造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの商社部門として、国内外の造船拠点への資機材の供給を担っています。
長年培った日本、フィリピン、中国での輸出入業務の経験を生かし、物流の最適化を図るとともに、高品質な中国製資機材の輸入販売と三国間貿易も手掛けています。また、エコ製品のメーカーと連携した新商品の開発なども進め、新しい価値の創出に力を入れています。

URL:http://www.tsuneishi-trading.co.jp/
代表取締役社長:長谷川 弘
事業内容:鋼材、型鋼受注販売業務及び輸出入業務
     管、管付着品、弁類受注販売業務及び輸出入業務
     溶材、ガス、舶用資機材、設備機器等受注販売業務及び輸出入業務
     居住区輸入販売業務及び居住区艤装用資材販売業務
設 立: 2011年(平成23年)1月
資本金: 1億円
従業員: 56名(2018年4月19日現在)
本社所在地:広島県福山市沼隈町常石1083
- 本件に関するお問い合わせ先 -
常石商事株式会社
広島県福山市沼隈町常石1083
TEL:084-987-1311

10日と18日の2日間で全社員が受講した
海外リスク危機管理をテーマに研修を実施
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