~味覚分子論研究で世界を牽引~ 明治大学農学部 戸田安香特任講師が科学技術振興機構 「第4回 輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」を受賞
明治大学農学部農芸化学科の戸田安香特任講師(食品機能化学研究室)がこのたび、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「第4回 輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」を受賞しました。
この表彰は、科学技術振興機構が女性研究者の活躍を推進する目的で行っているもので、デザイナーの故 芦田淳 氏が設立した基金から副賞100万円も贈られました。
(写真提供:科学技術振興機構)
戸田安香特任講師は、鳥類や霊長類における旨味受容体の分子進化を研究しており、鳥類の一部が旨味受容体を使って花蜜などの甘い食物を検出するようになったメカニズム、霊長類の旨味受容体が進化の過程でその感受性を変化させるプロセスなどの研究成果などが評価され、このたび受賞をしました。
なお授賞式は11月6日(日)に日本科学未来館(東京都江東区)で行われました。
科学技術振興機構の本件に関するページ(戸田安香特任講師の経歴や受賞理由など)
https://www.jst.go.jp/diversity/about/award/award2022.html
戸田安香特任講師のコメント
このような名誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。異なる分野において第一線で活躍される選考委員の先生方から研究内容をご評価いただけたことは、非常に励みになりました。また、企業での研究者の経験があることも、多様なキャリアパスの例として評価していただけた点だと考えております。今後は、自身の研究の発展だけでなく、後進の女性研究者の一助にもなれるよう精進したいと思います。
戸田安香特任講師の研究に関するページ
・世界で認められてこなかった「旨味」が味覚研究の鍵になっている(Meiji.net 2022年3月9日)
https://www.meiji.net/it_science/vol377_yasuka-toda
・霊長類におけるグルタミン酸の旨味の起源 - 体の大きな霊長類は旨味感覚で葉の苦さを克服 -(明治大学 2021年8月27日プレスリリース)
https://www.meiji.ac.jp/koho/press/6t5h7p00003cp4vi.html
・鳥が花蜜を味わう新たな仕組みを解明 「スズメ亜目を鳥類最大の種数へ繫栄させた糖の味受容機構」が明らかに(明治大学 2021年7月9日プレスリリース)
https://www.meiji.ac.jp/koho/press/6t5h7p00003caxpw.html
・明治大学農学部農芸化学科 食品機能化学研究室ホームページ
https://meiji-agrichem.jp/professor/p_ishimaru/