キャンパス内のブルーベリー畑の維持管理から始まった高校生の取り組み SDGs「つくる責任、つかう責任」の実践

瑞浪市で高校生とパン屋がコラボレーション

 麗澤瑞浪中学・高等学校(岐阜県瑞浪市/校長:藤田知則)の高校1年生5名が、SDGs実践の取り組みとして、瑞浪市にあるパン屋Pantryさんにご協力いただき、キャンパス内で栽培したブルーベリーをパン(ブリオッシュ)にし、2023年12月1日より販売開始いたします。

 本校は約88万坪の広大な敷地を所有しており、キャンパス内にブルーベリー畑があります。しかし2021年度からキャンパス内にあるゴルフ場の再整備が検討され、このブルーベリー畑は駐車場にする計画でした。その事を知った本校生徒5名(当時中学2年生)が大きく成長したブルーベリー畑を潰してしまうのはもったいないと考え、潰さないで欲しいと学校に訴え、自分たちで維持管理するという約束で畑の管理を学校から任せられました。この活動は学校が推奨するProject活動に指定され、探究活動奨励金第1号のグループとなりました。

 生徒達はブルーベリー畑を自ら維持管理する中、この活動がSDGs目標12「つくる責任、つかう責任」の中にある「2030年までに、人びとがあらゆる場所で、持続可能な開発や、自然と調和したくらし方に関する情報と意識を持つようにする。」への貢献になると考えるようになりました。

 収穫したブルーベリーを使って商品開発をし、販売すること、それらの活動の情報を発信することを通して、瑞浪市という地域の中でSDGsの実践に取り組みました。

 最初は試作を重ねたブルーベリージャムの販売を考えましたが、販売できる製品として加工するための設備を整えるのに膨大なコストがかかることがわかり断念。次に生ブルーベリーを麗澤瑞浪ゴルフ俱楽部や瑞浪市内のカフェの協力を得て販売をしました。しかし生ブルーベリー販売は期間が限られ、品質管理の課題もあり、冷凍ブルーベリーの活用を検討するようになりました。その第一歩として瑞浪市内のパン屋Pantryさんにご協力いただき、ブルーベリーのパン(ブリオッシュ)の販売に至りました。現在は土岐市内のパウンドケーキ屋さんとのコラボレーションの話も出ています。

 机上では学べないことをブルーベリー畑の維持管理、生産、加工、流通・販売を通じて体験的に学び、SDGsの実践にまで至りました。2024年6月に開催予定の文化祭で今までの活動をまとめた展示を行い、SDGs目標達成に向けたアクションにしていきます。

【麗澤瑞浪中学・高等学校について】

麗澤瑞浪は昭和 10 年、創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を開塾したことから始まります。自立、感謝、思いやりの心を育む中高一貫の私立学校です。豊かな自然環境の中、寮生と通学生が切磋琢磨しながらともに過ごし、人としての成長と高い大学進学率の両立を実現しています。『私の未来は私が創る』をスローガンに掲げ、世界で活躍できる日本人を輩出する進学校として3つのコア教育(探究・キャリア教育、英語・国際教育・道徳教育)を軸に教育活動を展開しています。

パン屋Pantryさんのオーナーご夫妻と本校生徒
販売するブリオッシュ
収穫の様子
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