パレット・カゴ車の紛失問題の解決へ 「なんつい」ラインナップにアルプスアルパインの 物流トラッカーを採用
ユーピーアール株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:酒田 義矢)は、当社が提供するモノならなんでも追跡ソリューション「なんつい」端末のラインナップに、新たにアルプスアルパイン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役:栗山 年弘)の物流トラッカー(MAR0AT2001A)を加えます。従来ラインナップでは電池寿命の観点から苦手としてきた、長期間にわたる位置追跡が可能となります。
モノならなんでも追跡ソリューション「なんつい」について
「なんつい」は携帯GPS端末を利用した位置情報サービスで、車両や物流機器に専用端末を取り付けることで、位置の管理ができるものです。また、温度センサー付の端末もあり、食品・医薬品など、常に状態管理が求められる物品の輸送中の温度と位置をWeb上で簡単に確認することもできます。サービス開始から約20年の長きにわたり、物流業界における位置情報サービスを牽引しています。
新ラインナップの特長
「なんつい」は、車両・貨物や機密書類等の位置管理、食品・医薬品の温度管理などに最適なソリューションとして、多くのお客様にご採用いただいております。ただし、従来ラインナップの端末では、貨物の位置情報を取得・送信する端末の電池寿命が1カ月程度のためメンテナンス負荷が大きく、長期にわたり活用されるパレットの追跡が困難であるなど、用途によっては「なんつい」の機能が活かしづらいという課題がありました。
今般、あらゆる用途への対応を目指し、アルプスアルパインの物流トラッカーをラインナップに追加いたしました。Sigfox社のLPWA(Low Power Wide Area)と、Wi-Fi(R)測位技術を組み合わせることで、低コスト・低消費電力ながら屋内外でシームレスに精度50mほどの位置測位が可能となります。また、独自のセンサアルゴリズムにより位置情報の発信頻度を最適化することで、無充電で長期間の稼働を実現します。
これらの機能により、パレットやカゴ車の流出先、滞留先、および流出先までの移動履歴が長期間にわたりメンテナンスフリーで追跡可能となります。流出原因の可視化により、適切な対応策を検討・実行することが可能となり、資産である物流機器の紛失防止につなげることができます。
当社は「地球と人を尊重する会社」を企業理念とし、パレットレンタル事業の展開を通じたシェアリングを推進することで、廃棄物削減、素材調達・製造過程のCO2削減を実現し、かねてより持続可能な社会の実現に向けて取り組んできました。
多くの企業は自社保有するパレットの10%を、紛失などの理由から毎年新規に購入して補充しています。企業が自社保有するパレット・カゴ車などの物流機器についても、「なんつい」のサービス提供により、紛失防止・補充数削減などの適正な資産管理を推進し、お客様のSDGs達成やコスト削減に貢献してまいります。
物流トラッカー(MAR0AT2001A)の仕様
寸法/mm:140×50×25
重量/g :94
通信 :Sigfox(RC3)
位置情報:SigfoxおよびWi-Fiによる位置測位
電池寿命:8年(例えば2回/日 通信した場合)
※塩化チオニルリチウム電池使用
動作温度:-20℃~60℃
防水規格:IP67
お問い合わせ先
ユーピーアール株式会社 物流事業部企画グループ
TEL:03-3593-1722