【岡山理科大学】生物地球学部学生らの卒業研究が古生物学会で優秀ポスター賞受賞

プロトプテルム類ホッカイドルニス(©新村龍也&足寄動物化石博物館)
プロトプテルム類ホッカイドルニス(©新村龍也&足寄動物化石博物館)

 化石分野では国内で最も権威のある「日本古生物学会」の第172例会(2月3~5日・福岡)で、岡山理科大学生物地球学部の学生ら3人と指導教員の林昭次准教授、足寄動物化石博物館(北海道)の安藤達郎館長の共同研究成果が、優秀ポスター賞を受賞しました。

 受賞したのは、生物地球学部4年の柴田琉司さんと、いずれも卒業生の秦はるかさんと中原多聞さんの3人による卒業研究。約2500万年前に絶滅した鳥類のプロトプテルム類ホッカイドルニスがどれくらい泳げたのか?というナゾに迫った研究で、水族館や動物園の協力を得て、化石と現在の鳥について、潜水に特化した鳥とそれ以外の鳥の骨密度を比較しました。潜水に特化した鳥は骨密度が高く、重くなるという特徴があるからです。
 その結果、ホッカイドルニスは、現在のフンボルトペンギンなどの小型・中型ペンギン類程度の遊泳能力があった可能性が高いことを突き止めて、ポスター発表しました。

 今回の優秀ポスター賞は38件の発表の中から、3人の研究を含めて3件が受賞しました。
 林准教授は「他大学の研究者・学生など、強力なライバルがいる中で、学生たちの研究が最も評価が高かったのは素晴らしいことです。彼らの努力が実を結んだのだと思います」と喜んでいます。


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