セントラル硝子とハネウェル、需要増加に応えて 超低GWP発泡剤に関するパートナーシップを拡大

冷凍冷蔵機器、吹付フォーム、断熱パネルなどの環境負荷低減に寄与する 「Solstice(R) 液状発泡剤(ソルスティス(R) LBA)」

[米ニュージャージー州モリスプレーンズ/東京] 2022年11月7日 - ハネウェルとセントラル硝子株式会社(以下「セントラル硝子」)は本日、両社の長期パートナーシップの拡大に合意したことを発表します。この合意の一環として、セントラル硝子はソルスティス(R) LBA(液状発泡剤)を製造し、独占的にハネウェルに供給します。ソルスティス LBAは、世界中で幅広い断熱用途に使用される、不燃性かつ地球温暖化係数(GWP)が非常に低い発泡剤です。

超低GWPソリューションに対する需要が増加を続けるなか、このたびの合意によってハネウェルは供給能力を強化し、お客様のニーズに応えてまいります。世界各国では、米国AIM法* などのモントリオール議定書キガリ改正の担保法によってハイドロフルオロカーボン(HFC、いわゆる「代替フロン」)の段階的削減が定められており、これに伴いハイドロフルオロオレフィン(HFO)などの持続可能な代替品の需要が増加しています。

オゾン層破壊に影響せず、GWPが1と非常に低いソルスティスLBA(HFO-1233zd(E))は、環境負荷の低減と同時に、コスト効率良く高い断熱性能を実現し、かつ安全に使用できる発泡剤です。ソルスティスLBAは、冷凍冷蔵機器、現場吹付フォーム、断熱パネルなどの幅広い用途や発泡システムに用いられています。

セントラル硝子 常務執行役員の赤松 佳則氏は「フォームを発泡させる役割を持つ発泡剤は、断熱フォームに欠かせない材料で、優れた断熱性能を持つフォームは省エネに大きく貢献します。ソルスティスLBAはポリマーフォームの発泡剤として非常に優れた効率性を持つことが実証されています。当社とハネウェルとのパートナー関係を継続することで、日本および世界の需要地に向けた、GWPが非常に低い発泡剤の安定供給に貢献してまいります」とコメントしました。

ハネウェル、発泡剤&工業用途製品担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのローラ・ラインハードは「オゾン層破壊に影響せず、GWPが非常に低いソルスティスLBAは、お客様の省エネ化や規制遵守などのニーズに応える、性能を認められ、かつ確立された技術です。セントラル硝子は2012年から当社の重要な戦略パートナーであり、このたびの合意は、引き続き安全で持続可能な製品を日本および世界のお客様にお届けしていくという両社のコミットメントをさらに強くするものです」とコメントしました。

ハネウェルは、十年以上前から気候変動対策と低GWP製品のニーズを予測し、これまでソルスティス製品技術の研究開発および製造設備の新設に10億ドルを超える投資を実施しました。ソルスティス製品群は、スーパーマーケットの冷凍冷蔵機器やカーエアコンで用いられる冷媒、断熱材用発泡剤、エアゾールスプレー式のパーソナルケアおよび日用品に用いられる噴射剤、洗浄剤として用いられる溶剤や、現在評価が進む定量噴霧式吸入器(MDI)用噴射剤など、さまざまな用途で最終製品の性能を損なうことなく、温室効果ガス排出の削減や省エネ性の向上に貢献します。これまでにハネウェルのソルスティス製品群と技術が抑制した潜在的なCO2相当排出量は2億9500万トンに及び、この量は石油6億8800万バレル分の排出量に相当します。

2021年11月に、ハネウェルは当社の米国バートン・ルージュ工場を拡張し、断熱フォーム用発泡剤、エアゾールスプレー用噴射剤や、冷凍冷蔵および空調機器の冷媒として用いられるソルスティスze(HFO-1234ze)の製造能力を2022年第4四半期(10~12月)から倍増することを発表しました。また、2022年1月には、インド Padmanabh Mafatlal Groupのグループ企業であるNavin Fluorine International Limited(ナヴィーン・フローリン・インターナショナル、以下「NFIL」)との間でソルスティスzdの製造に関するパートナーシップ締結を発表、2022年6月にNFILがインド・グジャラート州に所有する工場で生産を開始しました。ハネウェルは、今後も革新的なHFOソリューションへの投資を継続し、供給能力の強化に努めてまいります。

セントラル硝子について
セントラル硝子株式会社(本社:東京都千代田区)は、ガラスおよび化成品事業を展開する化学メーカーです。1936年(昭和11年)に設立された宇部曹達工業株式会社を母体とし、今日では建築・住宅用ガラス、自動車用ガラス、ガラス繊維、化学品、肥料、ファインケミカル(フルオロカーボン、医農薬原体と中間体、電子材料)、リチウムイオン電池電解液などの幅広い分野に展開。GWPが低い次世代フッ素系発泡剤の商用生産技術の開発で世界をリードしています。

  • AIM法:American Innovation and Manufacturing Act of 2020、米国イノベーションおよび製造業法

記:本発表は、ハネウェルのパフォーマンス マテリアルズ&テクノロジーズ(PMT)事業部によるものです。ハネウェルのグローバル本社所在地は米国ノースカロライナ州シャーロットです。

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