衛星回線利用の無線バックホール市場: 固定地上タワーからもモビリティプラットフォームへ移行

株式会社グローバル インフォメーションは、ノーザンスカイ・リサーチが発行した報告書「Wireless Backhaul via Satellite, 5th Edition (衛星回線を利用した無線バックホール:第5版)」の販売を開始しました。

ノーザンスカイ・リサーチによる当報告書では、2020年までに衛星回線を利用した無線バックホール市場は19億米ドルの市場規模に成長すると予測しています。

同報告書によれば、衛星利用の無線バックホールは、発展途上国のルーラル地域における従来の固定地上タワーから、クルーズ船、コンテナ船、民間航空機といったモビリティプラットフォームへ移行しています。

「世界の衛星回線を利用した無線バックホール市場は、2020年には19億米ドルへ成長し、現在の6億4,000万米ドルの3倍以上になると思われます。」と当報告書の執筆者であるノーザンスカイ・リサーチのシニアアナリスト、Jose Del Rosarioは話します。「世界の無線サービス加入者の75%以上が地上技術を使用していますが、衛星回線を利用した無線バックホール市場も引き続き拡大するでしょう。モビリティプラットフォームは、固定通信のカバーエリアを補完するだけではなく、移動性が必要とされる地域において市場機会をもたらします。」

しかし、固定地上タワーにもまだ市場機会があります。設備投資、運用維持費の面から衛星方式を選択するやり方が先細りのニッチ市場である一方で、高スループット衛星(HTS)等の新しいプログラムの参入、さらに新たなO3bの登場により市場が変革する可能性があります。こういった新しいプログラムは固定地上タワー市場の再評価につながり、ひいては市場全体により力強いのダイナミクスをもたらすかもしれません。

当報告書では、衛星利用のバックホールは、2010年の3万台未満から2020年には8万5,000台に増加すると予測しています。2010年には、モビリティプラットフォームは、設置済み無線基地の20%にしかすぎませんでしたが、2020年には55%以上を占めると推定されます。

衛星回線を利用した無線バックホール:第5版
Wireless Backhaul via Satellite, 5th Edition

http://www.gii.co.jp/report/ns208624-wireless-backhaul-via-satellite-5th-edition.html
出版日 2011年09月
発行: ノーザンスカイ・リサーチ

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