初公開!琉球王国時代に猫を描いた「神猫図」を展示 首里城公園にて動物をテーマにした企画展が7月6日から開催!
「琉球 美の動物園 ~琉球人が描いた生き物たち~」
首里城公園(所在地:沖縄県那覇市)では、7月6日(金)より企画展「琉球 美の動物園~琉球人が描いた生き物たち~」を開催しています。夏休み期間と合わせ、子どもも一緒に楽しめるよう「動物」をテーマに、鳥や猫などの身近な動物から、龍などの想像上の神獣がデザインされた作品をご紹介します。
平成30年度第二弾となる今回の企画展では、琉球王国時代の美術工芸品の中に生き生きと描かれた動物たちにスポットを当てます。その中でも、首里城公園で初公開となる絵画「神猫図」(武永寧作)は、新たな発見の兆しがある大変興味深い作品です。
実際に展示品を眺めていると文様の繰り返しや動物と自然の組み合わせ・配置から生み出されるリズムを感じ、描かれた動物が動き出す瞬間を目にすることができるかもしれません。当時の人たちが動物に注いだ眼差しや、どのような思いを込めて形にしてきたのかを感じながらお楽しみいただけます。
首里城公園企画展概要
「琉球 美の動物園~琉球人が描いた生き物たち~」
南殿二階特別展示室
会期:平成30年7月6日(金)~平成30年10月4日(木)
「鳥」や「猫」「栗鼠(りす)」「虎」という、4種類の実在動物をモチーフにした絵画や染織衣装、漆器等を展示いたします。
・見どころ作品
現代に生きる私たちにとって大変身近な猫をモチーフにした興味深い作品「神猫図」。当時の琉球人からも、猫が愛される存在であったことがうかがえます。
初公開 神猫図(武永寧)
黒漆葡萄栗鼠箔絵食籠
黄金御殿特別展示室
会期:平成30年7月6日(金)~平成30年10月11日(木)
権力や平和の象徴とされた「鳳凰(ほうおう)」や、水と関係が深い「龍」、守り神「獅子」、徳の高い王の治世に現れる「白澤(はくたく)」などの伝説的な神獣が描かれた作品を展示します。
・見どころ作品
万物の情報に通じ人の言葉を理解し、災いを取り除くことができるとして知られた「白澤」。中国の故事を元としていますが、古くから琉球に伝わる神獣だったと言えます。
白澤之図(自了作※展示品は複製)
苧麻白地鳳凰と扇牡丹文様両面紅型単子供衣裳