世界の地球観測市場は、10年後に105億米ドル規模へ成長

株式会社グローバル インフォメーションは、ノーザンスカイ・リサーチが発行した報告書「Global Satellite-Based Earth Observation, 3rd Edition (世界の衛星地球観測市場：第3版)」の販売を開始しました。

当報告書では、世界の地球観測(EO)市場は昨年9%の成長をしましたが、2020年までに105億米ドルの市場規模に拡大すると予測しています。

「現在、多くの国が財政危機や債務不履行による経済不安に陥り、また民間資金によるEO事業者が最近倒産したという事実にもかかわらず、EO衛星事業者は、収益を伸ばしています。」と、当レポートの執筆者であるノーザンスカイ・リサーチのシニア・アナリスト、Claude Rousseauは、話します。「高解像度画像の需要に支えられ、これから3年間に14の新しい衛星が商用データを提供します。サブメータ画像は、この産業の主要な収入源となり、今後10年の間に2倍の収益を上げるでしょう。」

宇宙技術のコモデティ化により高性能衛星の平均価格が1億米ドル以下に下がっています。価格の低下とそれにより短期黒字化が可能となったことによって、宇宙開発プログラムを推進する民間企業や国にとって、EO市場への参入はより魅力的となっています。

NGAのEnhancedViewやEUによる環境と安全のためのグローバル・モニタリング (GMES) といった大規模プログラムは、EO市場に膨大な収益をもたらしています。しかし、各国政府による支出削減策によって、予算削減の標的となる可能性もあります。

EO市場において、政府政策もかなりの影響力を持つでしょう。高解像度データが第3者へ流出することを制限する規制や、公的資金による衛星から得たEOデータを自由に使用させる政策、衛星技術の輸出規制など、すべてがEO市場に大きな影響を与えます。

市場調査レポート: 世界の衛星地球観測市場：第3版
Global Satellite-Based Earth Observation, 3rd Edition
http://www.gii.co.jp/report/ns213729-global-satellite-based-earth-observation-3rd.html
出版日 2011年10月
発行: Northern Sky Research, LLC

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