11月26日は「いい風呂の日」 高齢者は要注意!当社専属の保健師が解説 冬場の入浴で多いヒートショックとは?

ヴェリタスジャパン、「産業医ラボ.com」コラム更新のお知らせ

 産業医と企業をマッチングするサービス展開するなど、企業のヘルスケアをサポートする産業医ラボ.comを運営する株式会社Veritas Japan(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:中川隆太郎、以下産業医ラボ.com)は、当社専属保健師による「ヒートショック」に関するコラムを更新しましたのでお知らせいたします。

 11月26日はいい風呂の日です。普段はシャワーで済ますけど、寒くなってきて湯船につかる機会も増えてきたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?冬場の入浴には危険がつきものです。今回のコラムでは、冬場の入浴はどんな危険がある?気を付けた方がいいポイントなど、当社専属保健師による「冬場に起こりやすいヒートショック」に関するコラムを更新しましたのでお知らせいたします。




■ヒートショックとは

 冬場の入浴時に、よく耳にする「ヒートショック」とは、どのようなものなのでしょうか?
居間の暖かい場所から、風呂場脱衣場の寒い場所に行くと急に血管が収縮して血圧が上昇し、さらに衣服を脱いで寒い洗い場に入るとさらに血圧が上昇。しかし、暖かい風呂に入ると血管が拡張して血圧が急激に下がり血圧の乱高下することにより、心疾患や脳血管疾患を発症する状態をいいます。


■高齢者の溺死の7割以上は入浴中に起きている

 実際、高齢者で入浴中に溺死する人は多く、高齢者の溺死うち7割以上を占めています。

高齢者の浴槽内での不慮の溺死及び溺水による死亡事故のうち発生月が分かっている4,738件を見ると、高齢者の入浴中の事故は、1月をピークに11月~4月、特に冬季に多く発生しています。


■高齢者の入浴中の事故を防ぐためには?

 入浴中の事故は、持病がない場合や前兆がない場合でも起こるおそれがあります。「自分は元気だから大丈夫」と過信せず、「自分にも、もしかしたら起きるかもしれない」と意識することが大切です。また、本人だけでなく家族や周囲の方が一緒に注意することが大切です。さらに、寒さが厳しくなると温度差により事故のリスクが高まる可能性がありますので、気象予測情報からヒートショックのリスクの目安を示す「ヒートショック予報」等 も参考にしながら、日々の対策を心がけましょう。


①入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。

高齢になると血圧を正常に保つ機能が低下するため、寒暖差などで急激な血圧の変動があると、脳内の血流量が減り意識を失うことがあり、これが入浴中に起こると溺水事故につながると考えられています。 暖かい部屋から、温度の低い脱衣所、浴室内に入ることで血圧が上がり、その後、温かい湯に入ることで血圧が低下します。この急激な血圧の変動を抑えるために、入浴前には脱衣所や浴室を暖めておくことが大切です。居間や脱衣所が18度未満の住宅では、湯温42度以上の”熱め入浴”が増加する、という研究結果もあります。部屋間の温度差をなくすために居室だけでなく、家全体を暖かくすることが重要で、二重サッシにするなど、断熱化も有効です。浴室に暖房設備がない場合は、「湯を浴槽に入れるときにシャワーから給湯する」、「浴槽の湯が沸いたところで、十分にかき混ぜて蒸気を立て、蓋を外しておく」などして、できるだけ浴室内を暖め、温度差が小さくなるように工夫しましょう。 また、血圧の変動を抑えるため、湯につかる前にかけ湯を入念に行いましょう。


②湯温は 41 度以下、湯につかる時間は 10 分までを目安にしましょう。

42度で10分入浴すると体温が38 度近くに達し、高体温等による意識障害で、浴槽から出られなくなったり、浴槽内にしゃがみ込んだりして溺水してしまうおそれがあります。湯の温度は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にし、長時間の入浴は避けましょう。


③浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。

入浴中には湯で体に水圧がかかっています。その状態から急 に立ち上がると体にかかっていた水圧がなくなり、圧迫されていた血管は一気に拡張し、脳に行く血液が減り、脳が貧血状態になることで一過性の意識障害を起こすことがあります。浴槽内に倒れて溺れる危険がありますので、浴槽から出るときは、 手すりや浴槽のへりを使ってゆっくり立ち上がるようにしましょう。特に、熱い浴槽内から急に立ち上がった時に、めまいや立ちくらみを起こすような方は注意が必要です。


④食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう。

食後に血圧が下がりすぎる食後低血圧によって失神することがありますので、食後すぐの入浴は避けましょう。また、飲酒によっても一時的に血圧が下がります。飲酒後はアルコールが抜けるまでは入浴しないようにしましょう。体調の悪いときはもちろんのこと、精神安定剤、睡眠薬等の服用後も入浴は避けましょう。


⑤入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらいましょう。

入浴中に体調の悪化等の異変があった場合は、周囲の人に早期発見してもらうこと が重要です。そのためにも、入浴前に周囲の方に一声掛けてから入浴するようにしましょう。また同居者は、高齢者の入浴中は動向に注意しましょう。長時間入浴している、音がしない、突然大きな音がした、などの異常に気付いた場合には、ためらわずに声を掛けましょう。

ヒートショックは、寒暖差で発生しやすいので、入浴時のみでなく寒いトイレに入るときや、室内から寒い外に出るときは気を付けましょう。外に出るときは、帽子・マフラー・手袋を活用しましょう。トイレにも温風機器などがあると寒く無くて良いですね。様々な工夫で、冬場のヒートショックに気を付けましょう!

参考:冬期に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください





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・ 会社名:株式会社 Veritas Japan
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