ヨドバシカメラ、「Oracle Coherence」を活用し、通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」を刷新~コンテンツ情報の超高速処理により、通販サイトのパフォーマンス改善を実現~
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下 日本オラクル)は本日、株式会社 ヨドバシカメラ(本社:東京都新宿区北新宿、代表取締役:藤沢 昭和、以下 ヨドバシカメラ)が電子商取引サイト(以下、ECサイト)「ヨドバシ・ドット・コム」のパフォーマンスと商品表示の改善を目的に、オラクルのインメモリ・データグリッド製品*「Oracle Coherence」(オラクル・コヒーレンス)を採用して再構築し、このたび稼動開始したことを発表しました。
*インメモリ・データグリッド製品:複数サーバーで仮想的な共有メモリ領域を実現することにより、大量のデータを高速処理する技術。
家電量販店大手のヨドバシカメラは、2008年10月、同社が運営する公式ECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」のリニューアルを行いましたが、取扱商品の増加に加えて、リアルタイム性のある広告やキャンペーンの展開、顧客別のサービス拡充を求められた結果、個々のリクエストに応じて多くの情報を収集し、画面を構成するまでに要する時間の高速性を維持することが難しくなってきました。そこで、ヨドバシカメラでは、ECサイトにおける安定性の強化とパフォーマンスの改善を実現するため、再構築に着手しました。
ヨドバシカメラでは、ECサイトの全面刷新にあたって、顧客が違和感なく商品を購買できるレスポンスの高速化、顧客アクセスに対応できる将来的な拡張性と堅牢な基盤の実現を重視し、「Oracle Coherence」を採用しました。
「Oracle Coherence」は物理的に異なる複数サーバーを仮想的に統合した共有メモリ領域を実現します。これにより、メモリの上限を気にすることなく、大量の情報をキャッシュすることが可能になります。また、インメモリ・パラレル処理機能によって、リクエストごとに必要な情報の抽出処理パフォーマンスを、総情報量に関係なく安定・高速に維持できます。メモリ・データは「Oracle Coherence」が構成するメモリ・クラスタ内で暗黙的にバックアップされ、サーバー障害時には自動フェールオーバー*されるため、アプリケーション全体の信頼性・安定性を大きく向上させることができます。
*フェールオーバー:サーバーに障害が発生した際、他のサーバーが処理やデータを引き継ぐこと
本システムでは、「Oracle Coherence」によって複数のIAサーバーを統合した大容量メモリ領域を構成し、商品情報を含むすべての必要な情報を低コストなハードウェア環境上でオンメモリ処理することを可能にしました。なお、この全面刷新において最重要課題であったECサイトのパフォーマンスと商品表示の改善を実現するため、日本オラクルのコンサルティングサービスが活用されています。日本オラクルは世界中の成功事例や各種ノウハウを元にしたコンサルティングサービスを活かしシステム設計、構築、導入支援を行いました。
これにより、ECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」は、2009年8月20日に全面刷新完了しました。ヨドバシカメラは顧客サービスのさらなる改善を目指しています。
●「Oracle Coherence」 について
「Oracle Coherence」は、複数ハードウェアを横断した仮想的な共有メモリ領域を実現し、ハードウェアのメモリ上限値に依存しないインメモリ高速処理を可能にするサーバー製品です。この共有メモリ領域内でメモリ・データのバックアップを内部的に維持することによって、ハードウェアやネットワークの障害を透過的にフェールオーバーする、高信頼性インメモリ・データ管理を可能にします。大量データに対するデータ処理や計算処理の高速化、金融機関やオンラインストアなどの大量のリクエストを高速処理するための基盤として利用されています。
●関連リンク
「Oracle Coherence」製品概要
【製品ニュースリリース】
・日本オラクル、「Oracle Fusion Middleware 11g」を発表
<http://japanmediacentre.oracle.com/content/detail.aspx?ReleaseID=416&NewsAreaID=2>
・日本オラクル、「Oracle Management Pack for Oracle Coherence」の提供を開始
<http://japanmediacentre.oracle.com/content/detail.aspx?ReleaseID=241&NewsAreaID=2>
【事例ニュースリリース】
・インタートレード、「Oracle Coherence」を活用し、証券トレーディングシステムの新製品を開発
<http://japanmediacentre.oracle.com/content/Detail.aspx?ReleaseID=126&NewsAreaID=2>
・フラクタルシステムズ、「Oracle Coherence」を活用し、高速取引を実現する外国為替証拠金取引システムを開発
<http://japanmediacentre.oracle.com/content/Detail.aspx?ReleaseID=177&NewsAreaID=2>
・ヒロセ通商、「Oracle Coherence」を活用し、FX取引システムを全面刷新
<http://japanmediacentre.oracle.com/Content/Detail.aspx?ReleaseID=441&NewsAreaID=2>
●ヨドバシカメラについて
設 立: 1960年 4月
資 本 金: 8,800万円
事業内容: パソコン・OA機器・カメラ・デジタルカメラ、オーディオ・ビデオ機器、家電、時計、携帯電話、ゲーム機およびソフト、CD/DVDソフトなどの販売。 最先端の情報システム活用に
より、200万アイテムを超える驚異的な品揃えで、顧客ニーズに対応している。
URL: http://www.yodobashi.com / モバイルサイト: http://m.yodobashi.com
●日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数2,226名(2009年 5月末現在)。
■本件に関するお問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 広報室 小林
TEL: 03-6834-4836 FAX: 03-6834-6144 E-mail: Mamoru.Kobayashi@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press
YouTube日本オラクル広報チャネル http://jp.youtube.com/user/oraclejapanpr
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