日本でも楽しめる毎年恒例のレイデーイベントを紹介

ハワイのメイデーは文化的シンボルのレイを祝う日

ハワイのメイデーはレイデー (c) Hawaii Tourism Authority / Shingo Matsushima

5月1日のメイデーは、ハワイでは「レイデー(Lei Day)」として長きにわたり親しまれています。ハワイの人々の大切な愛情表現のひとつで文化的シンボルであるレイを祝う日です。レイを身につける人も多いレイデーは、ハワイ各地でイベントが開催され、カメハメハ大王像やカピオラニ女王像にも沢山のレイが捧げられます。また、大切な人へレイを贈ったりもします。昨年は新型コロナウイルスの感染防止対策のため、多くのレイデー関連の行事がバーチャル開催となりましたが、今年は2年ぶりに対面式のイベントが開催されることになりました。その中から日本でも楽しめるイベントを紹介します。

【第94回 レイデー・セレブレーション】

今年で94回目を迎える「レイデー・セレブレーション」は、毎年5月1日にカピオラニ公園で開催される伝統的な祭典です。会場となるカピオラニ公園のバンドスタンドでは、1836年にカメハメハ三世が結成したホノルル市営楽団「ロイヤル・ハワイアン・バンド」による演奏から始まり、フラやハワイアンミュージックのエンターテイメント、レイデークイーン&プリンセスの任命式、レイ・コンテストなどが行われます。レイコンテストはハワイアンレイ、ユースレイ、レイリピン(リボン、布、毛糸などのレイ)の3部門があります。2022年のテーマは「Lei Wao Nahele - 森のレイ」で、テーマ花は「アアリイ」(ハウチワノキ、Dodonaea viscosa)です。日本時間では5月2日(月)になりますが、午前9時からレイデー・セレブレーションの模様をインスタライブでご紹介します。

開設記念インスタライブ概要

<開始日時>
2022年5月2日(月)午前9時〜午前9時30分(日本時間)
2022年5月1日(日)午後2時〜午後2時30分(ハワイ時間)
<視聴方法>
アロハプログラムのインスタグラム公式アカウント(@alohaprogram)をフォロー

【May Day 2022】

ハワイのトップ・エンターテイナーとして知られているブラザーズ・カジメロによる毎年恒例のハワイアン・ミュージックのコンサートイベント「May Day 2022」が今年も開催されます。

ハワイで知られるアナウンサーのビリー・ヴィーが司会進行し、ナ・ホク・ハノハノ・アワードで17の賞を受賞したケアウホウをはじめ、ロバート・カジメロ、ナ・カマレイ・オ・リリレフア、マヌ・ボイド、カイナニ・カハウナエレ、カマレイ・カワア、多数のフラハーラウ(フラ教室)をゲストに招き、ビショップ・ミュージアムの芝生広場から生中継を行います。ハワイのテレビ番組と番組公式Facebookページでライブ配信されます。

放送日時:KFVE 2022年5月2日(月)午後2時〜(日本時間)
再放送:KFVE 2022年5月8日(日)午後2時〜(日本時間)
視聴方法:放送局「KFVE」の公式Facebook https://www.facebook.com/kahulileolea/
公式サイト:http://www.kahulileolea.org/may-day-2022.html

また、今年は日本向けに特別編集したバーチャルコンサートが開催されることになりました。番組はアナウンサーのビリー・ヴィーと、日本のハワイアンエンターテイメントを代表するキナ&カラニ兄弟が進行します。新人賞、グループ賞、アルバム賞、ハワイアン・ミュージック・アルバム賞などナ・ホク・ハノハノ・アワードで17の賞を受賞したケアウホウをはじめ、ロバート・カジメロ氏、カイナニ・カハウナエレ、カマレイ・カワア、マヌ・ボイドをゲストが出演します。

放送日時:2021年5月7日(土)午後12時(日本時間)
視聴方法:こちらから視聴可能です。https://wearalei.jp/2021digest/
公式サイト:https://wearalei.jp

<参考資料>

【レイデーの歴史】

5月1日のメイデー(May Day)は、労働者の日として世界各地で祭典が行われます。ヨーロッパでは古くから夏の訪れを祝う「5月祭」の日として知られています。アメリカでは、1886年5月1日に労働者が「8時間は仕事のため、8時間は休息のため、残りの8時間は好きなことのために」と訴えたストライキを行なったことで「労働者の日」として広まり、現在は国際連合によって国際デーと定められ、世界80カ国以上がメイデーを祝日にしています。

メイデーは、ハワイではレイ文化を祝う日として知られています。1920年代、ハワイでは、蒸気船がハワイの島々へ寄港していたその当時から、船から降りてくる旅行者を歓迎する証としてレイを贈っていました。ダウンタウンのホテルの桟橋や歩道に並ぶレイ販売者が増えたとき、詩人のドン・ブランディング氏が花のレイを祝う日を設けるべきだと考え、ハワイの新聞社「ホノルル・スター・ブルテン」(現:ホノルル・スター・アドバタイザー)のコラムニスト、グレース・タワー・ウォーレン氏と話し合いました。彼は1927年5月1日のメイデーにそれを提案したため「May Day is Lei Day(メイデーはレイデー)」というフレーズが生まれました。

ハワイの人々はこのアイディアに賛同し、1928年に初めて公式なレイデーのイベントがダウンタウンにあるバンク・オブ・ハワイで開催されました。1929年、ウォレス・R・ファリントン知事が5月1日を「メイデーはハワイのレイデー」と宣言し、祝われるようになりました。レイデーは祝う日となりましたがハワイ州の休日ではありません。その後、レイデーの祝賀規模は拡大し、現在はクイーンカピオラニ公園で祝賀イベントが開催されるのが年中行事になりました。

【ハワイ文化に根付いたレイ】

ハワイでは「ありがとう」「おめでとう」「ようこそ」「さよなら」など、様々な想いを込めてレイを贈ります。レイはハワイの人々の愛情や友情、アロハを象徴するものとして、その想いを伝えるもので、ハワイの人々の日常生活に根付いた身近なものです。もしレイを贈られたら、断ったり、贈ってくれた相手の目の前で外したり、他の人にあげたりすることは、失礼な行為になりますので気をつけましょう。

【レイの豆知識】

※ レイは使う花によって意味が異なります。
※ レイは自分の左上に花が向くように両肩から胸にゆったりと身につけます。
※ ハワイの人たちは、貰ったレイはドライフラワーにする他、枯れてしまったレイは糸やリボンを外し、自然に戻してあげるのが正しい行いとされています。
※ ハワイでは妊婦に輪になっているレイを贈らないことがマナーです。胎児がへその緒で首を絞められたりしたらいけないという配慮が込められています。そのため、オープンで輪になっていないレイを贈ります。

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