人気作詞家・いしわたり淳治唯一の著作が20万部突破 チャットモンチー・橋本絵莉子が声でコラボへ
―10年ぶりとなる待望の新作小説集も刊行決定―
株式会社筑摩書房(所在地:東京都台東区、代表取締役社長:山野浩一)が2014年1月に刊行しロングセラーとなっている、作詞家・いしわたり淳治著『うれしい悲鳴をあげてくれ』が、累積発行部数は20万部を突破し、再び注目を集め始めています。チャットモンチー・橋本絵莉子さんとの朗読コラボレーションや、10年ぶりとなる待望の新刊の発売なども決定しました。主戦場である音楽のフィールドではもちろん、執筆活動からも目が離せなくなっています。
1本が5分ほどで読めて最後には必ずオチが待っている超短編小説とエッセイの55本を収録した『うれしい悲鳴をあげてくれ』は、元ロックバンドSUPERCARのギタリストで作詞全てを担当していたいしわたり淳治の著作とあって、文庫化発売に当たってもファンの間で注目を集める1冊でした。
その後、出版業界からは後に「魔法の帯」と呼ばれるようにもなった、担当編集者自らの手描き文字を使用した帯を作成したり、帯の裏を使ってもう1本の新作がこっそり読めるような仕掛けもするなど、書店店頭で偶然出会った読者が手にとって初めて気づくような工夫を凝らした販売戦略も功を奏し、ちくま文庫としては異例のロングセラーとなっていました。
『うれしい悲鳴をあげてくれ』書影
担当編集者による手書きPOP
ブックエキスプレス東京駅京葉ストリート店
2017年に入り、いしわたり氏がテレビ番組「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系列)に相次ぎ出演。今までありそうでなかった明快な「歌詞解説」が話題になり、その類い稀な言葉のセンスがまた新たに多くの人の目に留まるところとなりました。
この人気作詞家が言葉の超絶技巧を随所に散りばめて書いた小説&エッセイ集として興味を持った人たち、またその逆に、この切れ味鋭いナイフのような言葉を使う著者が今をときめく作詞家だったと知った人たち、その双方の声によって、『うれしい悲鳴をあげてくれ』の人気に再び火が付き、また新たな展開を迎えています。
チャットモンチー・橋本絵莉子さんと声でコラボレーション
いしわたり氏がバンドのデビュー作ほか、デビュー当初の作品にプロデューサーとして関わったチャットモンチーの橋本絵莉子さんに『うれしい悲鳴をあげてくれ』収録短編小説「顔色」の朗読をしていただきました。橋本絵莉子さんのキュートな声色が作品をさらに魅力的にする9分ほどの朗読音源となっており、チャットモンチーでのプロデュース関係以来久々に、今回は声でのコラボレーションとなります。
この音源は、オーディオブック版『うれしい悲鳴をあげてくれ』に収録予定で、10月末より日本最大のオーディオブック配信サービス「FeBe」にて配信を開始します。また、9月25日より期間限定で筑摩書房特設サイト(URL: http://www.chikumashobo.co.jp/special/ishiwatari/ )から無料で試聴できるようにもなります。
橋本絵莉子さんコメント
朗読のお仕事は、これが初めてでした。
私なりに少しお芝居してみました。とても楽しかったです。
文章を声に出して読んでみて、本の新たな楽しみ方に気付きました。
橋本絵莉子(チャットモンチー)
10年ぶり 待望の新作小説集が10月刊行決定
いしわたり氏にとって10年ぶりの新作小説集となる『次の突き当たりをまっすぐ』を2017年10月25日に刊行します。これは筑摩書房の無料ウェブマガジン「Webちくま」の人気連載だった「短短小説」の書籍化で、書下ろしを含む28編の超短編小説集となります。文庫化を除く新刊としては2007年の『うれしい悲鳴をあげてくれ』(ロッキング・オン版)以来、10年ぶりの著作刊行となります。
著者紹介
いしわたり淳治(いしわたり・じゅんじ)…1977年生まれ。青森県出身。作詞家・音楽プロデューサー。
1997年にSUPERCARのメンバーとしてデビュー。シンプルなバンドサウンドからダンス、エレクトロまでアルバムをリリースする毎にそのスタイルを柔軟に変化させ、オリジナルアルバム7枚、シングル15枚を発表。
2005年のバンド解散後は作詞家として、Superfly「愛をこめて花束を」他、SMAP、関ジャニ∞、布袋寅泰、今井美樹、JUJU、Little Glee Monster、SHINee、少女時代、私立恵比寿中学など、音楽プロデューサーとしてはチャットモンチー、9mm Parabellum Bullet、flumpool、ねごと、NICO Touches the Walls、GLIM SPANKYなど、ジャンルを問わず現在までに600曲以上の楽曲を手掛ける。
音楽活動のかたわら、雑誌等への執筆も行っている。 ソニー・ミュージックエンタテインメント REDプロジェクトルーム所属。
『うれしい悲鳴をあげてくれ』内容紹介
1997年のデビュー以降、“ことば”の可能性を切り開き続け、今もっとも注目される作詞家として活躍のジャンルを広げるいしわたり淳治の小説(ショートショート)&エッセイ集。どの収録作をとってもドラマが存在し、読み終わった後にニヤッとしたり、ぞっとしたり、キュンとしたり、すっと納得できたり、5分に1度、腑に落ちる爽快感がたまらない1冊。文庫化に際して、単行本時未収録のエッセイを「ボーナス・トラック」として追加収録。
『うれしい悲鳴をあげてくれ』ちくま文庫
刊行日 : 2014年1月8日
ページ数: 368ページ
定価 : 本体780円+税
ISBN : 978-4-480-43122-6
解説 : 鈴木おさむ
URL : http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480431226/
オーディオブック版『うれしい悲鳴をあげてくれ』
発売予定日: 2017年10月31日
収録時間 : 全600分(予定)
収録内容 : 書籍『うれしい悲鳴をあげてくれ』(ちくま文庫版)全文の朗読
規格 : オーディオブック(ダウンロード販売のみ)
販売サイト: 「オーディオブック配信サービス FeBe」
http://www.febe.jp/
税抜価格 : 1,200円
発売元 : 株式会社筑摩書房、株式会社オトバンク
販売元 : 株式会社オトバンク
(橋本絵莉子 (チャットモンチー) by the courtesy of Ki/oon Music)
『次の突き当たりをまっすぐ』筑摩書房
発売予定日: 2017年10月25日
ページ数 : 288ページ
定価 : 本体1,400円+税
ISBN : 978-4-480-80474-7