山口県・長門湯本温泉　温泉旅館「星野リゾート　界長門」着工のお知らせ

2018-10-05 12:00

日本の伝統や文化を活かしたおもてなしを追求し、国内外に37施設を運営する星野リゾート（所在地：長野県軽井沢町、代表：星野佳路）は、山口県・長門湯本温泉に温泉旅館「星野リゾート　界長門」を2018年9月6日に着工しました。当施設は、山口県北部の山に囲まれた川沿いの温泉地、長門湯本温泉の中心を流れる音信川（おとずれがわ）に掛かる曙橋のたもとに位置します。

「界」は、日本初の温泉旅館ブランドであり、「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、その土地、その季節でしか出会えない日本ならではのおもてなしと、心地よい和にこだわった快適な空間を提供しています。界長門は、「長門湯本温泉観光まちづくり計画」が目指す、魅力的な温泉街の一部になることを第一に考えた設計にしています。

着工計画における４つのポイント

１．宿泊客を温泉街へ
曙橋正面には施設の顔となる「曙門」という、両側が長屋になっている長屋門を配置し、界長門に宿泊するお客様が温泉街に積極的に出かけていくことができるようにします。

２．温泉街のコンテンツ提供
「曙門」には外来のお客様も利用できるショップを併設し、温泉街のそぞろ歩きが楽しめるような飲食を提供します。

３．温泉街に向けた景観づくり
温泉街の景観に配慮した建築形態にします。

４．地域の魅力でおもてなし
日本各地の個性的な伝統工芸、芸能、食などを満喫できるおもてなしをします。

着工計画の概要

施設ブランド：星野リゾート界
客室数：40室（本館30室　別館10室）
　　　　　　＊別館は全室温泉露天風呂付　　　
敷地面積：5,496.82平方m　　階数：地上4階
着工：2018年９月６日　
開業：2020年3月（予定）
所在地：山口県長門市深川湯本字平町2229-1他
付帯設備：食事処、大浴場、湯上がり処、トラベルライブラリー、ロビー、
　　　　　ショップ（２箇所＊）＊宿泊客用・外来ゲスト用
宿泊料金：1泊2食付　32,000円～（2名1室利用時の1名料金、税サ込）

これまでの経緯と今後の展開

長門湯本温泉は古くから毛利藩の藩主も訪れる歴史ある温泉地であり、また、高度経済成長時代には、多くの旅行客が訪れる温泉街として栄えてきました。しかし、近年の旅行スタイルの変遷とともに温泉街の旅行客は減少しました。そこで、2014年より長門市が主体となり、温泉街の再生に向けた取組がスタートしました。2016年1月に、星野リゾートが温泉街の整備計画（マスタープラン）の策定を受託しました。以後、温泉旅館ブランド「界」の進出を含め、これまで地域・民間・公共が連携した温泉街再生に向けた取組を進めています。

当社が策定したマスタープランの基本方針は、「全国温泉ランキング」において「TOP10」に選ばれるような温泉地を目指すことです。そのために、温泉街の魅力を向上させることを念頭に計画を進めています。温泉旅館「界長門」の着工計画以外に、川沿いのテラスや、水面近くに配置される川床、新たに建て替えられ、温泉街の顔となる外湯の「恩湯（おんとう）」等の計画があります。宿泊客が、積極的に温泉街に出かけて、そぞろ歩きを楽しめるような滞在を提供したいと考えています。本計画によって、再び長門湯本の温泉街が賑わいを取りもどし、温泉街が再生すること、さらには山口県の観光産業のさらなる発展に貢献したいと考えています。

今まで、社会実験（＊１）のほかにも、長門湯本温泉観光まちづくり計画への事業者の参加を目的とした温泉街事業者オーディションやリニューアルする外湯施設の運営事業者選考など、マスタープランに沿って、温泉街の再生に向けた様々な取組が次々と実施してまいりました。星野リゾートは、「長門湯本温泉観光まちづくり計画」の意思決定機関である「長門湯本温泉観光まちづくり推進会議」のメンバーとして、また、温泉旅館ブランド「界」の開業を通じて温泉街の活性化に寄与し、長門湯本温泉街全体との協働を進めていきます。

今後の展開
・温泉街の将来像を体感し検証を行う社会実験の実施（2018年9月1日～30日）
・そぞろ歩きが楽しめる温泉街を目指したエリア交通計画の策定（2018年11月）
・景観形成に向けた条例制定（2019年3月）
・長門湯本オソト活用協議会による河川や道路など公共空間の活用（2018年11月から本格的に開始）

（＊１）マスタープランの実現・合意形成に向けて、長門湯本温泉が目指す姿を実験し、実際に体感することを通じて検証を繰り返す社会実験「長門湯本みらいプロジェクト」を2017年9月15日から実施しています。
「長門湯本みらいプロジェクト」http://yumoto-mirai.jp/