第3回グランプリは、オタフクソースのオリジナルアニメCMに決定！企業×アニメ・キャラクターコラボの祭典「第3回アニものづくりアワード」

～キズナアイ、けものフレンズのコラボから実物ロビンマスクや自治体CMまで多彩な作品が入賞～

2019-05-13 09:30

　アニものづくりアワード実行委員会(運営：アニメビジエンス／ガリガリ編集部／日経電子版)は、『第3回アニものづくりアワード』の総合グランプリ、および各部門の入賞作品を発表いたしました。のべ120の応募作品の中から今年の総合グランプリに選出されたのは、オタフクソース株式会社のオリジナル企業アニメCM『わたしの名はオオタフクコ～小さな幸せを、地球の幸せに。～』でした。

　同作品は、映画『この世界の片隅に』のスタッフ(監督：片渕須直、キャラクター原案：こうの史代他)が再結集して製作されたオリジナル企業アニメCMで「シンプルながら練られたストーリーと細やかな演出、平和を願うメッセージ性など総合的なクオリティがCMの域を超え、完成された作品に昇華されている」と高く評価されました。なお、既存の人気タイトルとのコラボ作品ではなく、企業のオリジナル作品がグランプリに選出されたのは、アワード史上初となります。

　また、グランプリをはじめ今年は非常にインパクトの強いオリジナル作品が多数入賞したことが特筆されます。野外ステージで開催されたグランプリ発表イベントで会場を爆笑の渦に巻き込んだ大阪府池田市のPR動画『池田の大決闘ひよこちゃんVSウォンバット』(アニメーションCM部門：銅賞／特別賞)、ゲストや審査員から「作画がシンプルなのにインパクト大。これにはやられた！」と評された日清食品の『ヌードル食べコール』(オリジナルコンテンツ部門：金賞)、中小企業の本気度がすごいと話題になった『共栄鍛工所CM』(同部門：銀賞)はすべてオリジナル作品でした。

　この他、ARを活用した周遊体験型コンテンツが評価された東武動物公園の『東武ジャパリパーク』(テクノロジー・イノベーション部門：金賞)、漫画『キン肉マン』に登場する超人・ロビンマスクのマスクを日本のものづくり技術で再現した『ロビンマスク(1/1金属マスク原作Ver.)』(クラフト部門：銀賞)、VTuber賞を受賞した『キズナアイ(#チーズおかきインスタ映え選手権)』とロート製薬の『根羽清ココロ』など、入賞作品はバリエーションに富み、次世代への可能性を感じさせるラインナップとなりました。

オタフクソース株式会社様からのコメント

　この度の作品は企業スローガン「小さな幸せを、地球の幸せに。」を浸透させる手段として制作を進めてきました。お好み焼きの温かさを通じて世界中の人々に笑顔を広めていく、そんなスローガンに合った作品を制作いただいた片渕須直監督をはじめ、スタッフの皆さまに感謝申し上げます。
　総合グランプリ受賞という“大きな幸せ”を励みに、これからもオオタフクコさんと共にお好み焼きを世界へ広めていきたいと思います。ありがとうございました。

発表イベントの様子

　受賞作の発表イベントは、GW中の5月4日に徳島市で開催された複合エンターテイメントイベント「マチ★アソビVol.21」で、声優・高野麻里佳さん、アニメプロディーサー・平澤直さん、ジャーナリスト／研究者・まつもとあつしさん、ガリガリ編集長・林龍太郎さんを迎えて開催されました。会場となった両国橋西公園の野外ステージには、大勢の観客で賑わいました。

プレゼンターを務められた、声優・高野麻里佳さんからのコメント

　コマーシャルって面白いですね！いつも何気なく目にしていた作品たちはなぜ素敵だと感じるのか、専門的な見解を通してみると思いもよらない発見があり大変勉強になりました。知ってもらうこと、誰かの記憶に残してもらうこと、アプローチの仕方は幅広くて常に新たなものを求め進化を続けているのだと思います。表現者という意味合いでは声優業にも似たものを感じました。令和で改めて時代を感じるようになりましたが、「アニものづくり」は今元号でも引き続きアニメ業界を盛り上げていってほしいです！

総合グランプリ、各部門の入賞作品は、以下のとおりです。