ARを活用した訪日外国人向けルート案内の実証実験に着手します ～年齢・言語を問わない「シームレス案内」を構成する要素技術の検証（第２弾）～
近鉄では、スマートデバイスを活用した訪日外国人向け観光案内サービス「シームレス案内」（別紙２参照）の第２弾として、ＡＲを活用したルート案内の実証実験を２０１８年１１月２０日（火）、２１日（水）の２日間、近鉄奈良駅で実施します。
この実証実験では、これまで難しいとされていた、屋内から屋外、屋外から屋内へのルート案内を体験することができます。これは、近鉄が今夏、訪日外国人のお客さま向けに実証実験を実施した、対話や画像に対応したコミュニケーションWebサービス「奈良ガイドボット」に、「ＡＲを活用したルート案内」機能を付加したものです。スマートフォンの画面に表示される実際の風景に、屋内外に関わらず目的地までのルートをカーペットのように表示する技術を使って、より分かりやすいルート案内の実証実験を実施します。
今回の実証実験でシームレスなルート案内の機能に加え、歩きスマホによる衝突防止など、安全面の検証および課題を抽出することにより、お客様が目的地までスムーズに移動できるよう実用化に向けて取り組んでまいります。
なお本実証実験は、（株）ゼンリン、（株）ゼンリンデータコム、（株）写真化学、（株）SCREENアドバンストシステムソリューションズの協力により実施します。
本実証実験の詳細は以下のとおりです。
１．実証実験の概要
【１】実施期間
２０１８年1１月20日（火）、21日（水）10時から15時まで（予定）
【２】実施場所
近鉄奈良駅構内
【３】実施方法
現地にて本実証実験にご協力いただけるお客さまに実際に機能を体感いただ
き、アンケートにご協力いただくことで機能検証および課題の抽出を行いま
す。
※実証実験にご協力いただくお客さまは現地にて弊社社員よりお声がけさせて
いただく想定です。
２．検証項目
・屋内から屋外、また屋外から屋内に移動した際の位置測位が円滑に行え、シー
ムレスなルート案内が実現できるか検証します。
・サービスの利用者がサービス利用中に周辺の歩行者などに衝突するなどの危険
が発生しないための機能を検証します。
・他のスマートデバイスの機能やサービスとの連携について問題がないか検証し
ます。
３．「ＡＲを活用したルート案内」機能で用いる技術
・ＡＲを活用した画像認識技術
・PDRなどのスマートフォンに搭載された技術
・ＧPSに代表される衛星測位技術
・上記の技術を一体化したスマートデバイス向けアプリケーション
※AR …Augmented Reality 実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて
表示するもの
※PDR…Pedestrian Dead Reckoning スマートフォンに搭載されたさまざ
まなセンサー類を組み合わせて、駅設備などに位置発信装置をつけず
に自位置を推定する手法
４．本実証実験における各社の役割
近鉄
・鉄道事業にとって有効な要素技術の活用方法を見極めます。
・鉄道施設内でのスマートフォン利用についての要件検討と安全性を確認しま
す。
ゼンリン・ゼンリンデータコム
・住宅地図をベースにした詳細地図および駅構内から駅周辺の歩行者ネットワー
クデータを活用したナビゲーション機能を提供します。
写真化学
・鉄道施設でARナビゲーションを行う上での地図表現や、歩きスマホ対策のパ
ターンを提供します。
SCREENアドバンストシステムソリューションズ
・本実証実験用アプリケーションを提供します。
（以 上）
