【開催報告】第5回日本キャッシュレス化協会主催特別セミナー 日本再興戦略「キャッシュレスが創る未来」
キャッシュレス化推進に取り組む企業や団体への支援を行う一般社団法人日本キャッシュレス化協会(東京都中央区、代表理事:川野 祐司、以下「協会」という)は、去る2月12日、TKP東京駅セントラルカンファレンスセンターにて本協会主催の第5回特別セミナー日本再興戦略「キャッシュレスが創る未来」を開催しましたので、ご報告します。
写真左から
北海道 帯広市 政策推進部 東京事務所 井上 猛氏
シンガポールNETS社 マーチャント・決済サービス部門 責任者 Alvin Seck(アルビン セック)氏
一般社団法人日本キャッシュレス化協会 専務理事 高木 純氏
今回の特別セミナーは「海外のキャッシュレス事情」と題し、日本で使える海外モバイル決済として中国に続く2カ国目になるシンガポールNETS社から、マーチャント・決済サービスの責任者であるAlvin Seck(アルビン セック)氏が、シンガポールの決済事情とNETSが取組む事業展望について、基調講演を行い、キャッシュレス化に取り組む企業や自治体の担当者など約40名が参加しました。
基調講演として、シンガポールNETS社 アルビン氏が「次世代の決済」について、NETS社設立の背景・現在の事業、シンガポールの決済事情について、動画を含めて、わかりやすく紹介するとともに、今後の事業展開とその展望を紹介しました。
海外の事業パートナーと連携した越境展開や、子供向けキャッシュレス(学校での食事購入や書籍購入でキャッシュレスを導入し、親が子供の行動を把握したり、GPSで子供の位置情報がわかるなどの仕組み)、シニア向けキャッシュレス(高齢者へスマホ決済の教育、歩数計機能を活用した健康増進とキャッシュレス)など、NEST社の将来へ向けた新しい取り組みを具体的に紹介しました。また、シンガポールの屋台街であるホーカーセンターでのキャッシュレス化についての取組みについては、前日に訪問した函館朝市を例にその共通点を伝え、中小個人商店への取組みと体験を紹介するとともに、現金主体の取引から、時間をかけて少しづつキャッシュレス化が普及した経緯を紹介しました。
続いて、専務理事である高木 純が一般社団法人日本キャッシュレス化協会の活動紹介を行いました。
トークセッションでは、NETS社 アルヴィン氏、北海道 帯広市 政策推進部 東京事務所の井上 猛所長に登壇頂き、モデレーターを務めた当協会専務理事の高木 純が帯広市の取組みをヒアリングし、今後も情報交換などを続け、日本のキャッシュレス化推進と観光振興に取り組んでいくことを確認しました。
井上所長からは、帯広市だけでなく、帯広市を含む1市16町2村で構成される「大空と大地の大自然、日本の食糧供給を担う」十勝エリアを紹介頂き、東南アジアから観光客を迎える自治体の取組みを紹介頂きました。
特に、帯広市への訪日外国人観光客は、中国、韓国、台湾、香港に次ぎ、訪日シンガポール人は第5位であり年間約1,000人が訪れ、その数と観光消費額は年々増加しているなど、シンガポールとの結びつきが紹介されました*1。今後の訪日シンガポール人に向けたPRと利便性向上にNETS社が大きく関わることを皆で認識しました。
質疑応答では、函館ブライダル・ロケーションフォト協議会 橋口氏からは、函館の歴史溢れる景観や異国情緒漂う街並みを活用し、国内外のウェディング誘致により函館市ならびに周辺地域の観光振興に寄与する活動が紹介され、現在は香港のお客様が中心ですが、今後は東南アジアに展開を広げたい旨について、アルビン氏にその可能性や具体的な取組みに関する質問もみられ、活発な意見交換が行われました。
日本キャッシュレス化協会では、今後も随時キャッシュレス化に関するセミナーや勉強会を開催し、日本のキャッシュレス化促進に貢献します。なお、次回セミナーについては、詳細が決まり次第、ホームページでお知らせします。
*1 十勝総合振興局産業振興部商工労働観光課 十勝管内観光入込客数について
一般社団法人日本キャッシュレス化協会について
所在地 : 〒104-0061 東京都中央区銀座1-14-5 銀座ウィング南3F
TEL : 03-6328-2636
HP : http://cashless-japan.org
設立 : 2017年11月
活動内容: 日本のキャッシュレス化を推進する企業や団体への支援等
代表理事: 川野 祐司(東洋大学 経済学部 国際経済学科 教授)
顧問 : 宮路 拓馬(衆議院議員)
木原 誠二(衆議院議員)
中川 賢一(札幌市議会議員)