横河電機と日本オラクルEビジネス・ソリューション事業の拡大に向け戦略提携

横河電機株式会社(以下 横河電機 本社:東京都武蔵野市中町2-9-32 社長:内田 勲)と、日本オラクル株式会社(以下 日本オラクル 本社:東京都千代田区紀尾井町4-1 社長:新宅正明)は、国内におけるEビジネス・ソリューション事業の強化拡大を目的として、製造に加え、金融、流通、通信、公共、商業サ−ビス等の幅広い市場において、販売、マーケティング、システム構築で協業していくことで基本合意を締結しました。両社は、新たな展開に向けた協力体制を速やかに構築し、事業を開始します。

横河電機と日本オラクルは、今回の戦略提携の具体的実現の一環として、製造業におけるIA(インダストリアル・オートメーション)分野で生産システムと経営情報システムを統合する需要が急速に増えている状況に的確に対応するため、IA市場において多くの販売実績をもつ横河電機の強みを活かした事業を、両社協力して展開することで合意しました。これに伴い、横河電機は、生産システムと企業情報システムを統合するソフトウエア「Oracle Process Manufacturing(OPM)」を併せ持つオラクルの企業向け統合ソリューション「Oracle E-Business Suite 11i」の販売ライセンスを日本オラクルから取得します。これをベースとする統合ソリューションビジネスを専門に行う部隊をIT事業本部内に近々新設し、IA市場の製造業を対象に、販売、マーケティング、システム構築の業務を約100名の陣容でスタートさせる予定です。本提携による統合ソリューション事業として、横河電機は、初年度(2001年度)には30億円、2003年度には100億円の売上を計画しています。

同時に、横河電機と日本オラクルは、横河電機の100%子会社で情報システム事業を行っている株式会社ワイ・ディ・シー(以下 YDC 住所:東京都府中市府中町1-9 社長:金 修)のソリューション部門を、オラクルの製品・技術を基盤としたEビジネス・ソリューションに特化したSI(システム・インテグレーション)事業を行う日本オラクルの戦略パートナー会社と位置付けることで合意しました。今後、YDCと日本オラクルは、製造、金融、流通、通信、公共、商業サービス等の市場において、Eビジネス・ソリューション案件の獲得をめざす営業活動を協力して展開します。YDCは、両社協業により受注するソリューション構築を担当する専門SI会社として、日本オラクルと密接な連携のもと、業界標準のデータベース管理システム「Oracle8i」や、ERP、CRM、SCM等の機能を持つ「E-Business Suite 11i」をはじめとするオラクルの豊富な製品・技術に、セキュリティーからネットワークに至るYDCのSI技術を統合して、Eビジネス化を広範に支援する多彩なシステムの構築、運用、保守サービスにかかわる事業を進めます。日本オラクルとの提携によるSI事業として、YDCは、初年度(2001年度)は、72億円、2003年度には115億円の売上を計画しています。

 なお、本提携にもとづくIA分野の企業を対象とした統合ソリューション事業において、日本オラクルは横河電機に対し営業およびマーケティング面を中心に協力を行います。また、YDCを日本オラクルのSIパートナー企業の主要な一社として認定し、「E-Business Suite 11i」をはじめてとするオラクルの製品・技術に関する技術移転、教育や人材交流等を積極的に進めていきます。
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本提携は、Eビジネス・ソリューションの実現に不可欠なオラクルの製品・技術と、IA分野における横河電機の豊富な実績と技術力を融合させることによって、それぞれが得意とする市場において共に競争優位を確立しようとするものです。

横河電機は、昨年1月に発表したYOKOGAWAグループの長期経営構想「VISION-21&ACTION-21」の実現のため、成長する事業分野への積極的投資を推進しています。特に、今後大きく成長する事業のひとつとして情報技術(IT)分野を掲げ、昨年4月1日にはIT事業本部を設立し、事業の育成・強化を図っています。横河電機は、事業推進の一環として、国内外の有力企業との提携を積極的に押し進めていますが、今回の日本オラクルとの提携により、得意とする生産制御システムのレベルから、ERP等の上位の経営情報管理レベルまで、総合的なソリューションを提供できる体制を確保し、多くの実績をもつIA市場を中心とする製造業向けにIT事業を積極的に展開していきます。また、グループの有力関連会社のひとつであるYDCを日本オラクルの戦略SIパートナーとすることで、YDCの事業拡大と発展を図るとともに、YOKOGAWAグループの事業拡大につなげていく計画です。

現在、日本オラクルは、電子取引市場をはじめ、企業のビジネス・モデルを革新するEビジネス・ソリューションの普及に積極的に取り組んでおり、すでに国内有力パートナーとも広範に連携して事業を展開しています。しかし、Eビジネス化を内容とする案件の急速な増大を背景として、日本オラクルはソリューション構築に要求されるエンジニアリング力の増強が大きな課題となってきました。今回の戦略提携にもとづくYDCとの協力は、拡大するソリューション事業への対応力の強化を実現するものです。さらに、横河電機の販売チャネルを通じてわが国製造業におけるIA市場での橋頭堡の確保を図り、この市場におけるオラクル製品の普及と事業拡大にも精力的に取り組んでいきます。
                             以 上

■ 本件に関する報道関係お問合せ先:

 横河電機株式会社  広報室 (担当:八重樫)
日本オラクル株式会社 社長室広報グループ(担当: 真部)
            
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