ジブラルタ生命調べ 夫や妻には内緒! 3人に1人に“へそくりがある”ことが判明! 「祝100万円」到達は50代では6人に1人
~働く男女のお財布事情とホンネに関する調査2017~
ジブラルタ生命保険株式会社(代表取締役社長兼CEO:山内 一洋/本社:東京都千代田区)は、20歳~59歳の就業している男女2,000名を対象に、「働く男女のお財布事情とホンネに関する調査2017」をインターネットリサーチで実施し、集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
[アンケート調査結果]
◆働く男女の“女性の社会進出”についてのホンネ
・女性視点で商機拡大?「女性ならでは、母親ならではの視点は仕事に活きる」働く男性の7割強が頷く!
・家庭での働き方改革を忘れてない?
「男性の家庭進出なくして女性の社会進出なし!」働く女性の8割のホンネ
20歳~59歳の働く男女2,000名(全回答者)に対し、“女性の社会進出”についてどのような意識を持っているか、質問しました。
まず、【女性ならでは、母親ならではの視点は仕事に活きると思う】か聞いたところ、男性(1,000名)の回答では、『そう思う(計)』(「非常に」+「やや」の合計。以下同様)は、72.3%となり、女性(1,000名)の回答では、『そう思う(計)』は57.8%でした。女性ならではの消費者視点がビジネスチャンスの拡大に繋がると実感している男性は多いのではないでしょうか。
また、【女性の社会進出には、男性の家庭進出が不可欠だと思う】か聞いたところ、『そう思う(計)』の割合は、男性75.6%、女性79.6%でした。女性の8割が「女性の社会進出」と「男性の家庭進出」は併せて考えるべきだと感じているようです。
一方で、男性に【子どもが小さいときは、妻には家にいて欲しい】と思うか聞いたところ、『そう思う(計)』は72.2%となりました。また、女性にも、【子どもが小さいときは、できることなら家にいてあげたい】と思うか聞いたところ、『そう思う(計)』は82.4%となりました。「女性の社会進出と男性の家庭進出は併せて考えるべき」としつつも、「子どもが小さいうちは妻には家にいて欲しい」という働く男性の気持ちに、矛盾や葛藤が垣間見られる結果となりました。そして、働く女性も「子どもが小さいうちは家にいてあげたい」と考える人が8割強となったことから、“働き方改革”に対してはこのような母親のホンネを汲んだ施策が求められているといえそうです。
・責任も心地いい?職場でのイキイキ度では男性を上回る!「仕事にやりがいを感じる」働く女性では5割半
では、働く男女は仕事に対してどのような意識を持っているのでしょうか。仕事に対するホンネについて探るため、仕事のやりがいや昇格・昇進の意向について聞きました。
まず、全回答者(2,000名)に対し、仕事のやりがいを感じるか聞いたところ、女性回答では『そう思う(計)』の割合が56.3%と、男性回答(49.6%)と比べて高くなりました。やりがいを感じながら、責任のある仕事にイキイキと取り組んでいる女性の姿が浮かび上がりました。
さらに、働く女性を対象に同様の質問をした2015年調査(※)と比較し、「やりがいを感じる」割合(『そう思う(計)』)を雇用形態別にみると、正規雇用の女性では8.2ポイント増加(2015年51.1%→2017年59.3%)し、やりがいを感じながら働く女性が増えていることがわかりました。職場において“女性の活躍”が推進されている効果の表れではないでしょうか。
一方で、非正規雇用の女性では「やりがいを感じる」割合がやや減少(2015年52.9%→2017年50.7%)しました。非正規雇用の女性もやりがいを持って働ける職場づくりに向けた施策が課題といえそうです。
※『働く女性のホンネについての調査』 http://www.gib-life.co.jp/st/about/is_pdf/release_20150728.pdf
・ロールモデルが増えれば変わる?「昇格・昇進したい」働く女性の3割強
・働く男性の半数が「妻よりも収入が少ないのはいやだ」と回答、働く女性の7割は“夫超え”に躊躇なし
また、キャリアアップに対するホンネとして、昇格・昇進したいと思うか聞いたところ、『そう思う(計)』の割合が男性は42.6%、女性は33.1%となりました。男性は4割強、女性は3割強がキャリア志向を持っていることがわかりました。女性の活躍が推進される中、女性管理職の増加などの職場環境の変化によって、今後女性の昇進意欲も変化していくのではないでしょうか。
では、夫婦間の収入格差についてはどのような意識を持っているのでしょうか。男性に【妻よりも収入が少ないのはいやだと思う】か聞いたところ、『そう思う(計)』は50.0%となりました。また、女性に【夫よりも収入が多いのはいやだと思う】か聞いたところ、『そう思う(計)』の割合は30.0%となり、夫より収入が多くなることを敬遠する女性は3割にとどまりました。夫婦間で“妻のほうが収入は多い”という家計状況を気にする割合は、女性より男性のほうが多いようです。
・ダブルインカムは当たり前の時代?配偶者がいるビジネスパーソンの8割強が共働き
・働く女性の3割強が「自身の収入が途絶えたら生活困窮」と回答
ここまで、女性の社会進出や仕事についての意識を聞いてきましたが、実態はどのようなものなのでしょうか。
配偶者がいる方(835名)のうち、共働きと片働きの比率をみると、「共働き」は81.3%、「片働き」は18.7%と、共働き夫婦が8割強に上ることがわかりました。
年代別に「共働き」の割合をみると、20代は86.1%で共働き率の高さがやや目立つものの、全ての年代で大半がダブルインカムの生活であることがわかりました。
続いて、現在自身が得ている収入がどの程度家計に貢献していると思うか、質問しました。
全回答者(2,000名)に対し、もし仕事を辞めるなどして自身の収入が途絶えた場合、生活への影響はどの程度か聞いたところ、女性(1,000名)の回答では、「生活に困窮する」が31.8%で最多回答となりました。自身の収入が途絶えたら生活が成り立たなくなるほど、家計に貢献している状況の就業女性が多いようです。
◆働く男女のお財布事情
・夫は涙目?64%の家庭で「ふだんの買い物」では“妻が財布の紐を握る”と判明、“夫が握る”家庭は僅か13%
・夫婦の「家計管理」の決定権では妻が優勢も、家やクルマなど「大きな買い物」では夫に軍配!
次に、夫婦のお財布管理のパワーバランスについて、質問しました。
配偶者がいる方(835名)に、お金の使い途の決定権は夫と妻でどちらが強いか聞いたところ、【ふだんの買い物の決定権】では、『夫が強い(計)』(「完全に」+「やや強い」の合計。以下同様)が12.9%、『妻が強い(計)』が63.9%となりました。ふだんの買い物では、妻が財布の紐を握る家庭が圧倒的に多いことが明らかになりました。
そのほか、【大きな買い物の決定権】では『夫が強い(計)』が45.2%、『妻が強い(計)』が21.9%と、夫側が強い夫婦のほうが多くなった一方、【家計・資産管理の決定権】では『夫が強い(計)』が29.6%、『妻が強い(計)』が38.3%で妻側が強い夫婦のほうが多くなりました。ふだんの買い物や家計管理の方針決定などの場面では妻側が“財布の紐”を握っている夫婦が多いようですが、住宅や車などの大きな買い物は夫側が握っているという夫婦が多いようです。
・働く男女のお財布事情 自由に使える“お小遣い”は「ひと月平均3.5万円」
共働き夫婦では夫が「5.3万円」、妻は「2.5万円」と、夫婦間で3万円近い格差
では、ひと月に自由に使えるお金は、どのくらい確保できているのでしょうか。
全回答者(2,000名)に対し、ひと月あたり、自由に使えるお金(お小遣いなど)はいくらか聞いたところ、「1万円未満」は17.3%、「1万円台」は21.3%、「2万円台」は14.8%、「3万円台」は17.1%となり、3万円台までに7割(合計70.5%)の回答が集まり、全体の平均額は3.5万円となりました。
未婚男女と共働き夫婦で、男女別に平均お小遣い額をみると、未婚男性は3.1万円、未婚女性は3.7万円となりましたが、既婚の共働き層では、男性は5.3万円、女性は2.5万円と3万円に近い男女格差がみられました。共働き夫婦では、夫婦間の収入格差やパワーバランスが影響するのか、女性のお小遣い額が少なくなってしまう傾向にあるようです。
◆働く男女の将来への備え
・将来への備えに対する意識 働く男女の5人に4人が「将来の生活資金の不安を感じる」
全回答者(2,000名)に、将来への備えについて、不安をどの程度感じるか聞いたところ、【将来(老後)の生活資金の不安】については、「非常に感じる」が43.7%、「やや感じる」が37.7%となり、『感じる(計)』(「非常に」+「やや」の合計。以下同様)が81.4%となりました。働く男女の5人に4人が、将来の生活資金に対して、不安を感じているようです。
男女別にみると、男性よりも女性のほうが不安を感じている方が多いようで、男性は『感じる(計)』が77.9%、女性は84.8%となりました。
さらに、年代別にみると、20代では『感じる(計)』が76.6%、30代では81.2%、40代と50代ではともに83.8%となり、30代、40代と年代が上がるにつれ、将来の生活資金の不安を感じる方が増えていることがわかりました。
また、現在行っている将来への備えについて、【預貯金や資産がなかなか増えない不安】を感じるか聞いたところ、『感じる(計)』が74.0%となりました。思うように資産の形成が進まず、年齢が上がるにつれ老後の生活不安が強まる傾向があるようです。
・働く男女は資産形成のために月々いくら準備している?平均額は「8.5万円」
将来への備えのために、働く男女はどのようなことにどの程度のお金を費やしているのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、キャリアアップのための【自己投資(書籍の購入や資格の取得など)】について、お金を費やしているか、費やしている場合はその金額を聞いたところ、「お金を費やしている」割合は59.9%となり、自己投資をしている方(1,198名)の平均自己投資額は、ひと月あたり1.1万円となりました。
次に、【月々の資産形成(預貯金や投資など)のための資金】を、月々どの程度用意できているか聞いたところ、用意できていないとする「0円」が22.4%、「1万円未満」が6.3%、「1万円~5万円未満」が34.6%となり、『5万円未満』までの累計で63.3%となりました。将来に備えるための“準備資金”の拠出額は月々5万円に満たないという方が多数派であるようです。一方、「5万円~10万円未満」19.3%、「10万円~15万円未満」9.3%といった回答も少なくはなく、全体の平均額は8.5万円となりました。
年代別に平均額をみると、20代8.1万円、30代7.0万円、40代8.1万円、50代11.0万円となり、30代で一旦、将来の準備資金として拠出できる額が低くなる傾向がみられました。
・“コツコツ”タンス預金で将来への備え?「タンス預金をしている」働く男女の4割強、「祝100万円」到達も1割半
・夫や妻には内緒!3人に1人に“へそくりがある”ことが判明!「祝100万円」到達は50代では6人に1人
一方で資産運用を行わずに、銀行などの金融機関にお金を預けず自宅にお金を保管する“タンス預金”が、長引く低金利やマイナンバーなどの影響下、増えているといわれていますが、どのくらいの方がタンス預金をしているのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、タンス預金を行っているかを聞き、行っている場合の金額もあわせて聞いたところ、タンス預金を行っている割合は42.2%となり、ビジネスパーソンの4割強の方に、銀行などの金融機関に預けずに貯めているお金があることがわかりました。
また、タンス預金の額をみると、100万円以上貯めている方は全回答者の1割半(15.0%)となりました。コツコツとタンス預金をした結果、100万円の大台に乗った人も少なくないようです。
また、配偶者に内緒でお金を貯める“へそくり”についても聞いてみました。
配偶者がいる方(835名)に、へそくりの有無と、ある場合の金額もあわせて聞いたところ、へそくりがある方は33.2%となり、3人に1人は夫や妻に内緒で貯めているお金があることがわかりました。
へそくりの金額をみると、100万円以上という方は1割強(12.6%)となりました。秘密の預金通帳で残高を確認し、にんまりとほほ笑んでいる方もいるのかもしれません。
年代別にみると、へそくりがある割合は30代、40代で一旦低下するものの、50代で上昇する傾向がみられました(20代36.7%、30代31.7%、40代28.4%、50代37.1%)。30代、40代は結婚や子どもの誕生、住宅購入などのライフイベントが重なる方も多く、内緒のお金を貯めづらい時期ともいえそうです。50代では100万円以上をへそくりで貯めている割合が6人に1人(16.6%)と高く、へそくりが大金になり、ほくほく顔になっている人も多いようです。
◆就業環境に対するホンネ
・働くうえで大切にしたいこと 「給料」がダントツ 男性の2位は「やりがい」、女性の2位は「人間関係」
働く男女の“女性の活躍”に対するホンネや、お財布事情や家計管理、将来に対する経済的な備えの実態などをみてきましたが、最後に就業環境に対するホンネを探ってみました。
全回答者(2,000名)に、働くうえで大切にしたいことは何か聞いたところ、「収入(給料)」が最も多く80.6%で、次いで、「仕事のやりがい」が43.9%、「職場の人間関係」が41.5%と4割台で続きました。働くうえで「収入(給料)」が大切という方が大半となりました。
男女別にみると、男性では「仕事のやりがい」(48.9%)が2位となりましたが、女性では「職場の人間関係」(51.1%)が2位となりました。女性は周囲と協調しながら働きたいと考える方が多いのか、2人に1人が職場での良好な人間関係が大切と考えているようです。
・今の勤め先で希望が満たされていること 「家族との時間を持てる」がトップに
・働く男女が抱える勤め先への不満や不安 TOP2は「給料」と「将来性・安定性」
では、働くうえで大切にしたいことは、現在の勤め先でどの程度満たされているのでしょうか。
大切にしたいこととして挙げた中で、現在の勤め先で『満たされている(計)』(「十分に」+「やや」の合計)と回答した割合をみると、「家族との時間(を持てる)」が8割強(81.8%)と最も多くなり、次いで「自分自身の自由になる時間(を持てる)」(69.0%)、「職場の人間関係」(62.2%)、「社会とのつながり」(61.0%)、「人としての成長」(60.7%)が6割台で続きました。
逆に、大切にしたいと考えることで、現在の勤め先で満たされていないのはどのような点なのでしょうか。
大切にしたいこととして挙げた中で、現在の勤め先で『満たされていない(計)』(「全く」+「あまり」の合計)と回答した割合をみると、「収入(給料)」が最も高く63.1%となり、次いで「将来性・安定性」が61.1%、「正当な評価」「スキルアップ・キャリアアップ」(ともに55.1%)と続きました。「収入(給料)」が満たされていないと感じる方が6割強となりました。