現在23億米ドル規模のスマートウィンドウ市場は2020年までに53億米ドルに到達の見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社NanoMarketsが発行した報告書「Worldwide Smart Windows Markets 2013-2020 (スマートウィンドウ市場)」の販売を開始しました。
同レポートによると、スマートウィンドウは今なお認知上の問題を克服しなければならないようです。建築家や建設会社の多くは未だにスマートウィンドウは高価でしかも性能は低いという見方に偏りがちです。スマートウィンドウ製造企業が陥りやすいもうひとつの問題は、世界の不動産市場が回復していると読み間違ってしまうことです。この回復基調は一時的なものかも知れません。もしそうであるとすると、スマートウィンドウ製造企業は過剰投資となりかねず、不動産市場が再び不況に陥るようなことがあれば急激な収益性の低下に見舞われるかも知れません。
NanoMarketsでは、同レポートの市場予測期間内にスマートウィンドウ市場で最も急速な成長を遂げるのはアクティブ型スマートガラスであると見ています。これは既に10億米ドルを上回る実体的な市場を形成しており、また2018年までには27億米ドル規模に到達すると予測されています。アクティブガラスを用いたスマートウィンドウはガラスの透明度と、光や熱に対する完全なコントロール性とを一体化したものであり、建築物にもまた自動車にも使うことができるものです。
米国が引き続きスマートウィンドウの最大の市場となりますが、スマートウィンドウ部門で最も高い成長を遂げる可能性を持っているのは中国です。現在、中国のスマートウィンドウ市場規模はおよそ2億8500万米ドルであり、これは2018年には7億4000万米ドルに拡大する見込みです。中国で新築される商業ビルの多くはLEEDに準拠しており、スマートウィンドウを使うのに非常にふさわしいものとなっています。また、これらのビルはスマートウィンドウに精通している欧米の大規模建築会社が設計したものでもあります。さらにまた、中国の高級車市場は急速に成長していて、間もなく米国市場を追い越すと見られていますが、そういった高級車は大抵スマートウィンドウを使用しています。中国は2020年までに乗用車および小型車向けスマートウィンドウ市場で23.8パーセントの市場シェアを占めるようになるものと予測されており、米国の市場シェアはそれに次ぐ21.8パーセントとなる見込みです。またスマートウィンドウ技術の中国への技術移転が進んでいることから、スマートウィンドウを手がける新しい中国企業が出現し始めると見られています。
市場調査レポート: スマートウィンドウ市場
Worldwide Smart Windows Markets 2013-2020
http://www.gii.co.jp/report/nan226456-smart-windows-markets-2012.html
出版日: 2013年06月10日
発行: NanoMarkets
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