映画館の音声・字幕ガイドサービスを海外展開へ
特許を持つエヴィクサー、 海外ネットワークを持つブロードメディアが業務提携
エヴィクサー株式会社(所在地:東京都中央区新川1-17-22 松井ビル1階、代表取締役社長CEO:瀧川 淳、証券コード:4257)は2024年2月1日、映画館での視聴覚障害者向けバリアフリー上映サービスを海外展開するため、ブロードメディア株式会社(所在地:東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス6階、代表取締役社長:橋本 太郎、証券コード:4347)と業務提携しました。
エヴィクサーが2023年12月に設立した分割子会社のハロームービー株式会社に、ブロードメディアの堤 修一執行役員が取締役として入りました。エヴィクサーはスマートフォンやスマートグラスで映画の字幕と音声ガイドを楽しめる無料アプリ「HELLO! MOVIE」や、映画館が無料で貸し出す「字幕メガネ」によって、日本ではバリアフリー上映を実現しています。ブロードメディアはこの方式を米国映画協会(MPA)のコンテンツセキュリティー基準に則ったワークフローに落とし込み、海外映画館での採用を拡大します。
エヴィクサーは「暗号化したデータを埋め込んだ特殊な音(透かし音)」やデータベース上に保存されている音(音源)の「特徴点(フィンガープリント)」をスマホやスマートグラスなどのデバイスが自動認識することで、デバイスをリアルタイムでコントロールする音響通信技術を開発し、日本、米国、中国で特許を取得しています。この技術を使って、映画本編の直前に上映される広告や盗撮防止のキャンペーン映像に透かし音を入れ、本編に手を加えることなく字幕や音声ガイドをコントロールしています。米国等では映画館が映写機器の設備を刷新することで対応しようとする一方、製作者側は映画作品の本編に何らかの手を加えることに難色を示しています。映画館の設備投資を必要とせず、映画本編にも手を加えないエヴィクサーの「HELLO! MOVIE方式」は有利な状況にあります。
ブロードメディアは海外の映画やテレビシリーズなどの日本語版制作(字幕:吹替)、聴覚障害者向け字幕制作、視覚障害者向け音声解説の制作についてのノウハウを持っており、これらの海外ネットワークを活用して米ハリウッドスタジオや欧州、アジア太平洋の映画関連事業者に「HELLO! MOVIE方式」の採用を働きかけます。映画製作本数は上位10カ国で年5,500作品前後とみられます。エヴィクサーの技術を使った音声ガイド、字幕ガイドが国際的なデファクトスタンダード(事実上の標準)になり、その全作品が100言語に対応すると仮定すれば、アプリ利用料は数千億円規模にのぼるとみられます。
なお、Warner Bros. JapanとSony Pictures Entertainment Japanの日本国内製作作品については、すでに「HELLO! MOVIE」ならびに「字幕メガネ」が採用されています。
エヴィクサーとハロームービーの社会貢献とチャレンジ
~ 人々をより幸せにする「音のインターフェース」を実現する ~
エヴィクサーとハロームービーでは、2014年頃から経済産業省や文化庁等との実証実験を経て、視聴覚障害者向けに「全国映画館でのバリアフリー上映」を実現しました。今後、米国ハリウッドの映画制作スタジオや海外の興行会社に対して提案を本格化させてまいります。
視聴覚障害者向け「全国映画館でのバリアフリー上映」の取り組み
https://hellomovie.app/
ホワイトペーパー
https://www.evixar.com/overview/mvv/why_evixar/whitepaper