完全ワイヤレスで「心地よい音空間」を表現　無線LANによる複数台のスピーカーへの音楽配信に成功

2022-07-29 13:45

オーディオのプロフェッショナルカンパニー株式会社ミューシグナル(所在地：宮城県仙台市青葉区)は、2022年6月24日～26日に仙台市青葉区の定禅寺通の緑道エリアで行われたイベント「立町たちのみ」において、自社開発したワイヤレススピーカー10台を会場内に設置し、心地よい音空間を演出する実証実験を行いました。

イベントの概要

「立町たちのみ」は地元の酒販店や飲食店でつくる「立町たちのみ部」が主催する、ビールや日本酒などを楽しんでもらうためのイベントです。地元活性化を目的に2019年に始まり、今回は3年ぶりの開催となりました。昼間は仙台を中心に活動するDJグループ「芝生ホリディ」が選曲したBGMで空間を彩り、夜間は仙台など各地で活躍するDJの皆さんがリアルタイムのプレイを披露してイベントを盛り上げました。

従来の音響設営の課題と今回の実施策

一般的な大型のスピーカーで会場全体にBGMを届けようとすると、スピーカーの近くは会話ができないほどの大音量になる一方で、スピーカーから遠ざかるにつれ音量が落ちていき寂しいエリアができてしまいます。これを解決するには
・会場内に均等にスピーカーを設置する
・各スピーカーの音量を適切に設定する
・各スピーカーの音のタイミングを同期させる
といった対策が必要になります。

今回の実証実験では、上記の条件を満たすように自社開発スピーカー10台を設置し、会場全体をカバーする「心地よい音空間」を作り出す事に成功いたしました。また、
・モバイルバッテリーでの運用
・無線LANによる配信
を導入することにより、完全ワイヤレスで取り回しのしやすい設営を実現しました。

滞在時間への影響

会場全体を均等な音空間で包むことでマスキング効果が得られ、隣接する車道の走行音も気になりにくくなります。来場者の滞在時間にも変化が現れ、お店の方からは座席の占有率やお酒の購入量が伸びたという報告が集まりました。

来場者様の声

・どこからBGMが流れているのか分からないような感覚になり、心地よかった。
・一杯だけのつもりで立ち寄ったけど、ついつい長居してしまった。

主催者様の声

スピーカーシステムが設置された25日とそれ以外の日ではお客様の滞在時間が2倍近く違ったように感じる。営業時間の違いでは説明できないほど25日の売り上げが突出していた。「音」に心地良さを感じて滞在してくれたお客様が多数いらっしゃったと考えている。

同期配信システムの将来性

今回の実証実験では、すべてのスピーカーで同じ音を再生する手法をとりましたが、当社のシステムはスピーカー毎に異なる音を同期再生するしくみにも対応しております。この機能を利用すれば、一つ一つのスピーカーに異なるパートを担当させることで、コンサート会場の生演奏のような奥行きに富んだ音空間を再現することも可能になります。
私たちミューシグナルは、お店やイベント会場に「心地よい音空間」を提供することを通して、「この場所にずっといたい」「また来たい」というお客様の反応を生み出します。今後の活動としましては、9月23日から仙台駅西口で実施される「青葉通駅前エリア社会実験」にも参画を予定しております。これからもご注目ください。

会社概要

商号　　：株式会社ミューシグナル
代表者　：代表取締役　宮崎晃一郎
所在地　：〒980-0021　宮城県仙台市青葉区中央2丁目7-30 角川ビル2F
設立　　： 2019年10月
事業内容：音響機器の製造販売、受託開発
URL　　： https://www.musignal.co.jp/

ミューシグナルのあゆみ

株式会社ミューシグナルは令和元年にスタートアップした、音楽好きなメンバーが集まった「音」のプロフェッショナルチームです。特にプロトタイプ設計において卓越した力を持ち、製品開発に必要なすべてのリソースを自社内で実現できることが強みです。
おいしい音と映像で集客効果を生む店頭広告「シズルパネル」、コロナ禍での聴こえないストレスを解消するスピーカー「リラバス」はミューシグナルブランドの製品です。「リラバス」は令和2年度仙台市の仙台市中小企業新製品等開発支援補助金の採択を受け製品開発を実施し、令和3年度公益財団法人仙台市産業振興事業団の働き方改革促進ビジネス開発委託事業の採択を受け販売活動を行いました。現在は、小規模事業者持続化補助金の採択を受けて販売促進を行っています。