【名城大学】「バズーカ岡田」で知られる日本体育大学の岡田隆教授が本学薬学部で講義
講義のテーマは「今日からできる肉体改造・生活習慣病対策」
骨格筋評論家「バズーカ岡田」として知られるボディビルダーでもある岡田隆・日本体育大学教授が7月、八事キャンパスで行われた薬学部の梅田孝教授が担当する1年次開講科目「健康・スポーツ科学理論」でゲスト講師として登壇し、「今日からできる肉体改造・生活習慣病対策」と題して、2コマ合わせて約280人の学生に効果的な筋肉トレーニングの方法や食生活改善のポイントなどを解説しました。
ボディビルダーで柔道全日本男子チームの体力強化部門長も務める
スポーツ科学・スポーツ整形外科学が専門の岡田教授は、日本体育大学での教育・研究の実践とともにボディビル競技にも挑戦し、2016年には初出場した日本社会人ボディビル選手権大会で優勝しています。また、2012年から2021年まで柔道全日本男子チームの体力強化部門長を務め、リオ・東京五輪での好成績に貢献。さらに、「バズーカ岡田」として多くのメディアに出演し、公式Youtubeチャンネルも人気を集めています。
岡田教授はまず、7カ月で14㌔減らした自らの減量過程を紹介して「牛乳パック14本分の体脂肪を減らしたことになるが、これは1週間に500㌘ずつの減とわずかな変動にすぎない」と解説。そのうえで「体脂肪を落としたい人はゆっくり取り組んだ方がいい。一気に減らすとリバウンドで前よりひどくなることもある。段階を踏んでゆっくりと生活習慣を変更していけば、自分の生活の一部になって元に戻ることはない」と強調しました。
続いて岡田教授は、健康や仕事力をアップするために①規則正しい生活(食事と睡眠)②トレーニング-の2点を挙げ、健康な体づくりのための3要素「運動・栄養・休養」やトレーニングのキーワードとして「筋肉」と「体脂肪」について解説。筋トレによって筋力だけでなく骨も強くなることや、筋トレは週に30分から1時間取り組めば「心血管疾患やがんなどのリスクが最も低くなる」と指摘しました。
効果的な筋トレの方法や食生活改善のポイントなどを解説
また、体脂肪を減らすための有酸素運動を行う際のアドバイスとして、岡田教授は体内での脂肪分の分解のメカニズムなどを説明したうえで、「運動は60分間が理想的とされているが、やり続けるのは難しく現実的ではない。30分運動して20分休み、また30分運動するというように、やり続けず休んだ方がいい」と強調。最初に筋トレをするのが最も効率的であることも紹介しました。
食事については、岡田教授は「『炭水化物・タンパク質・脂質』という3大栄養素を知ることから初めて、自分が何を食べているかを知り、どうタンパク質や脂質を摂るかを考えることが大切」と指摘。野菜や鶏肉などの本来の味を再認識してサラダのドレッシングの量を減らすなど調理の方法について問題提起し、日本人は食物繊維の摂取が不足していることも指摘して「食べ物のコントロールをぜひ心掛けて」と呼び掛けました。