63,700MT型ばら積み貨物船“TESS64 AEROLINE” 1隻目が常石造船で進水
常石造船株式会社(本社:広島県福山市沼隈町常石1083番地、代表取締役社長:河野健二)は4月5日、新たに開発した風圧抵抗を低減する新技術“AEROLINE”を搭載した、63,700MT型ばら積み貨物船“TESS64 AEROLINE” の1隻目を、常石工場第一船台において進水しました。
常石造船株式会社
http://www.tsuneishi.co.jp
TESS64 AEROLINEは、累計竣工数400隻を超えたTESSシリーズ※1のプレミアム船型です。 “AEROLINE”とは、風圧抵抗を低減する新技術で、従来の建造船と異なる風圧抵抗の少ないslenderlongタイプの居住区形状と、新たに開発した船首上部の流線形状とを組み合わせ、風圧抵抗を10%削減します。船首上部の形状に丸みをもたせた、流線型のスタイリッシュなデザインです。
低燃費船が求められるなか、本船は“AEROLINE”のほかにも、補機熱回収ユニット※2や“TOP-GR※3”により、低振動で推進効率を高めたプロペラ、船外から空気を直接取り入れエンジンの燃焼効率を向上する”FAIS※4”などを採用。抵抗の少ない船体形状に加え、独自の省エネ技術と電子制御エンジンを搭載することで燃費性能を高め、従来のTESS58と比べ燃費効率が20%向上しています。
■TESS64 AEROLINE第1隻目の主要目
【船種】 63,700MT型ばら積み貨物船
【長さ】 200m未満
【船幅】 32.26m
【深さ】 18.60m
【総トン数】 約36,000
【主機】 MAN-B&W 6S50ME-B9.5
【航海速力】 約13.8knots
※1 TESS(Tsuneishi Economical Standard Ship)シリーズ
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1984年にシリーズ最初の船型、TESS40(4万トン型ばら積み貨物船)を竣工。その後、TESS45、TESS52、TESS58などバリエーションを増やし2012年1月にはハンディマックスシリーズで竣工300隻目を達成。2014年5月にTESS64 AEROLINEを市場投入。
※2 船内に設置された発電機の排熱の再利用を目的に熱源として回収する装置で、ボイラーを通じて蒸気に変換する。停泊時ボイラーの燃料使用量を従来より33%から36%削減可能。2013年に三浦工業株式会社と共同開発。
※3 プロペラの推進効率を高めるTOP-GR(Tsuneishi Optimized Propulsive Gear)。コンピュータによる緻密な計算とシミュレーションを重ねることで、翼数、直径、翼断面の形状、翼幾何分布を最適化設計し、高効率で低振動の省エネ型プロペラを実現。
※4 エンジンの燃焼効率を高めるFAIS(Fresh Air Intake System)。右舷ウィングピラー部にエアダクトを設置し、船外から冷たい外気をエンジンの給気として直接取り込み、燃焼効率を高めるシステム。
■常石造船株式会社について
2017年に100周年を迎える常石造船(広島県福山市)は、造船・海運業を中心に事業展開する常石グループの中核会社です。国内の常石工場(本社)とフィリピン、中国、パラグアイの海外3工場を製造拠点に、コンテナ船、タンカー、3万トン~18万トン級のばら積み貨物船などを建造しています。
URL:http://www.tsuneishi.co.jp/
代表取締役社長:河野 健二
事業内容:船舶の建造、修繕
創業:1917年(大正6年)7月
資本金:1億円
従業員:897 人(2016年12月時点)
事業拠点:常石工場(広島県福山市)
造船事業関連会社:
TSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU), Inc.(フィリピン・セブ島)
http://www.thici.com/
常石集団(舟山)造船有限公司(中国・浙江省)
http://www.tsuneishi-zs.com/
ASTILLERO TSUNEISHI PARAGUAY S.A.(パラグアイ・アスンシオン)
http://www.glocal-japan.com/southamerica/
株式会社三保造船所
http://www.mihozosen.co.jp/
常石鉄工株式会社(広島県福山市)
http://www.tsuneishi-iw.jp/
常石商事株式会社(広島県福山市)
http://www.tsuneishi-tradings.co.jp/
常石エンジニアリング株式会社(広島県福山市)
http://www.tsune-e.com/
- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社
CSV本部 マーケティングコミュニケーション部
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