2023年NHK紅白歌合戦を改めて振り返る 性年代別の注目アーティストが明らかに

2023年大晦日は「第74回NHK紅白歌合戦」が放送され、紅組が優勝する結果となりました。
世帯視聴率は過去最低と言われていますが、性年代別にみるとどのような歌手が求められていたのか、その傾向が見えてきます。

2023年「HNK紅白歌合戦」の視聴率推移

TVALによる個人視聴率調査の結果、関東地区では第1部が19.1%、第2部が22.1%という結果になりました。特に女性のF1層(20~34歳)とF2層(35~49歳)が前年と比較して大きく減少しました。
要因として、44年ぶりに旧ジャニーズ事務所の所属タレントが出場ゼロになった影響が考えられます。

視聴率の推移をグラフで見ると、19:20の放送開始から23:45の終了まで上昇する傾向にあり、注目の歌手や特別企画の場面では高い数値を記録しています。

2023年紅白歌合戦:全体の視聴率推移

比較的、視聴率が高かった時間帯には以下のプログラムが放送されていました。

・22:13 伊藤蘭「年下の男の子」などメドレー
・22:45 Ado「唄」
・23:20 YOASOBI「アイドル」
・23:33 MISIA「紅白スペシャル2023」

この結果から、全世代を通して知名度が高い歌手の出演シーンでは、前後と比較して視聴率が1〜2%高くなると考えられます。
なお2023年も例年通り、一番視聴率が高くなったシーンは終了直前の結果発表でした。

10代視聴者の注目ポイントは?全体と異なる推移に

続いて性年代別の視聴率推移をグラフで確認します。今回は、関東地区で13〜64歳まで男女別に分析を行いました。
基本的にはどの属性でも全体と同じような推移をたどりますが、MT層(男性 13~19歳)とFT層(女性 13~19歳)は、全体と大きく異なる推移を見せました。

2023年紅白歌合戦:MT/FT層の視聴率推移

MT層は21:30周辺でピークが見られ、FT層は20:00と22:40周辺で視聴率が高くなっています。
特にFT層の第1部が高い点は注目ポイントです。20:02はano「ちゅ、多様性。」が、20:49はハマいく「ビートDEトーヒ」が放送されていました。
また、MT層のピークとなる箇所では、Official髭男dism「Chessboard」が放送されていました。この曲は、第90回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲だったこともあり、MT層の注目を集めやすかったのかもしれません。

このように性年代別の視聴率推移の分析からは、世代によって注目される箇所が違うことが分かります。
今回は10代を中心にご紹介しましたが、20代以上でも注目された歌手に違いがある結果になりました。

より詳しい内容は以下の記事をご覧ください。
https://www.switch-m.com/blog/kouhaku2023

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