OLED(有機EL)照明素材市場の予測
株式会社グローバル インフォメーションは、ナノマーケッツが発行した報告書「OLED Lighting Materials Markets 2012 (OLED(有機EL)照明素材市場:2012年)」の販売を開始しました。
照明市場向けOLED(有機EL)技術は、ディスプレイ用に比べてまだ成熟していませんが、ナノマーケッツでは、OLED照明は今後10年間に劇的に成長すると予測しています。
OLED照明パネルは、大量市場になると予測されており、平均的なOLEDディスプレイより大きなパネルで構成されています。このため、OLED照明の素材市場は、ディスプレイ素材市場より、最終的には大規模になる見通しです。
しかしながら、素材メーカー、およびその他ほとんどすべての参入企業にとって、OLEDの照明部門は大きなリスクが伴う市場です。
OLED照明産業が急成長するか、あるいはニッチ市場に留まるかについては、素材サプライヤーが大きな役割を果たすでしょう。 OLED照明が実質的な持続成長をするためには、新しく、より良い材料そして加工工程が必要です。
OLED照明の素材ビジネスは、OLED照明パネルを最初に市場投入する先駆的企業のニーズと好みによって形成されると予想されます。
OLED照明の製造インフラは、現時点ではまだ開発の初期段階ですが、研究室からパイロット生産へと急速に移行しています。
少なくとも、いくつかのOLED製造会社からは、拡大計画と、配備を予定している生産設備の種類に関する声明が出されています。
しかし、こういった声明は何年も前からのものであり、特に今のような金融不安の時代においては、どれだけ真剣なものか判断ができません。
この不確かさが、OLED照明産業への素材供給を目指す素材サプライヤーにとって真の課題となっています。
今後10年間にOLED照明がどれほどの生産規模となり、どの企業が必要とされる生産を担うのか、その生産はどこで行われるのか、どの素材が必要となるか?
また、OLEDの生産には、今後も蒸着装置が使用され続けるか、あるいは溶解処理が定着するのか?
もし、溶解処理が成功すれば、低分子材料の形式になるか、あるいは、ポリマーOLEDが、最終的に照明産業において役割を果たすのか?といった課題があります。
市場調査レポート: OLED(有機EL)照明素材市場:2012年
OLED Lighting Materials Markets 2012
http://www.gii.co.jp/report/nan219262-oled-lighting-materials-markets-2012.html
出版日 2011年11月
発行: NanoMarkets
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