モバイルビデオの加入者数は、2016年には3億9,000万人に増加へ
株式会社グローバル インフォメーションは、ABIリサーチが発行した報告書「Mobile Video Services - Video Telephony, Sharing, Messaging, and On-Demand Streaming (モバイルビデオサービス - ビデオ電話、シェア、メッセージングおよびオンデマンドストリーミング)」の販売を開始しました。
モバイルネットワーク経由でビデオテレフォニー、動画シェアリング、および動画メッセージングなどのサービスを利用したユーザーは2011年末には4,700万人にも達しませんでした。今後その数は大幅に拡大し、ユーザー数は2016年には3億9,000万になる見通しです。
移動体通信事業者は、かつてビデオ通信を、新たな音声サービス、潜在的な収益拡大源と捉えてきました。
その期待は、今ではより現実的となっていますが、ビデオ通信に代わる無料サービスが常に利用可能であることが、業界の価格決定力を弱めています。
「ビデオ電話に高い料金を喜んで支払う消費者は、ほんの一握りに過ぎないでしょう。」と、シニアアナリストのAapo Markkanenは述べています。
「ビデオサービスは、他の通信メディアとのバンドルサービスで企業対象のプレミアム機能の販売や広告の提供によって、収益を得るでしょう。」
しかし、通信事業者は、優れたシステムを提供するだけで、オーバー・ザ・トップの企業より、優勢に立つことができるでしょうか?
その点については、Markkanenは懐疑的で、音声およびメッセージサービスの事例を指摘しています。
「モバイルサービスの革新は、実際には通信事業者のリーダーシップのもとで進められてきたわけではありません。私は、通信事業者がビデオサービスを改革することは、非常に疑わしいと感じています。」
おそらく、業界にとって最も深刻なジレンマは、他のビデオエコシステムとの相互操作性の欠如だと思われます。
プラクティス・ディレクターであるDan Sheyは次のように指摘しています。
「電話したい相手の誰とも話せないのであれば、ビデオ電話に何の意味があるでしょう? Tangoやfring、Apple社の FaceTime、さらにその他、すべてのキャリアサービスの異なるビデオエコシステム間で、スムーズな相互接続が可能になることが、最大の課題です。 もし、効果的にこの課題が対処されれば、モバイルビデオの大規模導入は、予想以上に早まる可能性があります。」
市場調査レポート: モバイルビデオサービス - ビデオ電話、シェア、メッセージングおよびオンデマンドストリーミング
Mobile Video Services - Video Telephony, Sharing, Messaging, and On-Demand Streaming
http://www.gii.co.jp/report/ab227823-mobile-video-services-video-telephony-sharing.html
出版日 2011年12月
発行: ABI Research
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