阪急阪神ホールディングスグループ　シンガポールに物流倉庫をオープン　～アセアン地域のハブとなる物流拠点として、事業の拡大を目指します～

2017-05-26 09:45

阪急阪神ホールディングスグループでは、シンガポール西部のジャランブロー地区で、2015年9月から建設を進めていた物流倉庫「阪急阪神ロジスティクスセンター（Hankyu Hanshin Logistics Centre）」の営業を、5月29日より開始します。

「阪急阪神ロジスティクスセンター」は、阪急電鉄および阪神電気鉄道が共同で設立した現地法人「阪急阪神プロパティーズシンガポール」が建設した物流倉庫で、アセアン地域において当社グループが保有する物流倉庫としては、インドネシアに続き2件目となります。本センターを国際物流ネットワークにおけるアセアン地域のハブと位置付け、国際輸送事業を担う現地法人「阪急阪神エクスプレスシンガポール」が主要な運営主体となってロジスティクス事業の拡大を目指すほか、阪急電鉄・阪神電気鉄道も物流不動産事業を展開してまいります。
本センターは、シンガポール市内中心部や既存の港湾地区からのアクセスに優れていることに加え、シンガポール政府が2020年代初頭から順次供用開始する予定のトゥアス（Tuas）新港にも近く、物流拠点として高い競争力を有しています。また、高機能な設備とシステムを整備し、これまでのノウハウや各種ライセンスを活用することで、電子部品、ヘルスケア・医療機器、医薬品、自動車関連品、加工食品、最終消費財、eコマース市場関連商品など様々な商品需要に対応しながら、付加価値の高いサービスを展開してまいります。

施設の概要および特徴

所在地：38 Jalan Buroh（ジャランブロー）Singapore 619504
敷地面積：19,154平方メートル
延床面積：47,885平方メートル（鉄筋コンクリート造9階建て）
着工：2015年9月14日
竣工：2017年5月11日
開業：2017年5月29日

・VNA ラックシステム(*1)や、倉庫管理システムと連携させた AGV システム(*2)などを採用することにより、在庫収納力・作業効率・安全性の向上を実現します。
・倉庫2階部分は、空調を整備し、厳格な温湿度管理を可能にします。
・GDPMDS(*3)、AVA ライセンス(*4)などを通じて、お客様の多様なニーズに対応します。
・ZG ライセンス(*5)取得の倉庫であることから、保税での物流管理が可能であり、非居住者在庫(*6)の取扱やクロスドック(*7)、バイヤーズコンソリデーション(*8)などにも対応することで、より高品質なサービスを提供します。
(*1) VNA ラックシステム(Very Narrow Aisle Racking System)：通常よりも通路幅の狭いラックシステム(*2) AGV システム (Automatic Guided Vehicle System)：半自動フォークリフトシステム
倉庫管理システムと連携させることにより、安全・確実で無駄のないオペレーションを遂行
(*3) GDPMDS(Good Distribution Practice for Medical Devices in Singapore)：医療機器物流の品質に関する認証(*4) AVA(Agri-Food & Veterinary Authority of Singapore)ライセンス：食品規格、安全・衛生管理を執行する行政機関である AVA が発給する食品取扱認証
(*5) ZG(Zero GST)ライセンス：保税ライセンス、GST(Goods Service Tax,消費税)フリーで商品の蔵置が可能(*6) 非居住者在庫：シンガポールに拠点を持たない外国企業が同国で在庫を持つこと（海外在庫）
(*7) クロスドック：複数の出荷地から入庫した貨物を在庫とはせずに仕分けして出荷するサービス
(*8) バイヤーズコンソリデーション：世界各国やシンガポール国内の企業から貨物を集約し、最終荷受人の製造ラインや生産スケジュールに合わせて出荷するサービス