CUC公開講座 in 丸の内 2017 第3回「アカウンタブルな社会・経済への大学の貢献」開講
千葉商科大学(学長:原科 幸彦)では、社会貢献活動の一環として、CUC公開講座を開講しています。
同大は、社会科学系の総合大学として、地域に貢献する教育研究拠点をめざしていますが、3月に新学長の原科学長が就任して以来4つの「学長プロジェクト」を行い、その実現に向けて全学一丸となって取り組んでいます。今年度の講座は、7月から全8回に亘り、学長プロジェクトの紹介を軸に展開します。同大設立の理念である商業道徳の涵養を現代に適合させ、アカウンタブルな社会・経済の形成に向け、大学の貢献の立場から参加者の皆さんと共に考え議論します。
第3回目は、「米国資本主義の限界とCSR(企業の社会的責任)」と題し、学長プロジェクト2「CSR研究と普及啓発」のチームが担当し、米国資本主義の限界とその解決方向としてのCSRについて考えます。三橋 規宏名誉教授による発題講演では、米国型資本主義は、物的繁栄をもたらした一方、環境破壊、資源枯渇、労働環境の悪化、法令違反、所得格差の拡大、中産階級の没落などを引き起こし、破綻したことの分析から議論を始めます。今後の企業経営は、経済とモラルのバランス回復、企業の公共財化、ステークホルダー経営などが必要であり、CSRが強く求められているとの認識から、新たなビジョンとして「きずな資本主義」を提案します。
討論1「プロジェクト融資におけるCSR:環境社会配慮の観点から、EPを具体事例に」(吉川 勝則氏)では、環境社会リスクを評価する金融機関の自主的なガイドラインであるEP(赤道/エクエーター原則)を、国内銀行の4行目として2016年2月に採択した三井住友信託銀行が、その経験から、同原則の概要や採択に到った経緯や事例について説明します。そして、討論2「持続可能な経済システムと環境社会配慮」(伊藤 宏一教授)では、新たな「持続可能な経済システム」について、「循環」「共有と脱所有」「分散ネットワーク」「SDGs」等をキーワードに、サーキュラーエコノミー、シェアリングエコノミーなど最近の理論動向を、企業事例を紹介しつつ展望します。
◆CUC公開講座 in 丸の内 2017【第3回目】
テーマ
「米国資本主義の限界とCSR」
日時
2017年9月30日(土)14:00~16:00(受付13:30~)
プログラム
・発題講演「米国資本主義の限界とCSR」
三橋 規宏 千葉商科大学名誉教授(環境経済学)
・討論1「プロジェクト融資におけるCSR:
環境社会配慮の観点からEPを具体事例に」
吉川 勝則 氏 三井住友信託銀行株式会社 ストラクチャードファイナンス部
・討論2「持続可能な経済システムと環境社会配慮」
伊藤 宏一 千葉商科大学教授(社会金融・金融政策)
・全体討論
[司会] 太田 三郎 千葉商科大学商経学部長
[パネリスト]原科 幸彦 千葉商科大学学長、三橋名誉教授、吉川氏、伊藤教授
会場
Galleria商.Tokyo(丸の内サテライトキャンパス)
※公共交通機関をご利用ください。
受講料
無料 ※どなたでも参加できます。
定員
50名(先着順)
申込締切
9月29日(金)15:00
申込方法
CUC公開講座Webページの申込フォームよりお申し込みください。
http://www.cuc.ac.jp/special_news/project_news/i8qio0000002p5qg.html