『八戸ワイン』プロジェクト開始から4年を経て遂にお披露目! 白とロゼのスパークリングが1月26日発売

2018-01-26 17:30

 青森県八戸市(はちのへし)で八戸産のブドウを100%使用した『八戸ワイン』が誕生しました。今回誕生した『八戸ワイン』は、市内のワイナリー「澤内醸造」が製造した白とロゼのスパークリングワイン「Wa」で、2018年1月26日(金)より販売を開始します。

『八戸ワイン』「Wa」

○『八戸ワイン』誕生の背景
 八戸市の南部に位置する南郷(なんごう)地区では、葉たばこの生産が盛んでしたが、近年の需要減少を受け、生産面積が縮減し、地域経済に影響を与えています。同市では、りんごやブルーベリー等の果物の生産が行われ、果物の生産に使用する農業用機械を持つ農家が多くいます。また、気候と農地土壌の性質もワイン用ブドウに適しており、さらにはブドウを加工し、ワインにすることにより民間への波及効果が見込まれるワイン産業に着目し、2014年から「八戸ワイン産業創出プロジェクト」を開始しました。ワイン用ブドウについては、市内における生産実績がなかったことから、市内の農家に栽培を委託して、品種選定のための調査を開始するとともに、ブドウの生産に関する講習会を開催しました。さらに、プロジェクト実現のため、新たに市内2社のワイナリー(澤内醸造、はちのへワイナリー株式会社)が設立するなど、八戸ワインはゼロからの出発でした。

○ワインプロジェクトに関わる人たちの声
 この、八戸のワイン産業の創出に挑戦した方を代表して3名紹介します。
 1人目は、南郷地区でブドウを栽培する高長根(たかながね) 律子さん。高長根さんは、農業経験はありませんが、市が支援すると聞き、挑戦を決めました。「ブドウは、手をかければかけただけ応えてくれる。それを加工したワインは孫のようだ。」とブドウ栽培のやりがいを述べ、「いろいろな人と話す機会が増え、私自身が明るくなった。八戸ワインがきっかけになり、ブドウ農家に興味をもつ仲間が増えてほしい。」と満面の笑顔で語ってくれました。
 2人目は、地域おこし協力隊としてプロジェクトに携わる安達 貴さん。山梨県のワイナリーに勤めた後、「白紙の状態からワインを造りたい。」と八戸への移住を決めました。「新たなものを創ることは大変だが、やりがいがある。」と意気込みます。「今後、地域にワイナリーが増え、ワインツーリズムを組めると嬉しい。」と地域一帯でのワイン産業の盛り上がりを想い描いています。
 3人目は、ワイナリー「澤内醸造」の代表、澤内(さわうち) 昭宏さん。市内にあるイタリアンレストラン「リストランテ澤内」のオーナーシェフですが、新たにワインの醸造に挑戦しています。八戸産ブドウでつくるワインについて「その土地で栽培されたブドウのワインは、その土地で採れた食材と必ず合う。気張らずに八戸産の農作物、畜産物や魚介といった多様な食材に合わせてワインを楽しんでほしい。」と地元の食材との組合せを勧めてくれました。

○『八戸ワイン』について
 「Wa」という名前の由来は、(1) 驚きを表すWa!、(2) 泡(あわ)のWa、(3) 原料のブドウを栽培した南郷の農家10名の輪(Wa)、(4) 南部弁で自分を意味する「わ(Wa)」をかけたもの。ラベルは、「Wa」から膨らむイメージをポップに表現しました。

特長

醸造した澤内さんのメッセージ:八戸名産のしめ鯖と合わせてワインの酸味を感じてほしい。

・白
使用品種:ナイアガラ
特長  :フレッシュな香り
・ロゼ
使用品種:キャンベル、マスカットベリーA、デラウェア、シャルドネ
特長  :しっかりとした酸味

○今回発売するワインの商品概要
名称  :Wa
種類  :スパークリングワイン(白・ロゼ)
内容量 :各750ml
価格  :各3,024円(税込)
販売場所:澤内醸造に併設される飲食店「Bronze Grill」、
     イタリアンレストラン「リストランテ澤内」、
     市内大手スーパーマーケットのユニバースの一部店舗
     (※ユニバースは1月27日(土)販売開始)

○今後の展開予定
 5月、同じく市内のワイナリー、はちのへワイナリー株式会社では、八戸産ブドウを使った赤、白、ロゼのスパークリングワインを発売予定です。

高長根さん
安達さん
澤内さん1
南郷産のブドウ
澤内醸造と併設するバーの様子
ラベルのアップ
澤内さん2
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