【ダイキン】西表島で自然環境保全活動支援の協定を締結

創業100周年記念社会貢献事業『“空気をはぐくむ森”プロジェクト』

ダイキン工業株式会社は、社会貢献事業『“空気をはぐくむ森”プロジェクト』の一環として、世界自然遺産に登録されている沖縄県西表島の自然環境保全活動を支援します。2024年4月からの10年間で総額1億円の支援を行うことを沖縄県竹富町と一般財団法人西表財団との間で合意し、本日、協定締結式を開催しました。

ダイキンは、創業90周年の2014年に『“空気をはぐくむ森”プロジェクト』をスタートしました。世界最大の原生林など7か所で植林や森林保護の支援を行い、これまで約 1,100万 ヘクタール の森を守り 700 万トン以上の CO 2 排出 削減 に貢献してきました。
近年の生物多様性への関心の高まりを受け、2024年の創業100周年を機に、これまで取り組んできた知床(北海道)・インドネシア・インド・中国・アマゾン川流域での支援を強化し、さらに西表島とエチオピアを新たな支援地として加え、10年間で総額9億円を拠出する予定です。

今回、支援地に加わる西表島は、2021年に奄美大島、徳之島、沖縄島北部とともに世界自然遺産に登録されました。島の大半を占める亜熱帯林にはイリオモテヤマネコをはじめとした固有種が生息するほか、マングローブ林が発達する沿岸部を取り囲むようにサンゴ礁が広がり、豊かな自然環境が残る貴重な地域です。その一方で、気候変動や経済活動などの影響を受けて生態系に関わる課題が顕在化しています。

本協定を通して、ダイキンは山と海をつなぐ西表島の自然生態系と豊かな生物多様性の保全に関わる活動を支援します。

<西表島でのおもな活動支援内容> 

(1)世界自然遺産の亜熱帯の森を守る活動
西表島の東部では家畜から野生化したヤギ(ノヤギ)が繁殖し、貴重な亜熱帯林の植生への影響や生態系のバランスが崩されることが懸念されています。食害等の基礎的なデータ収集とモニタリング、行動追跡調査などの対策を実施し森林の減少を阻止します。

(2)日本最大のマングローブの森を健全に維持する活動
島の低地部から沿岸にかけて広がる囲むマングローブ林は日本最大の面積を誇り、さまざまな生き物をはぐくんでいますが、深刻な漂着ゴミの被害を受けています。回収・処理の支援に加え、マングローブ林の生態調査やモニタリングを行い、干潟環境保全の重要性を啓発します。

(3)生物多様性を支える海の森(海草藻場)を再生する活動
島周辺の浅海域ではアオウミガメの食害により藻類が激減しています。日本ではこの地域のみに生育する絶滅危惧種の「ウミショウブ」が絶滅の危機にあるため、採食防止枠の設置・維持・管理に取り組み、産卵や稚魚成育の場所として海の生き物に不可欠な藻場を守り、海の森の再生をめざします。

亜熱帯林で繁殖するノヤギ
漂着物が増えるマングローブ林
島周辺海域でのウミショウブ保護の様子 写真提供:環境省(いであ株式会社撮影)

<空気をはぐくむ森プロジェクト>

グローバルで空調事業を展開するダイキンは、葉からの水蒸気で気温の上昇をおさえ、光合成や呼吸で大気を浄化する森林を「地球のエアコン」と考え、森を守り空気をはぐくむことを通じて、地球環境の保全や地域への貢献をめざした活動を2014年から世界7か所で進めています。この活動では、単なる植林だけでなく、地元の関係者が主体となり持続可能な形で森林を守っていくため、森林伐採に代わり収入源となる農業のサポートなど生活基盤の確立や、環境教育を支援するといった独自の取り組みを行ってきました。ダイキンの従業員も現地での活動に積極的に参加し、各地でNGO団体や地域住民と一体となり、豊かな自然を次世代につなぐことをめざし活動しています。

従業員による知床でのボランティア活動
インドネシアでは活動10周年イベントを開催
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