研究者は「好き」だけでは続かない? 好奇心と根気を忘れない研究者が、大切にしていること

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研究者は「好き」だけでは続かない? 好奇心と根気を忘れない研究者が、大切にしていること

令和元年、大学院への入学者数は、修士課程で 72,574 人(社会人・外国人も含む)。大学(学部)卒業者の10.5%が、大学院への進学を決めている。
https://www.mext.go.jp/content/20191220-mxt_chousa01-000003400_3.pdf
<参考:文部科学省/学校基本調査-令和元年度結果の概要- 調査結果の概要(高等教育機関)>

「より専門性の高い学びを求め、自分の得意な研究分野で仕事がしたい」という進学理由が多いが、「就職したくない」「目的はないが、なんとなく進学した」という人もいる。そのため大学院に進学したとしても、就職活動で他の人に負けないアピールができるよう、功績を残さなければいけない。大学院卒の進路希望で、多く上がるのが研究職だ。

研究職の主な勤務先
◯ 研究所・研究機関
◯ 大学などの教育機関
◯ 民間企業の研究部門

志望理由は「大学に残って、好きな研究を思いっきりやりたい」「企業に入り、自分の発見や研究で、世の中の役に立ちたい」など、さまざま。それぞれ狭き門であり、長く研究を続け、結果を出すことが求められる。研究の道は、楽しいだけでなく、苦労が多い。好きなことを勉強したいだけでは、仕事にすることは難しいのか?それぞれの専門分野で活躍してきた二人のゲストから、研究者になるためのヒントを聞いていく。

● 公開日時:2020年3月12日(木)15:00 ウェブマガジンSOCIO:https://www.socio22.com/

▼ 記事概要・ゲスト紹介

想像力と好奇心を育てた、名誉教授の小・中学時代

自分の好きなものを見つめ、極めるというのは、簡単そうで難しい。大学に進んだものの「自分はこの道ではなかった」と感じ、大学の専門分野と関係ない仕事につく人は多い。好きなことが仕事にできる人は、どんな人だろう。
  
「研究に向いている人には、「好奇心」「想像力」「運」があります。それからなにもないところでも、なんとか工夫して必要なものを創りだす心です。」

蟹澤聰史さん(東北大学名誉教授)は理科が大好きな少年だった。小学校の担任が古い科学雑誌を教室に持ち込み、中学では物理学校(今の東京理科大学)出身の先生が、さまざまな実験をしてくれたことがきっかけだという。

蟹澤聰史(かにさわ・さとし)

東北大学名誉教授。
『「おくのほそ道」を科学する: 芭蕉の足跡を辿る』の著者。
【略歴】
●1936年長野県伊那市生まれ。1964年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。専門は地質学・岩石学・地球化学。
●東北大学教養部、理学部、大学院理学研究科教授などを経て、2000年3月東北大学停年退官。東北大学名誉教授。
●編著書に『日本の地質(2)東北地方』(共立出版)1989年、『現代の地球科学──基礎編』(学術図書)1990年、『文学を旅する地質学』(古今書院)2007年、『石と人間の歴史』(中公新書)2010年など。

『「おくのほそ道」を科学する: 芭蕉の足跡を辿る』
Amazon.co.jp: 「おくのほそ道」を科学する: 芭蕉の足跡を辿る (22世紀アート) eBook: 蟹澤 聰史: Kindleストア
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研究への根気・執念・努力はどうすれば評価されるのか?

好きなことを研究していても、つらい現実に立ち向かうことがある。久行計全さん(元自衛官)は、工学博士・防衛大学教授の経歴があり、研究者に必要なものをこう語る。

「大学だけでなく、すべての職域で研究者としてやっていくために大切なのは、根気・執念・諦めないことにつきます。「常に疑問や好奇心を持ち、集中力を持続する」といったことを、ノーベル賞受賞者が新聞などでおっしゃっていますが、その上でどんなことにも屈しない強さが必要です。」

久行計全(ひさゆき・かずまさ)

元自衛官。
『合本 人世と日本人についての考察』の著者。
【略歴】
1937年、韓国全羅北道全州府生まれ。名前の中の全は全州府に由来、山口県出身。山口県立徳山高等学校卒業。防衛大学校卒業。京都大学大学院工学研究科修了、工学博士。防衛庁技術研究本部班長、沖縄の特別不発弾処理隊長、防大教授、防医大学生部長等を歴任。

『合本 人世と日本人についての考察』
Amazon.co.jp: 合本 人世と日本人についての考察 (22世紀アート) eBook: 久行 計全: Kindleストア
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「あたらしい自分と社会をつくる」ための3つのメッセージ
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