<ホットドリンクに関する意識調査> 女性はホットドリンクで“温活”、 男性は寒くてもアイスを飲む?

~“コーヒー=国民的飲料”?高齢層でも「緑茶」党より「コーヒー」党が勝る~

 国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット(所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第73号として、ホットドリンクに関する意識調査の結果をご紹介します。

寒い季節、女性は男性よりホットドリンクを飲んでいる

表1「秋・冬にホットドリンクを飲みますか」についての回答

表1「秋・冬にホットドリンクを飲みますか」についての回答

調査機関:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ
     『DIMSDRIVE』実施のアンケート「ホットドリンク」。
期間  :2017年9月22日~10月6日、DIMSDRIVEモニター3,572人が回答。
表2~表8、エピソードも同アンケートです。

 秋も深まり、温かい食べ物や飲み物が恋しい季節です。今回はホットドリンクをテーマにアンケートを行い、秋・冬にホットドリンクを飲む理由や、よく飲むホットドリンクの種類、お勧めの飲み物などをまとめました。
 まずは、秋・冬にホットドリンクを飲むかどうかを聞きました。すると、「よく飲む」「たまに飲む」を合わせた“飲む”計は78.4%、「あまり飲まない」「まったく飲まない」を合わせた“飲まない”計は14.1%。寒い季節、やはりホットドリンクを“飲む”人が8割近くと、多数派を占めました。
 男女別に見ると、男性では「よく飲む」が40.1%であるのに対し、女性では63.3%と、23.2ポイントも上回りました。女性のほうがホットドリンクをよく飲んでいることがわかります。一方で、男性では“飲まない”計が17.9%と2割弱。「まったく飲まない」人も7.4%いました。
 性年代別に見ると、男女ともに、30代で“飲む”計が最も低く、年代につれて高くなり、60代でピークに達しました。男女を問わず、おおむね年齢とともに温かい飲み物を求める傾向があるようです。

経営者は“ホッ”としたくない!?

表2「秋・冬にホットドリンクをなぜ飲まないのですか」についての回答

表2「秋・冬にホットドリンクをなぜ飲まないのですか」についての回答

 秋・冬にホットドリンクを“飲まない”人に、その理由を聞きました。すると、最も多かったのは「飲み物にこだわりがないから」32.5%、次いで「アイス飲料が好きだから」25.4%、「熱いのが苦手だから」23.2%の順でした。
 男女差に注目すると、上位2項目「飲み物にこだわりがないから」「アイス飲料が好きだから」は男性の数値が女性より高く、3位「熱いのが苦手だから」は、女性が男性より11.1ポイント上回っています。
 さらに職業別に見ると、「飲み物にこだわりがないから」が最も高いのは「定年退職」の40.4%、「熱いのが苦手だから」は「専業主婦(主夫)」で最も高く、38.3%でした。「定年退職」は男性が、「専業主婦(主夫)」は女性が多いと考えられ、男女別と一致した傾向と言えそうです。一方、「アイス飲料が好きだから」は、サンプル数(n数)が少ないため参考値ながら「会社役員・経営者」で最も高く、53.3%と半数を超える数値。「会社役員・経営者」の人は、温かい飲み物でほっとくつろぐよりも、冷たい飲み物で常に気を引き締めていたいのかもしれません。

女性の4人に1人が“ホットドリンクを飲む理由”に挙げた悩みとは

表3「秋・冬にホットドリンクを飲む理由は何ですか」 についての回答

表3「秋・冬にホットドリンクを飲む理由は何ですか」 についての回答

 今度は、秋・冬にホットドリンクを飲む理由を聞きました。1位はやはり「寒いから」で、78.4%と断トツ。以降は2位「ホッとするから(気分を落ち着かせるため)」39.2%、3位「気分転換」28.2%、4位「(季節、気温に関係なく)好きだから」28.0%、5位「冷え性だから(血行をよくするため)」15.7%、6位「眠気覚ましに」13.2%と続きました。
 男女別に見ると、男性と女性とでは傾向に違いがあるようです。男女差が20.8ポイントと最も大きかったのが「冷え性だから」で、女性では27.3%と、4人に1人以上。“温活”のためにホットドリンクを飲んでいる女性も少なくないことがうかがえます。次いで、「ホッとするから」「好きだから」も、女性の数値が男性を大きく上回りました。ホットドリンクを飲まない理由を聞いた調査(表2)で、「アイス飲料が好きだから」と答えた男性が女性より多かったことと対照的です。

「緑茶」じゃなかった! 高齢者がよく飲む1位

表4「秋・冬によく飲むホットドリンクを教えてください」 についての回答

表4「秋・冬によく飲むホットドリンクを教えてください」 についての回答

 秋・冬によく飲むホットドリンクは何かを聞きました。1位は「コーヒー」の79.6%。2位「緑茶」49.7%、3位「カフェオレ」38.5%、4位「紅茶」36.2%、5位「ココア」32.9%、6位「ミルクティー」24.8%の順になりました。
 男女差を見ると、1位「コーヒー」、2位「緑茶」を除いた、3位以下のすべての項目で、女性の数値が男性を上回りました。最も男女差が大きかったのが「カフェオレ」で、男女差は23.7ポイント。次いで、「紅茶」(男女差18.3ポイント)、「ミルクティー」(男女差17.2ポイント)となりました。女性は男性に比べ、ミルク飲料と紅茶を好む傾向があるようです。「牛乳・豆乳」でも女性が男性より10.2ポイント高くなっていました。
 これに対して、男性が女性を大きく上回っていたのが、1位の「コーヒー」で、男女差は11.7ポイント。ホットドリンクを飲む理由を聞いた前の調査の結果(表3)で、「気分転換」「眠気覚ましに」の項目で男性が女性を上回っていましたが、仕事の合間の眠気覚ましに温かい「コーヒー」を飲んでいる男性の姿が想像されます。
 性年代別では、「コーヒー」と「緑茶」は、年代とともに数値も高くなっていく傾向が見られました。特に「コーヒー」については、女性の20代では47.1%ですが、60代では84.4%。男性に比べ、年代による変動が大きくなっていました。一方、男性では全年代を通じて6割を超えていました。
「緑茶」については、若年層では低く、年代につれて高くなる傾向が男女ともに見られました。高齢者は日本茶を好むというイメージどおりです。しかし、「緑茶」と「コーヒー」で比べると、男女ともに70代以上の高齢層でも、「緑茶」より「コーヒー」が高くなっていました。今の時代、高齢層でも、“緑茶党”より“コーヒー党”が強いことがわかります。

やはり、“あんぱんには牛乳”!

表5「次の食べ物の“おとも”として合うと思うホットドリンクはどれですか」についての回答

表5「次の食べ物の“おとも”として合うと思うホットドリンクはどれですか」についての回答

 さらに、食べ物別に“合う”と思うホットドリンクとの組み合わせを聞きました。「クッキー・ビスケット」「ケーキ」「ドーナツ」などの洋菓子に合うものとして選んだ人が多かったのは、「コーヒー」、次いで「紅茶」、「カフェオレ」。一方で、「和菓子類」「せんべい」「おにぎり」では、「緑茶」「ほうじ茶」の順に多くなっていました。「和菓子類」「せんべい」「おにぎり」を除くすべての項目で「コーヒー」が1位を獲得。前の調査の結果(表4)と同様、「コーヒー」が強さを見せました。
 面白いのは「菓子パン」で、「コーヒー」に次いで多かった2位には、「紅茶」を抑え「牛乳・豆乳」が入りました。やはり“あんぱんには牛乳”がしっくりくるのかもしれません。

自動販売機のホットドリンクを飲む男性は女性の何倍?

表6「あなたが飲むホットドリンクはどれが多いですか」についての回答

表6「あなたが飲むホットドリンクはどれが多いですか」についての回答

表7「秋・冬に、ホットドリンクを一日に何杯くらい飲みますか」 についての回答

表7「秋・冬に、ホットドリンクを一日に何杯くらい飲みますか」 についての回答

表8「秋・冬の間、ひと月にいくらくらいホットドリンク(ティーバッグ、茶葉、レギュラーコーヒーなどを含む)を購入しますか」

表8「秋・冬の間、ひと月にいくらくらいホットドリンク(ティーバッグ、茶葉、レギュラーコーヒーなどを含む)を購入しますか」

 ホットドリンクについて、さらにさまざまな角度から調査しました。まずは、自分でいれたもの、缶飲料や店で飲むなど、いずれを飲むことが多いかを聞きました(表6)。最も多かったのは「自分でいれたもの」で、79.3%と8割近く。以降は、2位「自動販売機のドリンク」25.9%、3位「コーヒーチェーンのドリンク」24.5%、4位「コンビニのカウンターコーヒー」23.0%、5位「家族やパートナーがいれてくれたもの」22.8%と、20%台で続きました。男女別に見ると、1位の「自分でいれたもの」は、女性の数値が男性を18.6ポイント上回り、女性では89.7%と約9割。これに対して、男性では「自動販売機のドリンク」「家族やパートナーがいれてくれたもの」が女性より15ポイント前後上回っていました。「自動販売機のドリンク」は、女性では17.4%で5位ですが、男性ではその2倍近い32.7%で2位。男性は、外出先では自動販売機のドリンクを、家庭では家族のいれてくれた飲み物を飲んでいるのかもしれません。
 次に、一日に何杯くらい飲むかを聞いたところ(表7)、最も多かったのが「2~3杯」51.6%、次いで「4~6杯」22.1%、「1杯」15.7%の順でした。男女別では、順位は変わらないものの、「4~6杯」「2~3杯」と数の多い項目は女性が男性より高く、「1杯」は男性のほうが上回っていました。女性のほうが飲む量が多く、これまでの調査と一致した傾向と言えます。
 さらにひと月にホットドリンクにかける金額を聞くと(表8)、「1000円まで」が最も多く31.3%。次いで、「1500円まで」13.0%、「2000円まで」11.4%という順でした。意外に堅実な数字と言えるかもしれません。表6の調査結果から、「自分でいれたもの」を飲んでいる人が圧倒的に多いことがわかりましたが、たしかに、購入したり店で飲んだりするよりも、自分でいれたほうが経済的です。コストをおさえつつ、お気に入りのホットドリンクを楽しんでいる人が多いことがうかがえます。

“ココアにマシュマロ” “牛乳に甘酒の素を入れて”…おススメのホットドリンク

《お勧めのホットドリンク、お気に入りの一品》

コーヒー・カフェオレ

● 朝起きがけに飲むドリップコーヒー。小さなぜいたくです。(男性・50代)
● 自分でいれる、豆から挽いたコーヒーは最高!(男性・60代)
● 好みの種類と配分にできるので、自分でいれたコーヒーがいちばんおいしいと思っています。(女性・30代)
● 自分でいれたカフェオレがお気に入りです。ミルクをしっかり温めたものがいいです。(女性・40代)

紅茶

● りんご、バナナ、オレンジなどを入れたフルーツティーがおすすめです。(女性・50代)
● 鍋で牛乳を温め、紅茶葉を煮出して作るロイヤルミルクティー。おいしさが違います。(女性・40代)
● 紅茶ポットにリンゴの皮とティーバッグを入れて、簡単・エコなアップルティーを作ります。部屋中にリンゴの香りが広がり、ちょっとリッチな気分になれます。(女性・50代)

ココア・牛乳

● ココアに小さめのマシュマロを浮かべて飲むのが好きです。(女性・40代)
● ピュアココアに豆乳とはちみつを入れた自家製ココア。健康にもよくて安心して飲める。(女性・30代)
● 牛乳にきなことごまを入れて温めたものがお気に入りです。(男性・40代)

しょうが・しょうが湯

● すりおろしたしょうがに砂糖を加えて一晩おき、熱湯でとかして飲む。かぜの予防に最適。(男性・70代以上)
● ホットコーヒーに、しょうがパウダーを少々。体が温まります!(女性・30代)
● 紅茶にチューブのしょうがを入れるだけでお手軽ジンジャーティーに。冬場の温活には最適!(女性・40代)

甘酒

● 酒粕から作る甘酒はとってもおいしい。夏冬通して飲みたい発酵食品だと思う。(男性・60代)
● 冬に牛乳を温めその中に甘酒の素を入れて飲むのが好きです。疲れたときによく作ります。(女性・50代)
● 豆乳に麹だけで作った甘酒にしょうがを効かせて飲むと、体があったまってほっこりできる。(女性・60代)

柑橘系・白湯など

● 寒い夜にゆずジャムを熱いお湯にとかすとGood。(男性・60代)
● フルーツ酢をお湯で割って飲むとポカポカ感が半端なく味わえます。(女性・50代)
● 梅をつぶして熱いお湯に入れて飲むのが温まります。(男性・70代以上)
● いちばんよく飲むものは白湯。だからこそおいしい水を使うことが大事だなと実感します。(女性・50代)

 お勧めのホットドリンクを自由回答で聞くと、「自分でいれたコーヒーがいちばんおいしい」という声が多数。マイボトルに入れて携帯している人も多いようです。ここには紹介しきれませんでしたが、「最近のコンビニコーヒーはどこもおいしい」「インスタントで十分おいしい」など、コンビニのカウンターコーヒーやインスタントコーヒーの安さと味を評価する声も目立ちました。しょうがや甘酒、牛乳・豆乳のアレンジも人気です。寒い季節、お好みのホットドリンクで一息入れる時間を持ちたいものですね。
株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。

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