「ビル再生100の物語」ビルに泥棒が入った!

ビル再生100の物語 第31話

テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。

それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。

思い出したくない話ですが、悪い話も書いておこうと思います。

もう2年ほど前ですが、管理しているビルに泥棒に入られたことがあります。


そのビルは機械警備がなく、以前から狙われていたんだと思います。


年末のお休みに入ろうかという矢先で、「なにもこんな時に!」と思いましたが、年末だからこそ凶行に出たんでしょうね・・。


ただでさえ忙しい中、テナントさんへの対応や事故の処理などもう大騒ぎでした。

ショッキングな現場

2階から侵入したらしく、道路側の窓ガラスが割られていました。


その後、廊下経由で各室内へ向かい、各扉がほぼ全部割られていました。

大胆な手口ですが、かなり下調べしていないとこんなやり方はできません。

賃貸運営を任されている立場として

こんな時、賃貸運営を任されている立場としてどうしないといけないか。


まず一番はテナントさんへの対応ですよね。


年末でいないテナントさんもいましたので、とにかく事態を説明して被害がないか確認してもらうか、許可をもらってこちらで中を点検するなどです。


それと、警察への連絡と現場対応、その間にオーナーさんへ連絡です。


警察の現場検証が終わったら飛び散ったガラスの後始末など。


泣きたくなりますが、ここまでは当たり前だと思います。


とにかく割られた窓ガラスをなんとかしないといけません。


誰でも入れてしまう状態になっちゃってますので。。

年末で急にガラス屋さんの手配など無理でしたので、とにかく手の空いている大工さんに来てもらって、ベニヤで応急処置。


もちろん、その間に本格的な復旧の手配も並行して。

でも再発防止のためには直せばいいってもんでもありませんので、物理的に割られないようにパンチングメタルを付けることと、館内への機械警備もすぐ手配することにしました。


一番大事なのはテナントさんの信頼を少しでも回復することです。


もちろん悪いのは泥棒ですが、ビルのセキュリティがあまかったせいで起こったことですし、それよりも凶行現場の雰囲気というのは凄まじく、ショックを受けている入居者の方にひとまず安心してもらうことがやはり一番です。


なので、とにかく急ぎました。

保険対応も忘れずに

それから、もうひとつ大事なことは保険対応です。


こういうときはテナントさんに加入してもらっている損害保険の対象になります。


保険会社への連絡や報告書の作成なども、こちらであらかたご用意してサインして出すだけにさせていただき、最終的に実損となった方は出さずに済みました。


が、これからも「まさか」はあり得るわけです。


この件は我々にも大いに反省を残す一件でした。


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